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山のようちえん 小郡幼稚園

山のようちえん 小郡幼稚園

※写真はイメージです。

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学び学校・各種学校山口県山口市

新山口駅からほど近い山口市小郡の地に、自然と農業を軸にした独自の保育を実践する幼稚園がある。その名は「山のようちえん 小郡幼稚園」。学校法人片山学園が運営するこの園は、子どもたちが土を耕し、作物を育て、自然の恵みとともに生きる力を育む「明るい農村」をコンセプトに、地域に根ざした教育を続けている。

「生きる根っこ」を育む農村保育という思想

山のようちえんの教育の核にあるのは、「生きる根っこを太らせる」という深い理念だ。現代の子育てが都市化・デジタル化の波に飲み込まれるなか、この園はあえて逆方向を向いている。お日様の光を浴び、風を肌で感じ、水や土に直接触れる体験こそが、子どもの心身の根幹を育てると信じているからだ。

農村で生活するということは、単に自然の中で遊ぶだけではない。田畑を開墾し、野菜や米を育て、実のなる果樹を植え、どんぐりの木で大地を守る。これらはすべて、子どもたちが日常的に関わる「仕事」だ。遊びと労働の境界線があいまいな環境の中で、子どもたちは自分が何かの役に立っていることを体感しながら育っていく。「よく遊び、よく働き、よく食べる」という生活リズムは、人間が本来もっているはずの力を引き出すための土台となっている。

農業を通じた体験型カリキュラム

山のようちえんの保育は、農業体験を軸に設計されている。子どもたちは季節ごとに田畑での作業に参加する。春には田おこしや種まき、夏には草取りや水管理、秋には稲刈りや収穫祭、冬には土づくりと、一年を通じて農のサイクルに沿った活動が行われる。

野菜づくりでは、種を植えるところから収穫・調理までを体験する。自分たちが育てた野菜を食べるという経験は、食の大切さや命のつながりを自然に伝える最良の教材となる。また、果樹の世話を通じて「すぐには結果が出ないこと」「手間をかけることの喜び」を学ぶ機会にもなっている。

米づくりも重要な活動の一つだ。田植えから稲刈りまでの全工程に関わることで、日本人の食文化の根幹に触れるとともに、働くことへの誇りや達成感を培う。これらの体験は、知識として教わるのではなく、身体全体で感じ取るものとして子どもたちの記憶に刻まれていく。

多世代が力を合わせる「共に生きる」保育環境

山のようちえんのもう一つの特徴は、子どもと大人が「一所懸命に力を合わせて生きる」という姿勢を大切にしている点だ。農作業や日々の生活の中で、保育者や保護者、地域の人々が子どもたちと一緒に汗をかく。大人が一生懸命に働く姿を間近で見ること、そしてその中に自分も参加できることが、子どもの主体性や責任感を育てる。

1歳・2歳児を対象とした親子クラスも設けられており、保護者も一緒に園の生活に参加できる仕組みが整っている。子どもだけでなく、親自身も農村の暮らしを体験しながら、子育ての仲間とつながることができる場となっている。在園中の親子関係を豊かにするとともに、地域コミュニティの絆を育む機能も担っている。

未就園児向けの「すくすく広場」や「子育てサロン」も定期的に開催されており、まだ入園していない家庭でも気軽に園の雰囲気を体験できる。こうした開かれた取り組みが、入園前からの安心感や地域との結びつきを生んでいる。

歴史と場所が紡ぐ「森のようちえん」との二重構造

山のようちえんには、もう一つの顔がある。「森のようちえん」と呼ばれる場所だ。昭和27年(1952年)から約69年間にわたり、多くの子どもたちが過ごし、巣立っていった歴史的な場所である。現在では直接の保育施設としての役割を終えているが、園の行事や子育て支援活動の拠点として今も大切に使われている。

長い歴史の中で積み重ねてきた教育の知恵と、新しい土地での農村開墾という挑戦が組み合わさることで、山のようちえんは単なる保育施設を超えた「地域の文化」として根を張っている。「みんなの心のふるさとでありたい」という言葉は、単なるキャッチコピーではなく、卒園児やその家族が何十年も経ってから戻ってくる場所であることへの誇りが込められている。

新山口駅エリアに暮らす子育て家庭へ

園の所在地は山口市小郡下郷。新山口駅周辺エリアに位置しており、山陽新幹線の停車駅にも近い利便性の高い場所にある。周囲には田園風景が広がり、日常的に自然と接しやすい環境だ。通園しながら農村的な暮らしを体験できるというのは、都市近郊ならではの大きな魅力といえる。

新山口駅エリアで子育てを考えている家庭にとって、山のようちえん 小郡幼稚園は単に「近くの幼稚園」という存在を超えている。農業・自然・コミュニティを大切にした教育方針に共感する家庭、あるいは「どんな環境で子どもを育てたいか」を真剣に考えている保護者にとって、一度見学に足を運ぶ価値のある場所だ。

未就園児クラスや子育てサロンへの参加を通じて、入園前に園の雰囲気をじっくりと感じることができる。問い合わせは電話(083-972-0198)または公式サイト(https://ogoori-youchien.com/)から。開かれた農村の園で、子どもと一緒に「生きる根っこ」を育てる保育を体験してみてほしい。

アクセス

新山口駅から徒歩圏内

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