東京・三ノ輪の路地に佇む「改栄湯」は、下町情緒あふれるこのまちに根付いた銭湯です。1950年の創業から70年以上、地域の人々の暮らしに寄り添い続けてきたこの場所は、2020年のリニューアルを経て「下町のラグジュアリー銭湯」として新たな輝きを放っています。
70年以上愛される下町の銭湯が、ラグジュアリーに生まれ変わった
改栄湯の歴史は1950年にさかのぼります。東京都台東区三ノ輪という、下町の空気が色濃く残るエリアで産声を上げ、以来数十年にわたって地域のランドマークとして親しまれてきました。銭湯文化が日常の一部だった時代から現在まで、変わらず地元の人々の疲れを癒やし、ふれあいの場を提供し続けてきた老舗です。
そんな歴史ある銭湯が、2020年11月14日に大規模なリニューアルを果たしました。コンセプトは「下町のラグジュアリー銭湯」。古くからの銭湯文化を大切にしながら、現代の入浴ニーズに応える最新設備を取り入れ、誰もが贅沢なひとときを楽しめる空間へと生まれ変わったのです。さらに2022年7月にはサウナエリアが再リニューアルされ、施設のクオリティはさらに高まっています。Google口コミでは916件もの評価を集め、評価4.2という高評価を維持していることが、その人気を物語っています。
浴室全体を包む「完全軟水」という贅沢
改栄湯の特筆すべき特徴のひとつが、男女ともに浴室内を完全軟水化している点です。軟水とは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を取り除いた水のこと。日本の水道水でも軟水系ではありますが、改栄湯では徹底した軟水化によって、石鹸の泡立ちが格段によくなり、入浴後の肌がしっとりとなめらかに整うという体験を提供しています。
この完全軟水を贅沢に使用した「シルキーバス」は、改栄湯が誇る看板設備のひとつです。ミクロン単位の超微細な気泡を大量に含んだ軟水が、乳白色のシルクのようなお湯をつくり出します。その感触は、まるで柔らかな雲海に身を委ねているかのような心地よさ。微細気泡の乳化作用が毛穴の汚れを取り除き、高い保湿効果とともに美容・美肌効果が期待できる、まさに化粧水に浸かるような贅沢なお風呂です。
体の芯まで温める高濃度浸透炭酸泉
シルキーバスと並んで人気を誇るのが、37〜38℃に設定された「高濃度浸透炭酸泉」です。通常のお湯と比べて3.0倍の保湿性を持つ弱酸性のこのお湯は、まるで高級化粧水に浸かっているかのよう。浴槽内を常に高濃度の炭酸ガスで満たし、肌から炭酸ガスを吸収することで血行を促進し、関節痛や筋肉痛の原因となる乳酸の代謝を早める効果があるとされています。
温度がやや低めに設定されているため、ゆっくりと長湯を楽しみたい方や、お年寄り、体が弱い方にも入りやすいのが嬉しいポイントです。シルキーバス(39〜40℃)と組み合わせて交互浴を楽しむのも、常連客に人気のスタイルです。また男湯には露天スペースが設けられており、サウナ→水風呂→外気浴というサウナの醍醐味を存分に味わえる動線が整っています。
本気のサウナーも唸る高温サウナと本格アウフグース
2022年7月の再リニューアルで大きく進化したのがサウナです。男湯のサウナは90〜100℃に設定され、大型遠赤外線ヒーターの輻射熱とオートロウリュマシンが生み出す水蒸気の相乗効果で、体感温度は100℃を優に超えます。さらに20分ごとに開催される5分間のアウフグース(熱波サービス)は、強烈な熱波が全身に降り注ぐ本格派の体験。サウナ入門者には少々ハードルが高いかもしれませんが、サウナ愛好家にはたまらない本気の環境です。
一方、女湯のサウナも決して引けを取りません。女性向けのサウナとしては珍しい100〜102℃の高温ドライサウナを採用しています。ヒーターの上に設置した鍋には日替わりのアロマ水が入っており、適度な湿度と芳しい香りがリラックス効果を高めてくれます。高温ながらも香りのおかげで過ごしやすいと好評で、サウナ初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。サウナ利用には別途料金(男湯+700円、女湯+500円)が必要ですが、このクオリティであれば納得のコストパフォーマンスです。
入浴後の一杯も楽しみのひとつ——充実のロビー空間
湯上がりのひとときを彩るロビーの休憩スペースも、改栄湯の魅力です。名物のソフトクリームをはじめ、コーヒー牛乳、生ビール、サワー、おつまみなど、飲食メニューが豊富に揃っています。銭湯上がりの一杯は格別の美味しさ。ソフトクリームをほおばりながらほてった体を冷ますのも、また格別です。
カウンターには改栄湯オリジナルグッズも多数展示されており、お土産や記念に手に入れるのもよいでしょう。また浴場内にはボディソープ・シャンプー・コンディショナーが備え付けられており、手ぶらで訪問できるのも便利なポイントです。タオルのレンタルも用意されているため、仕事帰りや近隣への立ち寄りにも気軽に利用できます。
アクセス・営業情報
改栄湯へのアクセスは非常に便利です。東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅3番出口から徒歩わずか3分。都電荒川線「三ノ輪橋」駅からも徒歩7分、JR「南千住」駅からも徒歩9分と、複数の路線から利用しやすい立地です。
営業時間は月〜金が14:00〜24:00、土日は12:00〜24:00(最終受付23:30)。週末は昼過ぎから利用できるため、家族連れや休日のルーティンとして取り入れやすいスケジュールです。定休日は毎週火曜日。料金は大人(中学生以上)550円、小学生200円、未就学児100円と、銭湯としての良心的な価格を維持しています。決済は現金のほか、交通系ICカードやPayPayにも対応しており、キャッシュレス派にも安心です。
1950年から続く歴史と、2020年代の最先端設備が融合した改栄湯。下町の日常に溶け込みながらも、一歩足を踏み入れれば非日常の贅沢な湯浴みが待っています。三ノ輪を訪れた際には、ぜひその「雲海」に身を委ねてみてください。
交通
東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅3番出口 徒歩3分 JR「南千住」駅 徒歩9分 都電荒川線「三ノ輪橋」駅 徒歩7分
營業時間
月-金 14:00〜24:00、土日 12:00〜24:00、定休日: 毎週火曜日
預算
入浴料 大人¥550、小学生¥200、未就学児¥100 / サウナ 男湯+¥700、女湯+¥500 / レンタルタオルセット¥180