
別格本山鎮國寺
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福岡県宗像市吉田に鎮座する屏風山鎮國寺は、真言宗御室派の別格本山として九州における密教信仰の要の一つに数えられます。本尊は大日如来。「別格本山」という格位が示すとおり、一般の末寺よりも高い地位を持ち、祈願・供養の場として長く篤い信仰を集めてきました。
複数の巡礼路が交差する札所
鎮國寺が持つ独自の位置づけとして際立つのが、複数の霊場に同時に名を連ねている点です。九州西国霊場第三十一番、九州三十六不動霊場第三十四番、そして九州三十三観音霊場の第一番札所であると同時に、九州八十八箇所霊場の第八十八番札所――すなわち結願の地でもあります。「始まり」と「終わり」を一つの境内に宿す寺院は珍しく、四国八十八箇所になぞらえた九州遍路を歩く巡礼者にとって、ここは旅の締めくくりとして格別の感慨をもたらす場所です。
奥の院での護摩供
毎月27日、鎮國寺の奥の院では護摩供が奉修されます。参拝者が願い事を書き込んだ護摩木を火中に投じ、炎と煙を通じて本尊・大日如来へ祈りを届けるこの儀式は、密教修法の中核をなすもの。炎が上がるたびに堂内に満ちる読経の響きは、日常から切り離された厳粛な時間を体感させます。年始には元日の新春初護摩供、1月28日には初不動の護摩供も奉修され、一年の区切りに際して多くの参拝者が訪れます。
年間を彩る大祭と特別法要
節分の時期には「星供」が行われ、自身の星(本命星・元辰星)に厄除けを祈る密教独自の法要が執り行われます。そして最大の見どころとなるのが、4月28日の「秘仏御開扉法要」と「火渡り柴灯大護摩供」です。通常は拝することのできない秘仏が開扉されるうえ、境内で巨大な護摩壇が組まれ、修験者や僧侶が燃え上がる炎の余燼の上を素足で渡る火渡り神事が催されます。荘厳かつ迫力ある光景は、参拝者に護摩の霊力を全身で感じさせます。夏には8月28日に「流水灌頂会」が奉修され、四季を通じた祭儀のサイクルが境内に独自のリズムをつくり出しています。
アクセス
福岡県宗像市吉田966
営業時間
9:00~17:00
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