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こって牛

こって牛

※写真はイメージです。

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岐阜県高山市の古い町並みに佇む「こって牛」は、飛騨牛の旨味を気軽に味わえる握り寿司の専門店。地元食材への深いこだわりと、観光客にも親しみやすいスタイルで、多くの旅人を魅了し続けています。

飛騨牛をにぎり寿司で――コスパ最高の一口体験

高山を訪れる旅行者が必ずといっていいほど名前を耳にするのが「飛騨牛」です。飛騨エリアには飛騨牛をステーキや焼肉、しゃぶしゃぶなどさまざまなスタイルで提供する店が数多くありますが、こって牛が選んだのは「握り寿司」という形です。

フルコースやランチセットではなく、一貫・二貫単位で注文できるスタイルにすることで、飛騨牛の本物の旨味をより手軽に、よりリーズナブルに届けたい——そんな思いがこの店の原点にあります。散策の途中でふらりと立ち寄り、本格的な飛騨牛を口にできるという体験は、観光地・高山ならではの贅沢といえるでしょう。

職人の仕事が光る、素材と技へのこだわり

こって牛が扱う飛騨牛は、飛騨牛料理認定店として最高級である5等級の希少部位のみ。この品質は妥協なく守られています。

注文を受けてからネタを切るのも、こって牛の大切なルールです。牛肉は空気に触れるとミオグロビンという色素タンパクと反応し、時間とともに鮮やかな赤色に変化しますが、見た目の美しさとは裏腹に、鮮度と旨味は徐々に失われていきます。こって牛ではあえて切り置きをせず、注文のたびに切りたてを提供します。くすんだ赤色に見えることもありますが、それこそが「今切った証」。見た目より味を優先する、職人の矜持が感じられます。

シャリにも手が抜かれていません。使用するのは飛騨産の「ひとめぼれ」100%。コシヒカリのように甘みや粘りが強すぎず、寿司米として定評ある「ササニシキ」に近い品種で、飛騨牛の脂の旨味をしっかりと引き立てます。そのシャリを人肌の温度で保温し、握りたての状態でお客の手に届けるというこだわりも見逃せません。

調味料も厳選の一言。能登半島産の竹炭塩とイタリア産の岩塩をブレンドした塩、時間をかけて煮切りカドを取り除いたまろやかなオリジナル醤油だれ、九州有明産の焼き海苔、そして奄美大島の黄金しょうがのすりたて——一貫の握り寿司の背後に、全国から集めた素材が揃っています。

さらに、お寿司を乗せる「お皿」にも一工夫。伊勢地方のおばあちゃんが一枚一枚手焼きしたという生えび・あおさ入りの煎餅が、皿代わりに使われています。薄味・無添加にこだわったこって牛オリジナルの非売品で、お寿司の後味を邪魔しない配慮が光ります。古い町並みをそのまま歩きながら食べられるスタイルも、観光客に大変好評です。

メニューと価格帯――一貫から楽しめるラインナップ

メニューはシンプルながら、食べ比べを楽しめる構成になっています。

定番の「飛騨牛にぎり寿し」は二貫800円。竹炭塩と生姜醤油の2種類の味付けを1貫ずつ楽しめます。ネタはミディアムレアのステーキに仕上げてから握り、さらに仕上げに炙りを加えるという手の込んだ工程で提供されます。

「飛騨牛軍艦」は黄身とオリジナル旨辛だれで仕上げた二貫900円。約20種類の素材を半日かけて作り上げたという秘伝のたれは、門外不出の味わいです。

3種類をまとめて楽しみたい方には「三種盛り」(三貫1,200円)がおすすめ。竹炭塩・生姜醤油・軍艦の食べ比べができます。

また、特に霜降りの多い希少部位を使った「飛騨牛トロさしにぎり」(二貫1,200円)は、白髪ねぎとわさび醤油で楽しむ上位ラインナップ。口の中でとろける脂の甘さは格別です。

一貫あたり400〜600円台という価格設定は、飛騨牛の品質を考えると驚くほどのコストパフォーマンス。気軽に複数の種類を試せるのも、旅行者には嬉しいポイントです。

店内「森羅」で、ゆったりと味わう

こって牛で購入した握り寿司は、趣ある店内スペース「森羅」でゆっくりとお召し上がりいただけます。古い町並みの風情に溶け込んだ空間で、各種アルコール類も用意されているため、地酒や冷えたビールと一緒に飛騨牛の旨味を堪能するのもおすすめです。

観光シーズンの日中は行列ができることも少なくありません。店側も「お並びいただく期待にお応えします」と真摯に向き合っており、注文後すぐに調理を始めるスタイルを守り続けています。待ち時間が気になる場合は、徒歩約3分の距離にある姉妹店「金のこって牛」も選択肢のひとつ。こちらも同様に飛騨牛握りを楽しめます。

アクセスと利用情報

住所: 岐阜県高山市上三之町82番地 電話: 0577-35-7333(予約不可) 営業時間: 10:00〜17:00 定休日: 公式サイトのカレンダーで要確認 駐車場: なし

高山駅から徒歩約15分。高山の古い町並み(上三之町・さんまちエリア)の中心部に位置しており、散策ルートの途中に自然と立ち寄れます。予約は受け付けていないため、当日現地に向かうスタイルになります。駐車場はないため、公共交通機関や徒歩・自転車での訪問が基本です。

周辺の観光スポットとあわせて楽しむ

こって牛が立つ上三之町は、高山を代表する観光エリア「古い町並み」の中心。江戸時代から続く商家が軒を連ねるこの通りは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、散策だけでも十分に楽しめます。

周辺には地酒の試飲ができる造り酒屋、みたらし団子や飛騨牛串焼きなどのテイクアウトグルメ、地元の工芸品や漬物を扱う老舗も多く、こって牛での一貫を皮切りに、食べ歩きとショッピングを組み合わせた観光が楽しめます。

高山陣屋や日枝神社、宮川朝市なども徒歩圏内にあり、半日〜一日かけてじっくりと高山の文化と食を堪能するコースの起点としても最適です。春の高山祭(4月)や秋の高山祭(10月)の時期はとくに観光客が多く、こって牛も長蛇の列になることがあるため、開店直後の時間帯を狙うのが賢明です。飛騨高山を訪れたなら、ぜひ一度は本物の飛騨牛握りの旨さを体感してみてください。

アクセス

高山駅から徒歩約15分。高山古い町並み

営業時間

10:00~17:00、定休日: カレンダーで確認

料金目安

¥800 〜 ¥1,200

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