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常滑やきもの散歩道の招き猫

常滑やきもの散歩道の招き猫

Photo: Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
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常滑市は、愛知県知多半島の西岸に位置する、焼き物と招き猫の街。日本六古窯のひとつとして千年以上の陶芸の歴史を誇り、その中心にある「やきもの散歩道」は、訪れる旅人を懐かしくも独特な景色へと誘います。土と炎が育んだ文化の息吹を感じながら、のんびりと歩いてみましょう。

千年の歴史を誇る「日本六古窯」常滑

常滑の焼き物の歴史は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて始まったとされています。瀬戸・越前・信楽・丹波・備前と並ぶ「日本六古窯」のひとつとして、常滑は古くから日本屈指の陶産地として栄えてきました。

とりわけ常滑焼の特徴は、朱泥(しゅでい)と呼ばれる赤褐色の陶土を使った急須や茶器。鉄分を豊富に含む地元の土が、独特の色合いと質感を生み出します。江戸時代以降は大型の甕(かめ)や土管の生産でも名を馳せ、近代日本のインフラを支える陶管産業の拠点ともなりました。現在もその面影は街の随所に残り、散歩道を歩けばレンガ造りの煙突や窯元の跡がそこかしこに顔を見せます。

やきもの散歩道とは――レンガと土管が織りなす景観

JR武豊線・名鉄常滑駅から徒歩約10分で、やきもの散歩道の入口に到着します。全長約1.6kmのAコースとBコースが設定されており、起伏のある丘の斜面を縫うように整備された石畳の道が続きます。一帯はかつての窯業地帯をそのまま保存した区域であり、現役の窯元や工房、ギャラリーが軒を連ねています。

とりわけ見逃せないのが「土管坂」と呼ばれる坂道です。明治時代に製造された土管と焼酎瓶が道の両側の壁に組み込まれており、まるでタイムスリップしたかのような光景が広がります。雨上がりには土の匂いとレンガの赤が鮮やかに映え、写真愛好家にも人気のスポットです。また、登り窯の跡地や煙突が点在しており、産業遺産としての価値も高く評価されています。

旅のシンボル「とこにゃん」との出会い

やきもの散歩道を歩いていると、突然目に飛び込んでくるのが高さ3.8mの巨大招き猫「とこにゃん」です。散歩道沿いの建物の壁の上から、おおらかな笑顔で旅人を見守るこの猫は、常滑のシンボルとして地元に深く愛されています。

常滑市が招き猫の一大産地であることは、あまり知られていないかもしれません。明治時代から招き猫の生産が盛んになり、現在も国内生産量の約20〜30%を常滑が占めるとされています。「とこにゃん」はその象徴として1995年に設置されました。その巨大なサイズと愛嬌ある表情は、SNS映えスポットとしても絶大な人気を誇り、多くの旅行者がここで記念撮影をおこないます。

さらに散歩道沿いのショップでは、常滑焼の招き猫をはじめ、猫をモチーフにした陶器や雑貨が豊富に揃います。旅の思い出として、あるいはお土産として、ひとつ手に入れてみてはいかがでしょうか。

季節ごとに変わる散歩道の表情

春(3〜5月)は、散歩道沿いの桜や新緑が石畳に彩りを添え、穏やかな陽気の中での散策に最適な季節です。窯元が軒先に並べた陶器と花の競演は、思わず足を止めたくなる光景です。

夏(6〜8月)は、緑が生い茂る中を涼やかな風が通り抜けます。夕方になると日差しが和らぎ、陶芸体験の後に散歩道を一巡りするのもおすすめです。

秋(9〜11月)は、例年11月に「常滑焼まつり」が開催される季節。窯元や工房が特別価格で焼き物を販売するほか、陶芸作家の作品展示なども楽しめます。紅葉と煙突の組み合わせが独特の美しさを生み出す時期でもあります。

冬(12〜2月)は比較的閑散としますが、その分ゆっくりと窯元を巡ることができます。静かな石畳の道は、日常の喧騒から離れたい旅人にとって格別の空間です。

陶芸体験とグルメも充実

散歩道沿いには、手びねりや絵付けなどの陶芸体験ができる施設が複数あります。初心者でも丁寧に指導してもらえるため、焼き物に馴染みのない方でも気軽に挑戦できます。完成した作品は後日郵送してもらえるコースが多く、旅の記念として世界にひとつだけの器を作れるのも魅力です。

また、散歩道の周辺には常滑焼の器を使ったカフェや食事処も点在しています。地元の食材を使った定食やスイーツを、こだわりの焼き物の器で味わうひとときは格別です。

アクセスと周辺情報

名古屋からのアクセスは抜群です。名鉄名古屋駅から名鉄常滑線に乗れば、最短約30分で常滑駅に到着します。また、中部国際空港(セントレア)から名鉄で約4分とアクセスが良く、フライト前後に立ち寄るにも最適な立地です。

観光の拠点として「とこなめ陶の森」や「INAXライブミュージアム」も近隣にあり、焼き物の歴史や技術をより深く学ぶことができます。半日から1日かけてじっくりと常滑の陶芸文化に浸るプランがおすすめです。駐車場も複数整備されており、マイカーでの訪問も便利です。

アクセス

名鉄常滑駅から徒歩約5分

営業時間

散策自由

料金目安

無料(陶芸体験は別途)

編集部最終確認: 2026-04-25 (AI抽出)

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