
秋田県立循環器・脳脊髄センター
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秋田市中心部に位置する秋田県立循環器・脳脊髄センターは、脳神経疾患と循環器疾患を専門的に扱う秋田県の基幹病院です。予防から診断・治療・リハビリテーションまでを一貫して担い、県民の生活の質向上に取り組んでいます。
秋田県の脳・心臓疾患医療を支える専門病院
秋田県は脳卒中の死亡率が全国的に高い水準にある地域として長年知られており、その課題に正面から向き合ってきた専門医療機関が、この循環器・脳脊髄センターです。1980年代に「秋田県立脳血管研究センター」として開設されて以来、脳神経内科・脳神経外科・循環器内科・心臓血管外科・リハビリテーション科など、脳と心臓に関連する診療科を集約した体制を築いてきました。
単に急性期の治療を担うだけでなく、予防啓発から回復期のリハビリテーション、地域連携まで幅広い役割を果たしており、秋田県全域から患者を受け入れる「最後の砦」ともいえる存在です。名称に「センター」とつく通り、臨床と研究・教育を一体で進める機能を持ち、脳脊髄疾患と循環器疾患の最新情報を国内外へ発信することも使命のひとつとしています。
診療の対象となる主な疾患と診療科
診療の中心となるのは、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)をはじめとする脳血管疾患、頭部腫瘍、てんかん、パーキンソン病などの神経変性疾患です。加えて、脊髄・脊椎疾患(頚椎症・腰椎椎間板ヘルニアなど)の外科的治療にも注力しており、神経系全般をカバーする体制が整っています。
循環器系については、狭心症・心筋梗塞・心臓弁膜症・大動脈疾患などを対象に、内科的な薬物療法から外科的な手術まで対応しています。心臓カテーテル治療や血管内治療なども実施しており、高度な専門性を要する症例にも対応できる設備と人員を備えています。
院内には神経内科・脳神経外科・循環器内科・心臓血管外科・リハビリテーション科のほか、神経放射線科・臨床検査科・薬剤科・栄養科など多職種が在籍し、チーム医療として患者を支える体制が整えられています。
脳ドックと予防医療への取り組み
当センターが力を入れているのは治療だけではありません。発症前に異常を発見するための「脳ドック」が充実しており、MRIやMRAを使った脳血管の精密検査を提供しています。無症状であっても脳動脈瘤や脳梗塞の前段階となる病変が見つかることがあり、早期発見・早期対応につなげることができます。
2026年4月からは脳ドック各コースの料金改定および検査項目の一部変更が行われており、最新の検査体系に基づいたサービスが提供されています。料金や検査内容の詳細については、センターの公式サイトや電話でご確認ください。
脳卒中の死亡率が高い秋田県において、住民の健康意識を高め、発症を未然に防ぐ取り組みは社会的に大きな意義を持っています。センターはこうした予防医療の分野でも積極的な情報発信を続けており、イベントや公開講座などを通じた啓発活動も展開されています。
リハビリテーション部門の体制
脳卒中や脊髄疾患を経験した患者にとって、急性期の治療後にどのようにして日常生活に戻るかは非常に重要な課題です。当センターのリハビリテーション部門では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が連携し、身体機能の回復と生活の質向上を目指したアプローチが行われています。
脳卒中後の麻痺や言語障害、嚥下障害、認知機能の低下など、さまざまな後遺症に対して個別の目標を設定しながら支援が進められます。入院中のリハビリはもちろん、退院後の生活を見据えた指導や、地域の医療・福祉機関と連携した継続的なサポートも視野に入れた体制が整っています。
脊椎・脊髄疾患の術後リハビリについても専門的な対応がなされており、手術後の早期離床から自立した生活の獲得までを丁寧に支援する姿勢が、利用者からの信頼につながっています。
受診の流れとアクセス情報
初めて受診する場合は、原則として紹介状(診療情報提供書)を持参することが推奨されます。かかりつけ医や地域の医療機関から紹介を受けた上で受診するのが一般的な流れですが、緊急性の高い症状が疑われる場合は救急対応もあります。受診前に電話(018-833-0115)で確認しておくとスムーズです。
所在地は秋田市千秋久保田町6番10号で、秋田駅西口から徒歩圏内という利便性の高い立地にあります。市内各方面からのバス路線が利用できるほか、駐車場も整備されており、車でのアクセスも可能です。公共交通機関を利用する場合は、秋田駅から徒歩または路線バスが便利です。
受付時間や各診療科の診察日については、繁忙期や医師の学会参加などによって変動する場合があります。事前に公式サイト(http://www.akita-noken.jp/)を確認するか、代表番号に問い合わせると確実です。
地域医療における役割と今後の展望
秋田県は高齢化率が全国トップクラスであり、脳卒中・心疾患・脊髄疾患などの有病率が高い状況が続いています。このような地域特性の中で、循環器・脳脊髄センターが果たす役割は非常に大きなものがあります。高度な専門医療を県内で完結できる体制を維持することは、患者が遠方の大病院に移送されることなく地元で質の高い医療を受けられることを意味します。
センターでは、臨床の場で得られた知見を学術研究として蓄積し、国内外に発信する取り組みも続けています。先進医療技術の導入や医療従事者の育成・研修を通じて、秋田県の医療水準全体を底上げする役割も担っています。また、薬剤師などを対象にした1Day仕事体験など、次世代の医療人材を育む取り組みも積極的に行われています。
秋田の医療と地域の健康を長期的に支える機関として、今後も多くの県民の信頼に応え続けていくことが期待されます。
アクセス
秋田駅から徒歩圏内
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