
群馬県立歴史博物館
GALLERY
群馬県立歴史博物館は、国宝「群馬県綿貫観音山古墳出土品」を所蔵する、群馬県の歴史文化の核心を担う専門機関だ。古代から戦国時代までの地域史を考古遺物と文化財で体感できる施設として、研究者から家族連れまで幅広い来館者を迎えている。
国宝が語る古墳王国・群馬の実力
群馬県が「古墳王国」と呼ばれるゆえんを最も端的に示すのが、常設展示の核となる国宝「群馬県綿貫観音山古墳出土品」だ。この出土品群は、単に古いというだけでなく、ヤマト王権と深くつながった毛野(けぬ)地域の有力者たちが残した造形の精髄を伝えている。実物を前にすると、教科書で学ぶ古墳時代が一気に具体的な生活の場として立ち上がってくる。
「ヨロイを着た古墳人」が眠っていた1500年前の噴火
次回予告として公表されている第114回企画展は、ひときわ注目度の高いテーマを掲げる。平成24年(2012年)11月19日、渋川市の金井遺跡群で、甲冑を装着したままの状態で発見された人骨——通称「ヨロイを着た古墳人」だ。約1,500年前、榛名山の大噴火による火砕流が、その人物を一瞬にして埋め、かえって姿をそのまま後世に伝えた。この金井遺跡群の出土品はその後、重要文化財の指定を受けており、企画展「ヨロイを着た古墳人がみた世界ー奇跡の金井遺跡群ー」では、指定記念として出土品の詳細な展示が行われる予定だ。火山が封じ込めた「奇跡の保存状態」という視点で古墳人の世界を追体験できる、替えのきかない機会となる。
石碑が刻む1300年の時を超えたメッセージ
直近に終了した第114回企画展(金井沢碑がテーマ)も大きな反響を呼んだ。「金井沢碑 1300年の時を超えたメッセージ」と題した展示では、古代に刻まれた碑文が現代の来館者へ直接語りかけるような演出が好評を博し、多くの喜びの声とともに閉幕した。碑文を切り口に古代群馬の社会構造や信仰を読み解くこうした企画が連打されるのは、所蔵資料と研究蓄積の厚みがあってこそだ。
研究者を招く連続講座と体験型イベント
展示だけで終わらないのもこの博物館の特徴で、県内外の研究者が登壇する連続講座が随時組まれている。「上州の戦国人」講座(全3回)では、第1回として「『高崎』の考案者・白庵秀関 ~井伊直政が箕輪に招いた禅僧~」という演題が設定されており、地名「高崎」の誕生秘話と戦国武将・井伊直政の足跡を交差させた内容が展開される。こうした人物史アプローチの講座は、年表では追いにくい地域史の肌感覚をつかむのに適している。特別講座「東国の古墳文化を語る」シリーズも進行中で、「毛野の低湿地を拓く」と題した回が予定されるなど、専門的なテーマを平易に語る場が継続的に設けられている。エントランスホールでは、群馬県立渋川女子高校書道部による書道パフォーマンスも行われており、音楽に合わせて巨大な紙へ筆を走らせる生のパフォーマンスが来館者を包む場面もある。
オンラインと現地、両輪での学び
来館できないときのために「お茶の間ミュージアム」と銘打ったオンライン動画コンテンツが提供されているほか、資料データベースも公開されており、自宅からでも群馬の歴史資料にアクセスできる環境が整っている。子ども向けにはワークショップとキッズコーナーが用意され、家族で実際に手を動かしながら歴史を体感できる。学校団体・一般団体の受け入れ体制も整っており、バリアフリー情報も公開されているため、幅広い来館者が安心して訪れることができる。
アクセス
群馬県高崎市綿貫町992-1。詳細なアクセス情報は公式サイトを参照
営業時間
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)。休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
料金目安
500円~1,000円
外部予約・検索サイトで探す
下記の外部サイトで本店舗・施設の予約・在庫状況をご確認いただけます。
※ 外部サイトへのリンクには広告 (アフィリエイト) を含みます。
店舗詳細
- 対応言語
- 日本語
RELATED SPOTS
関連するスポット(8件)
群馬県 利根郡みなかみ町
みなかみ たくみの里
20種以上の手作り体験ができる工芸の里。こんにゃく作りや木工体験など群馬ならではの文化体験。

群馬県 吾妻郡草津町
草津温泉 湯もみショー
草津温泉伝統の湯もみを見学・体験。六尺板で湯をかき混ぜる独特のパフォーマンスは必見。
群馬県 富岡市
富岡製糸場
世界遺産の近代産業遺産。明治時代の製糸工場でフランス式レンガ建築と絹の歴史を学ぶ。
群馬県 高崎市
高崎 少林山達磨寺
だるま発祥の地として知られる禅寺。境内に無数のだるまが奉納された独特の光景が圧巻。
NEARBY
周辺のスポット(8件)













