
飛騨大鍾乳洞&大橋コレクション館
GALLERY
飛騨高山と奥飛騨温泉郷のちょうど中間、岐阜県高山市丹生川町にある「飛騨大鍾乳洞」は、全長約800mにおよぶ国内屈指の観光鍾乳洞だ。約2億5000万年という途方もない時間をかけて形成された洞窟は、観光鍾乳洞としては日本一高い標高900mに位置し、洞内の通年平均気温は約12℃に保たれている。
日本一高い標高に宿る、地球の記憶
2億5000万年前、飛騨地方一帯は海の底だった。サンゴやフズリナといった海中生物の死骸が積み重なって石灰岩となり、やがて地殻変動によって隆起し日本アルプスが誕生。雨水が長い時間をかけて石灰岩を溶かし続け、現在の洞窟空間が生まれた。標高900mという高さゆえ、真夏でも洞内は12℃前後。エアコンのない時代から続く天然の涼として、夏の避暑地としても広く知られている。
第1洞から第3洞へ—名物スポットを歩く
洞内は第1洞・第2洞・第3洞の3エリアに分かれており、それぞれに出口が設けられている。入口から第1出口まで約10分、第2出口まで約20分、第3出口まで約30分(第3出口から駐車場まで約8分)が目安で、体力に合わせてコースを選べる。なお第2出口より先は急な坂道になるため、足腰に不安のある方は第1・第2出口で折り返すのが無難だ。
第1洞に入ってすぐ現れる「竜宮の夜景」は、青い照明に照らされた地下水面と蒼白の鍾乳石が幻想的な景色を作り出す。同じ第1洞の「夢の宮殿」では、飛騨大鍾乳洞の最大の特徴ともいえる「鍾乳管(ストロー)」が密集しており、つらら状に垂れ下がる細い管が天井を埋め尽くす。第2洞への移行部にあたる「愛深スポット」は、さまざまなLEDライトが彩る地下トンネルで、カップルに人気の空間だ。第3洞の「月の世界」は洞穴サンゴが広がる空間で、大胆な岩の裂け目が圧巻の迫力を与える。
他にも、ねじれた形で成長する学術的にも希少な「ヘリクタイト」、昭和46年2月に高松宮殿下が命名された「王冠」、東洋一の大きさを誇ると言われる「大石柱」、洞内に実際に流れ落ちる「幸福の滝」と、見どころが次々と現れる。
100kgの金塊が戻ってきた—大橋コレクション館
鍾乳洞の入口途中に設けられた大橋コレクション館は、飛騨大鍾乳洞の発見者である故・大橋外吉氏が世界各地から蒐集した美術品・装飾品約1000点を展示する施設で、鍾乳洞の入場料だけで見学できる。
館最大の見どころが「戻ってきた金塊」だ。2007年3月18日、展示の目玉だった100kgの金塊が強奪された。その後犯人は逮捕され金塊は返却されたが、一部はバーナーで溶かされて売却されており、現在は71.7kg(時価約3億円)の複数の塊となって帰還。強奪前の姿を再現したレプリカと並べて展示されており、波乱の実話とともに必見の展示となっている。
恋人の聖地・子宝神社・洞窟熟成酒—鍾乳洞の外の楽しみ
施設は「恋人の聖地」にも選定されており、カップルが一緒に鳴らす「誓いの鐘」、南京錠のような「誓いの合鍵」、願い事を書く「絵馬」など、ロマンティックな仕掛けが点在する。鍾乳洞の最終出口付近には子宝神社もあり、祠内の石碑をなでると子宝に恵まれると伝わる。
帰り道の通路沿いには「岩魚たちの楽園」があり、広い池を泳ぐ多数の岩魚を、滝の裏側から間近に眺めることができる(冬季閉園)。また洞内の低温環境を活かして日本酒・焼酎を長期貯蔵した洞窟低温貯蔵酒は、高山市推奨土産品にも登録されたここでしか買えない一品。まろやかに熟成された飛騨の酒をお土産に持ち帰る来訪者も多い。ペットの同伴も可能なため、愛犬連れのファミリーにも対応している。
冬にだけ現れる氷の渓谷
1月上旬から3月上旬にかけては、厳しい寒さを逆手に取った「氷の渓谷」が登場する。鍾乳洞の静寂と冬の白銀が重なるこの時期だけの風景は、オフシーズンにこそ訪れる価値のある理由になっている。
アクセス
無料駐車場あり(普通車300台、バス20台)
営業時間
年中無休(年末年始は休業) 4月〜10月 8:00〜17:00 11月〜3月 9:00〜16:00
料金目安
大人(高校以上)1,100円、小人(小・中学生)550円、団体(20名以上)大人900円・小人350円
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店舗詳細
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