東京・日本橋兜町。かつて日本の金融の中心として栄えたこの街に、歴史的建築をよみがえらせた異色のホテルがある。それがK5だ。銀行建築の重厚な佇まいと、北欧発のクリエイティブなデザインが交差するこの場所は、宿泊施設の枠を超えた、都市型カルチャーの発信地として国内外から注目を集めている。
1923年の銀行建築が、ホテルへ生まれ変わる
K5が入居するビルは、1923年(大正12年)に日本初の銀行の別館として竣工した歴史的建造物だ。重厚な外壁、天井の高い空間、時代を刻んだ構造美——そうした建築の記憶を丁寧に引き継ぎながら、2020年にホテルとして全面リノベーションオープンした。
設計・インテリアデザインを手がけたのは、ストックホルムを拠点に活躍する3人の建築家によるパートナーシップ「CLAESSON KOIVISTO RUNE」。五感に訴えかけるシンプルで上質なインテリアデザインとプロダクトデザインは、北欧的なミニマリズムと日本の職人的こだわりが溶け合い、空間全体に凛とした空気を生み出している。歴史ある躯体と現代の美意識が共鳴する、ここにしかない宿泊体験が待っている。
客室——五感が研ぎ澄まされる上質な空間
客室はシンプルかつ洗練されたインテリアで統一されており、不必要なものを削ぎ落とした空間の中に、質の高いプロダクトが厳選して配置されている。素材の手触り、光の入り方、音の静けさ——そのひとつひとつがゲストの感性をゆっくりと開いていく。
特筆すべきは4階に1室のみ用意されたスイートルーム「K5 SUITE」(約80平米)だ。プライベートパーティーやイベントの貸し切り利用にも対応しており、特別な節目を過ごす場としても選ばれている。館内や日本橋兜町のレストラン・ショップと連携した季節感あふれるケータリングメニューを組み合わせることも可能で、唯一無二の時間を演出してくれる。
客室ミニバーにもK5のこだわりが詰まっている。「継承していくこと、思いを紡いでいくこと」をテーマに、時代を超えて愛される銘品が揃えられており、たとえば佐渡の蔵元・加藤酒造店の日本酒「金鶴」や、ニューヨーク発のクラフトビール「BROOKLYN LAGER」など、背景にあるストーリーごと味わえるラインナップが特徴だ。
バー&レストラン——地下から1階へ、にぎわいの「動」の空間
K5の1階と地下は、人々が集い語らう「動」の空間として機能している。個性の異なる4つの飲食スペースが揃い、宿泊客だけでなく地域の人々も足を運ぶ、街に開かれた場所となっている。
**CAFE DANCE** は朝食・ブランチ・イブニングと1日を通して営業するカフェ。朝は08:00からオープンし、ゆっくりとした朝食が楽しめる。
**MARUYAMA** はランチ・ディナーの本格レストランで、平日・土日祝でそれぞれ時間帯が設けられており、食事の目的に合わせた利用ができる。
**AKAI BAR** は夕方から深夜まで営業するバーで、日曜〜木曜は23:00まで、金〜土曜は翌0:00まで開いている。一日の締めくくりに、ゆっくりとカクテルを傾けるのに最適な場所だ。
**B by The Brooklyn Brewery** はブルックリン・ブルワリーのビールが楽しめるバー。月〜木は16:00から、土・日祝は13:00からと、昼飲みにも対応。クラフトビールと兜町の空気が心地よく混じり合う空間だ。
兜町を味わう——宿泊者限定「Kabutocho Credit」
K5に泊まる特権のひとつが、「Kabutocho Credit」と呼ばれる宿泊者専用クーポンだ。チェックイン時に1人あたり500円×4枚(計2,000円分)が発行され、日本橋兜町エリアのカフェ・レストラン・ショップで利用できる。
伝統的な歴史と新しいカルチャーが混在するこの街には、個性的な店舗が点在している。クーポンを片手に街を歩きながら、K5を起点としたエリア探索を楽しむことができる。ホテル単体の滞在ではなく、街ごと体験するという視点が、K5の滞在を一層豊かなものにする。
周辺観光とアクセス
K5が位置する日本橋兜町は、東京証券取引所を擁する金融の街として知られる一方、近年は若いクリエイターや飲食店が集積し、独自のカルチャーシーンが生まれているエリアだ。
徒歩圏内には日本橋三越本店や日本橋高島屋S.C.があり、ショッピングや老舗グルメも充実。隅田川沿いの散歩や、浜町・人形町エリアへのそぞろ歩きも楽しめる。東京駅・銀座・浅草など主要エリアへのアクセスも良好で、観光やビジネスの拠点として申し分ない立地だ。
最寄り駅は東京メトロ東西線・日比谷線「茅場町駅」で徒歩数分。半蔵門線・銀座線「三越前駅」、都営浅草線・東京メトロ日比谷線「人形町駅」なども利用可能だ。複数路線が利用できるため、都内各所への移動もスムーズ。
こんな旅に選びたい
K5は、デザインやアートに感度の高い旅人に特にフィットするホテルだ。歴史ある空間の中で最先端の美意識に触れ、個性豊かなバーやレストランで過ごす夜は、チェーンホテルでは味わえない記憶になる。
カップルや友人との特別な滞在、感性を刺激したいソロトリップ、アート・建築好きによる東京探訪など、目的を選ばない懐の深さがある。また、K5 SUITEを活用したプライベートイベントや、ビジネスシーンでのクリエイティブなミーティング拠点としても活躍するだろう。
東京にいながら、非日常の時間軸に入り込む——そんな体験を求めるなら、兜町のK5はその答えとなりうる場所だ。
交通
大手町駅から徒歩圏内
營業時間
預算


