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高等教育推進機構

高等教育推進機構

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北海道大学の札幌キャンパスに設置された高等教育推進機構は、大学全体の教育改革と質向上を担う研究・実践の中枢機関です。学生の学修支援から教員のFD(ファカルティ・ディベロップメント)まで、北海道大学が誇る教育の基盤を支えるこの機構は、学びの現場を内側から変革し続けています。

高等教育推進機構とは――北大の教育改革を担う司令塔

北海道大学高等教育推進機構(Institute for the Advancement of Higher Education)は、北海道大学の全学教育の企画・推進・研究を担う組織です。単なる事務部門ではなく、大学教育に関する調査研究や実践的な取り組みを通じて、教育の質保証と継続的改善を推進しています。

大学教育を取り巻く環境は急速に変化しており、アクティブラーニングの導入、グローバル人材育成、学修成果の可視化など、現代の高等教育が抱える課題に対して、機構は学内横断的な視点から応えています。北海道大学という総合大学の中に位置するからこそ、文理融合の観点から教育の在り方を問い直すことができるのが特徴です。

全学教育科目と授業改善の取り組み

機構の中心的な役割のひとつが、全学教育科目の運営と継続的な改善です。北海道大学では、専門教育の前段階として全学部の学生が受ける共通教育科目(全学教育科目)が設けられており、高等教育推進機構がその教育内容の充実と質の管理を担っています。

毎年度、全学教育科目を対象とした「学生による授業アンケート」が実施され、その結果は広く公表されています。さらに、各授業担当教員がアンケート結果に対してコメントを記した「授業担当教員コメント編」も作成されており、教員と学生が双方向に授業の質を高め合う文化が根付いています。こうした取り組みは、教育の透明性と説明責任を重視する北海道大学の姿勢の表れであり、学生が主体的に大学教育に関わる機会を生み出しています。

授業アンケートの結果は単なるデータ収集にとどまらず、カリキュラムの見直しや新科目の開発、授業手法の改善に実際に活かされています。このPDCAサイクルを通じて、全学教育の内容は年々磨かれています。

FDと教員養成――未来の大学教員を育てる

高等教育推進機構が特に力を入れているのが、FD(ファカルティ・ディベロップメント)活動と次世代大学教員の育成です。大学教員には高度な研究能力だけでなく、教育者としての実践的スキルも求められますが、体系的な教育訓練を受ける機会は従来から限られていました。

機構では「大学院生のための大学教員養成(PFF)講座」を実施してきた実績があります。これは、将来大学教員を目指す大学院生を対象に、授業設計・評価・学生指導といった教育実践の知識とスキルを体系的に学ぶプログラムです。海外ではPFF(Preparing Future Faculty)として広く定着しているこの取り組みを、北海道大学では機構が主導する形で展開しており、研究者育成と教育者育成を一体的に進める先進的な姿勢が見られます。

また、「次世代FDの研究」としてFD活動自体の理論的・実践的な深化も継続して行っており、大学教育の改善に関する研究成果を学内外に発信しています。

公開講座とセミナー――地域と大学をつなぐ学びの場

高等教育推進機構の活動は北大内の教職員・学生に限らず、地域社会へも広く開かれています。「北海道大学公開講座(全学企画)」は、社会人や一般市民を対象に、大学の知を社会に還元することを目的とした取り組みです。過去には「コロナ時代の新常識」をテーマにした公開講座も開催されており、時代のニーズに応じたテーマ設定が好評を博しています。

さらに、IDE大学協会北海道支部と連携したセミナーも毎年度開催されています。IDE大学協会は全国の大学関係者が集う高等教育の研究・啓発団体で、その北海道支部として機構が積極的に関与しています。このセミナーでは大学教育の最新動向や課題について深く議論する場が設けられており、北海道内の大学関係者の学びと連携のハブとしての役割を果たしています。

教育研究と国際連携

機構は高等教育に関する調査研究機能も持っており、独自の研究成果を蓄積・発信しています。「一年生調査」と呼ばれる北海道大学の新入生を対象とした比較分析調査は、入学直後の学生の実態や学修行動を多角的に分析するもので、他大学との比較も含めた詳細な報告書が作成されています。こうしたデータは、入学直後の学修支援や初年次教育の充実に直接活かされています。

国際的な視野も積極的に取り入れており、カナダのダルハウジー大学との大学間交流協定締結など、海外の高等教育機関との連携を通じて先進的な教育研究の知見を取り込んでいます。ダルハウジー大学はカナダ東部ノバスコシア州の名門総合大学であり、高等教育研究の分野でも高い実績を持つ機関です。こうした国際交流を通じて、機構の研究・実践活動は国内にとどまらないスケールで展開されています。

また、「北海道大学教育倫理綱領および科学者の行動規範」の策定・管理にも機構が関与しており、教育の質保証と研究倫理の両面から北海道大学の学術的誠実性を支えています。

アクセスと利用案内

高等教育推進機構は、北海道大学の札幌キャンパス内、北区北17条西8丁目に位置しています。JR札幌駅から北方向へ徒歩圏内にある広大な北大キャンパスの一角にあり、市内中心部からのアクセスも良好です。

一般市民が利用できる公開講座やセミナーへの参加を希望する場合は、北海道大学公式サイトや高等教育推進機構のウェブサイト(https://www.high.hokudai.ac.jp/)で開催情報を確認するのがおすすめです。電話でのお問い合わせは011-706-7464まで。大学関係者だけでなく、高等教育に関心を持つ社会人・研究者・教育関係者にとっても、学びと情報収集の貴重な窓口となる機関です。

アクセス

札幌駅から徒歩圏内

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