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淡嶋神社
※写真はイメージです。

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平安時代末期に紀国加太の淡嶋神社から勧請された歴史を持つ淡島神社は、福岡県北九州市門司区に鎮座する古社です。人皇第七十九代・六条天皇の御代(西暦1165年〜1168年)を起源とし、2015年(平成27年)には御鎮座850年の節目を迎えました。とりわけ女性の幸福を御守護する御神徳で知られ、地元市内一円のみならず遠く県外からも篤い信仰を集めています。

御祭神・少名比古那神の御由緒

御祭神は少名比古那神(すくなひこなのかみ)。神産巣日神の御子で、大国主神とともに日本の国土をつくり、人々はもとより鳥や獣に至るまで諸病を治す薬方を定め、裁縫の道を広めた「医薬・裁縫の親神」と称えられる御神徳の高い神様です。

また、一説では「天照大御神の娘で住吉大神の后となった『あはしまさま』が婦人病を患い海に流され、自らの嘆きから世の女性を救いたいと仰せになり紀州加太に祀られた」という伝承も伝わります。この淡島さまの祭日が三月三日であることから雛祭りとも結びつき、「淡島を祈れば婦人病に罹らず丈夫な子を授かる」という信仰が中世末から近世にかけて全国各地に広まりました。月例祭が「三の日」に行われるのも、この由緒に因んでいます。

安産・子授けをはじめとする多彩な祈願

当社の祈願内容は女性の生涯に深く寄り添うものです。妊娠5ヶ月頃に腹帯(岩田帯・斎肌帯)を締める時期を目安として訪れる安産祈願の参拝者が特に多く、授与品として腹巻きタイプ(ワコール製)が用意されているのも特徴的です。子授祈願・万病平癒祈願に加え、良縁祈願、七五三詣、厄除祈願など、人生の節目ごとに参拝する習わしが今も続いています。

年間を彩る神事と祭礼

歳旦祭に始まり、節分祭、針供養、春の大祭(4月13日)、七夕祭(7月13日)、秋の大祭、新嘗祭、除夜祭と、年間を通じて多くの祭礼が執り行われます。春の大祭では正式祭典のほか、空くじなしの福引きや奉納演芸、出張販売なども催され、参拝者が境内を賑わせます。また境内には高徳稲荷社と水蛭子社も鎮座しており、4月3日の高徳稲荷社春の大祭、3月23日の水蛭子社祭(水子供養大祭)もそれぞれ厳かに斎行されています。

境内に息づく古い歴史の痕跡

旧境内地には昭和32年(1957年)に県天然記念物に指定された樹齢約800年の大槭(おおもみじ)がありましたが、昭和33年(1958年)に開通した北九州都市高速道路の建設にともない現在地へ遷座。昭和59年(1984年)には社殿の全面改築と境内整備が完了し、現在の姿となっています。850年を超える歴史を持ちながら、時代に合わせて整備されてきた社は、「正装でお参りする面」と「普段着で親しくお参りできる面」の両面を併せ持つ、地方の総社として今も静かに人々を迎えています。

アクセス

福岡県北九州市門司区奥田四丁目九番五号。最寄駅などの具体的な交通手段は不明。

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