
BORDERS COFFEE
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長野市吉田に店を構える「BORDERS COFFEE」は、店主・傳田明範氏が焙煎から接客まで一貫して手がける自家焙煎珈琲豆屋だ。豆売りを主軸としながら店内飲食にも対応しており、本物のコーヒーを日常に取り入れたい人から豆選びに迷う初心者まで、幅広い層が足を運ぶ。
カフェバッハ流の哲学
傳田氏は2010年から東京・南千住の「カフェバッハ」を主宰する田口護氏に師事。コーヒーの基礎と焙煎技術はもとより、カフェの社会的役割、経営のあり方、そして人と人との関わりの大切さまで、コーヒーの枠を超えた薫陶を受けた。その学びが凝縮されたのが、店の根幹に据えられた一節だ。「おいしいコーヒーは人によって様々ですが、よいコーヒーはひとつです」——この言葉が、BORDERS COFFEEのすべての判断軸になっている。
3つの条件が示す品質基準
傳田氏がよいコーヒーの条件として掲げるのは「欠点豆をハンドピックしてあること」「適正な焙煎であること」「新鮮であること」の3点。機械任せにせず目視で欠点豆を取り除き、生焼けでも過焙煎でもない「適正」な火入れを施し、焙煎後の鮮度を大切に扱う。この三条件は業界でよく語られる理想論ではなく、BORDERS COFFEEにとって毎日の作業として実践される基準だ。
毎月変わるスポットコーヒー
定番ラインナップに加え、毎月「スポットコーヒー」として旬の豆・焙煎度を一品提案しているのも特徴だ。たとえばケニアAAの中煎りは「カシスを思わせる酸味と甘さ」と表現される一杯。通常は深煎りを主軸とする同店にあって意識的に浅めに仕上げた一品で、傳田氏自身が「浅すぎると生焼けの感じが出てしまうので中浅という感じの焙煎具合」と説明するように、加減の妙が光る。7月には深煎りの「短夜ブレンド(みじかよ)」が登場し、夏の短い夜のように消えていくスッキリとした苦味、アイスにしても映える爽やかさが好評を得た。甘さのあるお菓子との相性も良く、豆はそのまま100g単位で購入できるため、気に入った味わいを自宅でも再現できる。
訪れる前に知っておきたいこと
定休日は金曜・土曜という点は事前に押さえておきたい。店の前にはアジサイが育てられており、来店客からも親しまれているちょっとした顔になっている。本格的な修業歴を持つ店主のもとで、アットホームな空気の中じっくりと豆を選ぶ時間は、長野市の日常に溶け込んだ贅沢だ。
アクセス
長野県長野市吉田2-36-19-3
営業時間
11:00~19:00(L.O. 18:30)、定休日: 金曜・土曜
料金目安
ケニアAA(スポットコーヒー): 700円/杯、980円/100g
店舗詳細
- 価格帯
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