
元祖 青木屋
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南千住の住宅街に、昭和の香りをそのままに残す小さなパン屋がある。「元祖 青木屋」は昭和32年(1957年)創業のコッペパン専門店で、地元の人々に長年愛され続けてきた下町の名店だ。派手な看板も広い店構えもないが、朝7時の開店と同時に地元客が列を作り、多くの日には午後1時を待たずして売り切れてしまう。そんな「知る人ぞ知る」存在が、今も南千住の路地に静かに息づいている。
昭和32年から続く、コッペパン一筋の老舗
元祖 青木屋が生まれたのは、1957年(昭和32年)のこと。戦後の復興が進み、街が少しずつ活気を取り戻しつつあった時代だ。当時、コッペパンは子どもたちの給食でもおなじみの存在であり、手頃で腹持ちのよい「庶民のパン」として親しまれていた。青木屋はそんな時代の空気をまとったまま、70年近い月日を経た今もコッペパン一筋の姿勢を貫いている。
時代とともに食のトレンドは移り変わり、おしゃれなアルティザンベーカリーや高級食パン専門店が流行してきた中でも、青木屋は昔ながらのスタイルを変えなかった。それが逆に、「本物」を求める人々の心を掴み続けている理由のひとつかもしれない。創業当時のレシピと製法を大切に守り続けることで、「元祖」の名にふさわしい唯一無二の味を今に伝えている。
売り切れ必至、開店直後が狙い目
元祖 青木屋の営業時間は月曜から土曜の朝7時から、売り切れ次第終了。日曜・祝日は定休日となっている。注目すべきは、その閉店時刻が固定されていないという点だ。Instagramの公式アカウントにも「平日・土曜共に13時前後で売り切れてしまいます」とわざわざ案内されているほど、午前中の早い段階から売れていくことが多い。
これほどまでに早く完売してしまう背景には、地元リピーターの根強い人気がある。南千住や荒川区周辺に住む常連客が、毎朝のルーティンとして青木屋に立ち寄る光景が日常的に見られる。観光やグルメ目的で訪れる場合は、できるだけ午前中の早い時間帯を狙うのが鉄則。週末に訪れる予定があるなら、土曜日が唯一の選択肢となるため、特に混雑が予想される。確実に手に入れたいなら、開店の7時と同時か、それより少し前に現地に向かうのが賢明だ。
下町情緒あふれる、南千住の路地裏
店舗があるのは東京都荒川区南千住6丁目。いわゆる「下町」の雰囲気が色濃く残るエリアで、昭和の面影を感じさせる住宅が立ち並ぶ静かな住宅街だ。観光地化されていない等身大の東京の暮らしが息づくこの場所で、青木屋は地域に溶け込むように存在している。
南千住はかつて宿場町として栄えた歴史を持ち、近隣には小塚原回向院や素盞雄神社といった歴史的なスポットも点在する。また、隅田川沿いの散歩道も近く、のんびりとした下町散策との組み合わせにも適した立地だ。青木屋でコッペパンを買い、川沿いのベンチや公園でゆっくりと味わう、そんな過ごし方も下町ならではの贅沢といえるだろう。
利用シーン:朝の一本、おやつに、手土産に
元祖 青木屋のコッペパンは、シンプルでどんな場面にもなじみやすい。朝食として仕事前に立ち寄る地元の会社員、散歩がてらに買いに来るシニア層、子どもと一緒に訪れる子育て世代など、客層は幅広い。価格も庶民的な設定で、気軽に毎日の食事に取り入れられる手頃さが長く愛される理由のひとつだ。
また、「地元の名物を手土産に」という使い方をする人も少なくない。珍しいご当地グルメとして話題になることもあり、東京の下町を訪れる旅行者が「ついで買い」していくケースも増えている。SNSでの口コミ拡散により、遠方から足を運ぶファンも生まれており、Instagramのフォロワー数は4,000人を超えるほど。昭和生まれの小さなパン屋が、令和の時代にSNSで注目を集めているのは、時代を超えた本物の味の証でもある。
アクセス・問い合わせ
住所:〒116-0003 東京都荒川区南千住6丁目47−14 電話:03-3807-4517 営業時間:月〜土 7:00〜(売り切れ次第終了)/日曜・祝日定休 Instagram:@aoki.ya
最寄り駅はJR常磐線・東京メトロ日比谷線・つくばエクスプレスの南千住駅、またはJR山手線・常磐線・京成線の日暮里駅が利用できる。南千住駅からは徒歩圏内で、住宅街の中をのんびり歩いて向かうのがおすすめだ。電話での問い合わせも受け付けているが、在庫状況はInstagramの公式アカウントで確認するのが最も確実。売り切れ情報なども随時更新されているため、訪問前にチェックしておくと安心だ。
周辺の観光スポットと組み合わせて
南千住・日暮里エリアは、古くからの下町文化と歴史が共存するエリアで、青木屋を起点にしたプチ観光も楽しめる。日暮里駅周辺には「谷中銀座商店街」があり、レトロな雰囲気の中でさまざまな食べ歩きグルメを楽しめる。谷根千(谷中・根津・千駄木)と呼ばれるエリアも徒歩圏内で、古い寺社仏閣や趣ある路地散歩が人気だ。
また、南千住エリアには隅田川が流れ、桜の季節には川沿いの花見スポットとしても賑わいを見せる。周辺には銭湯や昔ながらの商店も残り、東京の中でも特に「昭和レトロ」な空気感を体験できる場所として、国内外の観光客からも注目を集めている。青木屋のコッペパンを片手に、そんな下町の空気をゆっくりと味わいながら散策する半日コースは、都会の日常を忘れさせてくれる特別な体験になるに違いない。
アクセス
日暮里駅から徒歩圏内
営業時間
7:00〜(売り切れ次第終了)、定休日: 日曜・祝日 ※平日・土曜共に13:00前後で売り切れ
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