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北アルプスの雄峰を間近に仰ぎながら、標高1,300メートルを超える高原の澄んだ空気の中でプレーできる——そんな贅沢な体験が叶うのが、岐阜県飛騨高山の奥地に広がる鈴蘭高原カントリークラブです。ゴルフを愛する人々にとって、ここはただのコースではなく、大自然そのものが演出する野外劇場と呼ぶにふさわしい場所です。
雲上のフェアウェイ——鈴蘭高原という舞台
鈴蘭高原は、岐阜県の飛騨地方に位置する標高1,300〜1,400メートルの高原地帯です。東に御嶽山、北に乗鞍岳、さらに槍ヶ岳・穂高岳といった北アルプスの名峰群が連なり、コース上のいたるところから圧倒的なパノラマが広がります。これほど多くの3,000メートル級峰々を一望できるゴルフ場は、国内でも非常に稀です。
高原の中央部にレイアウトされたコースは、白樺やカラマツの自然林に囲まれており、ティーグラウンドに立つたびに異なる山岳の表情が出迎えてくれます。都市部のゴルフ場では決して味わえない「山岳コース特有の開放感」が、ここ鈴蘭高原では惜しみなく提供されています。プレー中に遠くの稜線をながめながら息を整える瞬間は、訪れた誰もが忘れられない思い出として刻むことでしょう。
アウトコース——自然が刻む白樺と大樹のランドマーク
18ホールのうち前半9ホールを構成するアウトコースは、高原の地形をそのまま活かしたナチュラルなレイアウトが特徴です。フェアウェイは左右になだらかにうねり、ゴルファーに常に高い読みと判断力を求めます。
このコースの象徴的な存在となっているのが、各所に残された白樺の群生と、球状のヤドリギが寄生するナラの巨木です。太い幹に球形のヤドリギをいくつも宿した巨木は、コース上のランドマークとして機能するとともに、その異様な美しさで訪れるゴルファーの目を引きつけます。日本国内でこれほど印象的な「木のキャラクター」を持つコースは多くなく、ホールごとに個性的な佇まいを見せる樹木群が、アウトコースを特別な体験へと変えています。
自然の地形を最大限に活用しているため、コースの難易度は画一的ではありません。開けた視界の中でのロングショットが要求されるホールがある一方、樹木の間を縫うように打ち進む戦略的な場面もあり、スコアメイクには集中力と自然への敬意の両方が求められます。
インコース——精度が試される戦略的9ホール
後半のインコースは、カラマツ林に沿って展開する戦略性の高いレイアウトで、アウトコースと比べると距離は短くなります。しかしその分、各ホールには独特の仕掛けが凝らされており、単純なパワーゲームでは高スコアは望めません。
特に注目すべきは10番・11番のミドルホールです。この2ホールは、コース幅の絞り込みと微妙なドッグレッグが組み合わさっており、ドライバーの方向性とセカンドショットの精度が直接スコアに反映されます。大きなリターンを狙いすぎると木々にはばまれ、逆にリスクを嫌って守りすぎると距離が残りすぎてしまう——判断力を問われる難易度の高い設計です。
そして12番のショートホールは、打ち下ろしという地形的要素が加わることで、番手選択が非常に難しくなります。高原特有の薄い空気の中ではボールが通常より飛ぶため、地上のコースで培った距離感がそのまま通用しないことも珍しくありません。高原ゴルフ独特の「空気の薄さ」も攻略の変数のひとつとなっており、何度訪れても新しい発見があるコースといえます。
四季の彩り——スズランとレンゲツツジが染める高原
鈴蘭高原という名の通り、この地にはスズラン(鈴蘭)が自生しており、初夏の時期には白くかわいらしい花が林床を彩ります。また、レンゲツツジも群生しており、5月下旬から6月にかけてはオレンジ色の花々が高原を覆い、その美しさはゴルファーならずとも足を止めるほどです。
夏は真夏でも最高気温が26℃を超えることがほとんどなく、都市部の猛暑から逃れてクールにプレーできる「避暑ゴルフ」の場として高く評価されています。朝の気温はさらに低く、霧が白樺林の間に漂う幻想的な光景はコース早朝スタートならではの特権です。
秋になるとカラマツが黄金色に染まり、白樺の白い幹とのコントラストが見事な色彩を生み出します。北アルプスの山肌も紅葉で赤く染まる時期には、コース全体が美しいパノラマの中に包まれます。冬季はクローズとなりますが、積雪期の鈴蘭高原はスノーシューやスキーなど別の楽しみ方も可能で、年間を通じて四季の表情を楽しめるエリアです。
野鳥の声に包まれる——自然環境の豊かさ
標高が高く、人の手が比較的入っていない環境であることから、鈴蘭高原は野鳥の宝庫としても知られています。コース内でもウグイスやカッコウ、キツツキの一種であるアオゲラなど多種多様な野鳥の声を聞くことができ、バードウォッチングを趣味とするゴルファーには特別な喜びがあります。
プレー中に突然、木々の間から飛び立つ鳥の姿を目にする瞬間は、自然の中にいることを改めて実感させてくれます。ゴルフという競技の中に、野生の気配が溶け込んでいるのが鈴蘭高原カントリークラブの大きな魅力のひとつです。
アクセスと周辺情報
鈴蘭高原カントリークラブへのアクセスは、東海北陸自動車道の飛騨清見インターチェンジが最寄りとなります。インターチェンジからはドライブで高原へと向かうルートとなりますが、周囲の山岳風景が車窓から楽しめるドライブ自体も旅の醍醐味の一部です。
周辺には飛騨高山の古い町並みや、日本最大級の鍾乳洞として知られる飛騨大鍾乳洞、さらに奥飛騨温泉郷など見どころが点在しています。ゴルフを楽しんだ後は、温泉でゆったりと体を癒すプランを組み合わせるのがおすすめです。飛騨の食文化も魅力のひとつで、飛騨牛の朴葉みそ焼きや、郷土料理の飛騨そばなど、地域ならではの味覚も旅のハイライトとなるでしょう。北アルプスの大自然と高原のゴルフ、そして飛騨の文化と食——鈴蘭高原への旅は、ゴルファーにとって忘れられない記憶となるはずです。
交通
東海北陸自動車道飛騨清見
營業時間
預算
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