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お食事処 栞

お食事処 栞

※写真はイメージです。

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世界遺産の町として知られる栃木県日光市。東武日光駅から徒歩約12分、下鉢石町の石畳の参道沿いに、地元の人々と観光客の両方から愛される和食処「栞(しおり)」がある。店主が一品一品、心を込めてつくり上げる料理は、日光の旅の記憶をより豊かに彩ってくれる。

明治6年創業の名門ホテルで培った料理の腕

「栞」の店主は、1873年(明治6年)創業という輝かしい歴史を持つ金谷ホテルで副料理長を務めた経歴の持ち主だ。日光を代表する老舗ホテルで長年にわたって腕を磨き、数え切れないほどの食材と向き合い続けてきた確かな技術が、この小さな食事処の料理を支えている。

「お客様を笑顔にする料理。思い出に残る料理をお届けしたい」という店主の言葉には、単なるキャッチコピーではなく、長年の修業と接客の中で培われた本物の思いが滲み出ている。金谷ホテルという一流の現場で身につけたフレンチや西洋料理の技法を持ちながら、和食をベースとした幅広いジャンルの料理を一人で担う。その姿勢と実力が、地元客のリピートと観光客の口コミを生み、Googleレビューで4.6(494件)という高評価を維持し続けている。

日光名物「湯波」と地元食材へのこだわり

栞の料理を語るうえで欠かせないのが、日光の名産品である「湯波(ゆば)」だ。豆乳を加熱したときにできる薄い膜をすくい上げた湯波は、日光では古くから精進料理として親しまれてきた食材。京都の「湯葉」と異なり、日光では二つ折りにして引き上げる製法が一般的で、厚みとふっくらとした食感が特徴とされる。

栞で提供される湯波は、他の店では手に入らない「当店専用の特注品」だという。店主が長年にわたって関係を育んできた仕入れ先との信頼関係があってこそ実現できる、特別な一品だ。日光を訪れるなら、この湯波を味わうだけでも栞に立ち寄る価値は十分にある。

さらに、日光の清流で育った「紅鱒(べにます)」、栃木県産の豚や鶏といった地元食材も積極的に取り入れている。観光地によくある「それらしい郷土料理」ではなく、食材の産地と品質に本気でこだわった料理が並ぶのが栞の真骨頂だ。

和洋中ジャンルレスな多彩なメニュー構成

「和食の店」と聞いて訪れると、その守備範囲の広さに驚くかもしれない。湯波料理や刺身といった正統派の和食はもちろん、本格的な麻婆豆腐や手の込んだオムレツ、サーロインステーキまで、ジャンルの壁を軽々と超えた料理が揃っている。

これは、金谷ホテルで多様な料理スタイルを習得してきた店主ならではの強みだ。「和洋中ジャンルレス」というコンセプトは流行に乗ったものではなく、店主の料理人としてのバックグラウンドが自然と体現されている。どの一皿も本格的な味付けと調理法で仕立てられており、「観光客向けの味」という妥協は感じさせない。

メニュー構成はコース料理と単品料理に分かれており、ランチ・ディナーともにコースが利用可能。ご予算に応じてお弁当の注文にも対応しているため、行楽シーンにも活躍する。なお、メニュー内容は不定期で変更されるため、訪問前に店舗への問い合わせを推奨する。

ドリンクと空間——居酒屋使いにも対応

食事だけでなく、お酒とともに過ごす夜の時間にも対応しているのが栞の魅力の一つだ。ビール、サワー、焼酎といった定番から、店主自らが厳選したワイン、飲み比べセットが楽しめる日本酒まで、ドリンクのラインナップも充実している。日光観光のあとに地酒や選りすぐりのワインで一日を締めくくる——そんな大人の旅の時間を演出してくれる。

店内は1階がテーブル席、2階がお座敷席の構成で、合計46席を備える。1階のアットホームな雰囲気はファミリーや少人数グループに馴染みやすく、2階のお座敷席は貸切にも対応しているため、グループや会合での利用にも向いている。支払いはクレジットカードとPayPay等のQRコード決済に対応しており、現金のみの不便さもない。

利用シーンと予約について

栞は、さまざまなシーンで活躍する。日光東照宮や日光二荒山神社、輪王寺といった世界遺産の社寺群をめぐる観光の昼食として、あるいは散策で疲れた夕方に居酒屋感覚で立ち寄るのにも最適だ。地元の常連客が通う落ち着いた雰囲気は、観光地にありがちな喧騒から離れてゆっくり食事を楽しみたい人にも好まれている。

注意しておきたいのが、店主が一人で料理から店の管理まで担っているという点だ。体調によって突然の休業が発生することもあるため、訪問前には必ず電話で営業確認をすることを強くおすすめする。定休日は水曜日だが、曜日によっては火曜・木曜も休みになる場合がある。最新情報は公式サイトおよびSNSで随時発信されているので、訪問前にチェックしておきたい。

アクセスと周辺スポット

住所は栃木県日光市下鉢石町957-2。東武日光駅から徒歩約12分という距離は、日光の観光エリアを歩きながらちょうど立ち寄れる位置関係にある。駐車場は約10台分を確保しており、車でのアクセスも問題ない。

周辺には日光東照宮(徒歩圏内)をはじめ、日光二荒山神社、輪王寺などの世界遺産が集まっており、観光の中心地からほど近い立地だ。神橋や日光街道の歴史的な街並みを楽しんだあと、地元食材にこだわった料理で旅の疲れを癒すという一日の締めくくりとして、栞は理想的な選択肢になるだろう。

問い合わせ先は0288-25-5745(店舗)、または店主直通の090-7737-9563。返信に時間を要する場合もあるが、必ず対応するとのことで、事前確認を経て訪れることが栞を最大限に楽しむ秘訣といえる。

アクセス

東武日光駅から徒歩で約12分

営業時間

定休日: 水曜日、その他週によって火・木曜日

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