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有田陶磁美術館

有田陶磁美術館

※写真はイメージです。

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有田陶磁美術館は、昭和29年(1954年)に佐賀県初の登録博物館として開館した陶芸専門の美術館です。開館当時、世界にわずか3館しかなかった焼き物専門美術館の一つとして、県内外から多くの来館者を集めてきました。有田焼の産地のただ中に立ち、その歴史と美を今に伝えるこの施設は、70年以上にわたって有田文化の記憶を守り続けています。

明治7年の倉庫が語る、もうひとつの文化財

美術館の建物そのものが、まず見る者を驚かせます。明治7年(1874年)に焼き物倉庫として建てられたこの建物は、外観が石蔵、内部が木造という二階建て構造を持ちます。有田内山重要伝統的建造物群の一つにも指定されており、展示物だけでなく建築自体が歴史の証人です。隣接する「旧田代家西洋館(有田異人館)」が国の重要文化財に指定されたことを機に、平成31年4月には展示内容を同じ明治時代に合わせてリニューアル。建物と展示が時代の文脈を共有するという、珍しい構成が実現しました。

入口で迎える二つの佐賀県重要文化財

1階入口に足を踏み入れると、真っ先に目に入るのが佐賀県重要文化財に指定された「染付有田皿山職人尽し絵図大皿」です。江戸時代の有田皿山における製陶工房の様子を細密に描いたこの大皿は、ろくろを回す職人、窯に向かう人々、釉薬をかける作業など、当時の陶芸現場を活写した第一級の歴史資料として多くの媒体で紹介されてきました。

同じく入口を守るのが「陶彫赤絵の狛犬」。荒々しい形相でありながらもどこか愛嬌を感じさせる造形の妙が、見る者を引きつけます。陶磁器で作られた狛犬という着想そのものが有田焼の技術と遊び心を体現しており、訪問者が最初に出会う作品として印象深いものがあります。

明治から昭和初期、窯元と豪商が競った時代

リニューアル後の常設展は、明治時代を中心とした作品群で構成されています。近代日本の対外開放期に輸出産業として隆盛を極めた有田焼は、この時代に各窯元や豪商が競い合うように意欲的な作品を生み出しました。そうした窯元や商人たちが手掛けた製品を一堂に集め、明治から昭和初期にかけての有田焼の展開を体系的に紹介しています。

入館料120円という間口の広さ

常設展の入館料は大人個人120円、20名以上の団体は80円、高校生以下は無料です。観光施設としては際立って低廉な設定で、有田焼に初めて触れる来訪者でも気軽に立ち寄れます。事前申請を行えば職員による展示解説も受けられるため、研究目的や学校旅行での活用にも対応しています。有田陶器市(4月29日〜5月5日)の期間は休まず開館するほか、月曜休館・年末年始休館という基本スケジュールで年間を通じて公開されています。

アクセス

有田駅から徒歩約20分

営業時間

9:00〜16:30、定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日)

料金目安

大人120円、高校生以下無料

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価格帯
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