岐阜駅からほど近い街なかに、四国の豊かな食文化をそのまま持ち込んだ個性派の居酒屋がある。「四国郷土活性化 藁家88 岐阜駅前店」は、土佐の豪快な藁焼き文化や四国各地の郷土料理を中部・東海エリアで体験できる貴重なスポットとして、地元の人々や遠方からの訪問者に広く親しまれている。
岐阜で出会う四国の食文化
「藁家88」は、その名のとおり「藁焼き」を看板料理に掲げる四国郷土料理の居酒屋だ。四国、とりわけ高知県の土佐料理で知られる藁焼きとは、稲藁を高温で燃やし、その炎で食材をさっと炙り上げる伝統的な調理法のこと。瞬時に表面をあぶることで独特の香ばしさと旨みを閉じ込め、中はレアな状態に仕上がるのが特徴だ。
岐阜市住田町のビルに店を構えるこの店は、JR岐阜駅・名鉄岐阜駅いずれからも徒歩圏内というアクセスの良さも大きな魅力のひとつ。四国から遠く離れた中部・東海エリアにいながら、本場さながらの郷土料理を楽しめる場所として、地域のグルメサイトでも高い評価を獲得し続けている。観光の合間に立ち寄るも良し、地元の人と一緒に囲むも良し、岐阜の夜をより豊かに彩ってくれる一軒だ。
藁家88名物「藁焼き」の世界
店の代名詞とも言えるのが、オーダーを受けてから一皿ずつ仕上げる藁焼き料理だ。藁焼きの最大の特徴は、稲藁が燃え上がる際の強烈な火力と、藁独特のほのかな香り。炭火とは異なるこのフレーバーが、食材の旨みをぐっと引き立てる。代表メニューの「藁焼き塩たたき」は、かつおを豪快に炙り上げ、塩とにんにくで仕上げた土佐流の一品。外側の香ばしい焼き目と、中のとろけるようなレアな食感のコントラストは、一度食べると忘れられない味わいだ。
藁焼きの工程は視覚的にも迫力があり、店内で実際に炎が上がる場面を目の当たりにできることもある。まさに料理そのものがエンターテインメントになっており、食事の時間を特別なものにしてくれる。初めて訪れる人にとっては、四国の食文化の豊かさに触れるよい機会となるだろう。
四国各地の郷土料理を一堂に
藁焼き料理に加え、店では四国四県それぞれの郷土料理を幅広く提供している。高知の食文化を象徴するかつおのたたきはもちろん、四国の山海の幸を活かしたさまざまな料理が並ぶ。新鮮な魚介類を使った刺身や、地元食材をふんだんに使ったつまみ類など、料理のラインナップはバラエティに富んでいる。
また、四国といえば豊富な地酒文化も見逃せない。高知県は「日本一の酒飲み県」とも称されるほど酒文化が根付いた土地柄で、豪快な宴席文化が育まれてきた。藁家88では四国ゆかりの地酒や焼酎も充実しており、料理との相性を楽しみながら杯を重ねることができる。岐阜の街にいながら、高知の「おきゃく(宴会)」文化の雰囲気を体感できるのは、この店ならではの醍醐味だ。
岐阜駅周辺の観光と組み合わせて
藁家88が位置する岐阜駅周辺は、岐阜観光の玄関口として多くの見どころが集まるエリアでもある。駅からバスや車で少し足を伸ばせば、岐阜城がそびえる金華山や、長良川沿いの風情ある川原町へとアクセスできる。金華山山頂の岐阜城からは、濃尾平野を一望する雄大なパノラマが広がり、信長の城下町として栄えた岐阜の歴史を肌で感じることができる。
長良川では、1300年以上の歴史を誇る鵜飼(うかい)が今も受け継がれており、夏の夜の風物詩として多くの観光客を惹きつけている。昼間に岐阜城や川原町の古い街並みを散策し、夕方から長良川の鵜飼を観覧、そして夜は藁家88で四国の豪快な郷土料理に舌鼓を打つ——そんな岐阜らしい一日の締めくくりとして、この店はうってつけの存在だ。
訪れる季節と楽しみ方
藁家88は通年営業しており、季節を問わず四国の味を楽しむことができる。春には新鮮な食材を活かした旬の料理が並び、夏は長良川の鵜飼観覧とセットで訪れる観光客の姿も多い。秋は岐阜の紅葉シーズンと重なり、観光で疲れた体を郷土料理でほぐすのにもってこいの時期だ。冬は鍋料理など温まるメニューが加わり、寒い夜でも体の芯から温まることができる。
四国の食文化に興味がある人はもちろん、岐阜観光の途中に「少し変わった料理を食べてみたい」と思う旅行者にも強くおすすめできる。藁焼きという珍しい調理法の体験と、四国の郷土の味。岐阜の街なかで出会える、ひと味違う食の旅をぜひ楽しんでみてほしい。
アクセスと利用案内
藁家88 岐阜駅前店へのアクセスは非常に便利だ。JR東海道本線・高山本線の岐阜駅、および名鉄名古屋本線・各務原線の名鉄岐阜駅いずれからも徒歩圏内に位置しており、電車での来訪も容易。名古屋からJRで約20分、岐阜市外からの日帰り観光でも気軽に立ち寄ることができる。
夜遅くまで営業していることも多く、観光や仕事の後に立ち寄りやすいのもうれしいポイント。席数はカウンターからテーブル席まで揃っており、一人旅の気ままな食事から、グループでの宴席まで幅広いシーンに対応している。訪問前に公式情報や予約サイトで営業時間・定休日を確認しておくと安心だ。岐阜の旅の記念に、四国の食文化との思わぬ出会いを楽しんでほしい。
交通
岐阜駅から徒歩約2分(加納駅、名鉄岐阜駅も最寄り)
營業時間
月~土・祝日・祝前日 16:00~23:00(料理LO 22:30、ドリンクLO 22:30) 日 12:00~20:00(料理LO 19:30、ドリンクLO 19:30) 定休日:不定休あり
預算
予算目安 3,001~4,000円 メニュー例:ガリトマト ¥490、みょうが ¥520、ナスのたたき ¥690、もも肉藁炙り焼き ¥1,290、豚しゃぶコース ¥4,500~