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洞窟観音 徳明園

洞窟観音 徳明園

※写真はイメージです。

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高崎市田町の呉服商・山田徳蔵が「財を私せず」の精神を胸に、約130年前に着工してたった一人で完成させた観光参拝場——それが「洞窟観音 徳明園」です。宗教法人ではなく、世の人々の拠り所となることを願った私設の複合施設でありながら、国内外から老若男女が足を運ぶ、他に類を見ない空間が高崎の地中に広がっています。現在は四代目が創設者の意志を受け継ぎ、施設の維持管理を続けています。

全長450mの地下空間に宿る三十九の観音像

施設の中核をなす洞窟観音は、全長450mにわたって掘り抜かれた地中の回廊に、三十三観音と六観音、合わせて三十九体の観音像を安置しています。像を手がけたのは新潟県魚沼出身の石彫師・楽山。生涯をかけて彫り続けた作品群は芸術的価値が高く、単なる信仰の対象を超えた彫刻作品として鑑賞に値するものです。

洞窟内の空間デザインは、徳蔵が描いた世界観「彼岸の楽土」を具現化しており、巨石・銘石を用いた装飾がすべて手作業で施されています。荘厳かつ神秘的なその雰囲気は、写真や言葉では伝えきれないものがあります。また坑内は年間を通じて平均気温が約17℃に自然と保たれており、猛暑の夏でも涼を感じながら参拝できる納涼スポットとしても知られています。

北関東屈指の名園・徳明園の四季

洞窟掘削時に出た土砂を盛り上げて造園されたという逸話を持つ「徳明園」は、約6000坪の広さを誇る日本庭園です。高低差を生かした地形に池泉回遊式・枯山水・苔庭・石庭と多彩な庭園様式が共存しており、北関東屈指の名園と称される所以を歩きながら体感できます。

春は青紅葉と水芭蕉、初夏は紫陽花、秋は壮観な紅葉、冬は雪景色と石庭——季節ごとにまったく異なる表情を見せるため、何度訪れても新しい発見があります。

大正浪漫と戦時の記憶を伝える山徳記念館

徳明園の中央部に建つ「山徳記念館」は、山田徳蔵が晩年を過ごした邸宅を公開したものです。大正浪漫様式の洋館、日本家屋、そして地下に設けられた防空壕という三つの異なる建築要素から成り立っており、「高崎市景観建造物」に指定されています。

地下の防空壕は、戦時中に徳蔵が自費で整備した民間防空壕で、貴人のために用意されたものとされています。現在は洋館部分が記念館として公開されており、企画展の開催や山田徳蔵に関する史料の展示を通じて、この施設が誕生した背景とその人物像に迫ることができます。

アクセス

高崎駅から徒歩約15分

営業時間

10:00-15:00(月〜金)、10:00-16:00(土日祝)

料金目安

500円~1,000円

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