横浜・大倉山の住宅街に突如現れる、南カリフォルニアの空気をまとったオープンカフェ。東急東横線の大倉山駅から徒歩12分、住宅街を抜けた先に広がるその光景は、まるで旅先で偶然出会ったような非日常感に満ちている。Googleの評価も4.4(107件)と高く、地元の人々から遠方のファンまで、幅広い層に愛されるスポットだ。
カリフォルニアの風が吹く、大倉山の異空間
Oldman's CAFEのコンセプトは、南カリフォルニアにある伝説のサーフポイント「オールドマンズポイント」。波乗りの合間に感じるあの開放的な空気感、波音と潮風、仲間たちと笑い合う午後のひととき。そんな体験を横浜・大倉山という場所で再現しようとする試みが、このカフェの出発点だ。
カリフォルニアから取り寄せたキッチンカー、アメリカントレーラーハウス、そして宮崎から運んできたというヤシの木が敷地内に立ち並ぶ様子は、まさに「日本にいることを忘れる」景色。ウッドスペースに腰を落ち着ければ、ヤシの木を通り抜ける風が心地よく頬をなでる。国内外を旅して出会った"素敵"や"好き"を融合させたという空間は、一度訪れるだけでは語り尽くせないほどの細部へのこだわりにあふれている。
自家農園から食卓へ—こだわり抜いたフードとドリンク
Oldman's CAFEのフードメニューで特筆すべきは、大倉山に構える自家農園「オールドマンズファーム」で育てた旬の野菜を使った料理が提供されるという点だ。生産者の顔が見える食材を使い、季節の移ろいを皿の上でも感じられるというアプローチは、単なる「おしゃれカフェ」の枠を超えている。
看板メニューのひとつが、旬のじゃがいもを身体に優しい米油でカリッと揚げたフライドポテト。シンプルながら素材の良さが際立つ一品で、コーヒーとの相性も抜群だ。さらに、「mariさん特製レッドカレー」はここでしか食べられないオリジナルメニューとして人気を誇る。スイーツは自家製で、定番のスコーンをはじめ季節によってラインナップが変わるため、何度訪れても新しい発見がある。
ドリンクにも徹底したこだわりが見られる。コーヒー豆は神戸の「Limaコーヒー」が手がける高品質なものを使用。さらに、沖縄・今帰仁まで直接仕入れに出向くという昔ながらの製法で作られたさとうきびの黒糖を使ったドリンクやスイーツも提供している。アルコールを楽しみたい方には、取り扱いが珍しいアメリカンクラフトビールも揃う。ソフトドリンクからクラフトビールまで、時間帯や気分に合わせて幅広く選べるのもうれしい。
フードメニューは日替わりやイベントに合わせた構成が基本となっており、イタリアンやメキシカンなど曜日によって異なるラインナップが楽しめる。最新のメニュー情報はインスタグラムで発信されているので、訪問前にチェックしておくと安心だ。
アートと本が息づく、複合文化空間
Oldman's CAFEの魅力はフードだけにとどまらない。敷地内には常時、さまざまなアーティストによる作品が展示されており、訪れるたびに異なるアートシーンと出会える。「まちに開放されたギャラリー」とも言えるその空間は、カフェの「非日常感」をさらに深めている。
カフェのシンボルとなっているのが「ペリカン」だ。カリフォルニアでサーフィンをしていると、野生のアシカやイルカ、そして空を飛ぶペリカンの姿を目にする。その情景をカフェにも取り込もうと、スカルプチャーアーティストのMASA SCULP(マサスカルプ)氏が愛嬌たっぷりのペリカンを描き、それがカフェのアイコンとして定着した。カフェのあちこちに個性豊かなアーティストたちが彩るペリカンを見つけるのも、ここならではの楽しみ方だ。
また、敷地内に置かれたトレーラーハウスのバスの中には、「小さな本屋さん」が入居している。選書を担当するのは、東京・上野の新刊書店「ROUTE BOOKS」の選書担当者。地域性や時代の流れを感じ取りながら、季節ごとに異なるテーマで一冊一冊を丁寧に選んでいる。偶然手に取った一冊が、人生を変えるほどの出会いになることもあるかもしれない。選書の紹介はX(旧Twitter)で発信中なので、訪問前に気になるテーマをチェックしておくのもおすすめだ。
一年を彩るイベントとグッズ
Oldman's CAFEでは、食事やコーヒーを楽しむだけでなく、一年を通じてさまざまなイベントや催しが開催される。ポップアップショップや展示会、ワークショップなど、その内容は多岐にわたる。「訪れるたびに違う料理、文化、アート、空気がある」というコンセプト通り、季節の変化とともに空間自体が変容し続けるのが特徴だ。
カフェのオリジナルグッズも見逃せない。シンボルのペリカンをモチーフにしたキーホルダーやステッカーは、ここでしか手に入らないアイテム。特に人気なのが、アウトドアブランド「snow peak」のクリエイティブディレクターである前川正人氏がデザインしたオリジナルTシャツだ。カフェスタッフも着用しているというこのTシャツは、日常使いでもおしゃれに着こなせるデザインで、旅の記念や贈り物にも喜ばれる。その他、知人アーティストたちによる作品も販売しており、見るだけでも価値のある展示となっている。
利用シーンと価格帯
Oldman's CAFEは、その開放的な雰囲気からさまざまなシーンに対応できる懐の深さを持つ。休日のブランチに一人でゆったりコーヒーを飲む時間、友人グループとにぎやかにクラフトビールを片手にひとときを過ごす午後、カップルで非日常感に浸るデート、子ども連れのファミリーが外の空気の中でのびのびと食事を楽しむ場面など、多様な使い方ができる。
価格帯はコーヒーや軽食を中心としたカフェとして比較的リーズナブルにまとめられており、気軽に立ち寄りやすい。アメリカンクラフトビールなどアルコールメニューは若干高めになることもあるが、それでも横浜の飲食店相場としては納得感のある設定だ。
イベント開催時は混雑することもあるため、最新のスケジュールはインスタグラムで確認してから足を運ぶと確実。ただし電話での問い合わせ窓口は設けられていないため、問い合わせや情報収集はSNSを通じて行うことになる。
アクセスと周辺情報
最寄り駅は東急東横線「大倉山駅」。改札を出て徒歩約12分で到着する。駅からの道のりはやや距離があるが、商店街を抜けて住宅街へと進む道中も散歩がてら楽しめる。道順は公式サイトに詳しく記載されており、クリーニング店やコンビニなどを目印にすれば迷わず行けるはずだ。
駐車場は設けられていないが、カフェ近隣にはコインパーキングが複数あるため、車での訪問も不可能ではない。ただし公共交通機関での来訪が基本となる立地なので、電車利用をおすすめしたい。
大倉山駅周辺には、梅の名所として知られる「大倉山記念館」と「大倉山公園」があり、梅の季節(2月〜3月)には多くの花見客で賑わう。ギリシャ神殿風の建築が印象的な大倉山記念館とカフェをセットで訪れれば、横浜の知られざる文化スポット巡りとして充実した一日が過ごせる。また、東横線を使えば渋谷や横浜・みなとみらいエリアへのアクセスも良く、横浜観光の中で少し足を伸ばしてみる価値は十分にある。
住所:〒222-0037 神奈川県横浜市港北区大倉山4-26-11
交通
東急東横線「大倉山駅」から徒歩12分
营业时间
预算


