中野駅から徒歩すぐ、サブカルチャーの聖地として知られる中野ブロードウェイの3階に、「この世とあの世を結ぶ特殊画廊」というキャッチコピーを掲げた異色のギャラリーショップが存在する。その名も「墓場の画廊」。昭和の漫画・アニメ・特撮をこよなく愛するコレクターたちの間で、聖地として長く親しまれている場所だ。
「この世とあの世を結ぶ」とはどういう意味か
墓場の画廊が使うキャッチコピー「この世とあの世を結ぶ特殊画廊」は、単なる奇抜なキャッチコピーではない。ここで扱われているのは、かつてブームを巻き起こし、今は表舞台から消えていった昭和のポップカルチャー——すなわち「あの世」に旅立ったかのように記憶の彼方へと去っていったキャラクターやコンテンツたちだ。墓場の画廊はそれらを掘り起こし、現代のファンと再びつなぐ役割を担っている。
画廊という名を冠しているが、いわゆる絵画を展示するような白い壁のギャラリーではない。ソフビ(ソフトビニール製フィギュア)を中心に、限定グッズや復刻版コレクターズアイテムが所狭しと並ぶ、熱量の高い専門店だ。訪れるたびに陳列が変わり、限定品との出会いがある。コレクター心をくすぐる空間として、全国から愛好家が足を運ぶ。
昭和のキャラクターが現代に蘇るポップアップストア
墓場の画廊の名物のひとつが、定期的に開催されるポップアップストアイベントだ。往年の名作漫画・アニメ・特撮を題材にした限定グッズが一堂に会するこれらのイベントは、毎回多くのファンで賑わいを見せる。
たとえば、北条司が生み出した都市伝説的名作『シティーハンター』のポップアップストアは、2026年3月から4月にかけて中野店で開催され、イベントのキービジュアルを使ったクリアファイルや、主人公・冴羽獠の愛車のナンバーをモチーフにしたキーホルダーなど、ファン垂涎のアイテムが登場した。昭和のアニメをリアルタイムで体験した世代はもちろん、近年のリバイバルブームで新たに作品を知った若い世代にも支持を集めている。
また、吉田聡の漫画『TO-Y』の40周年を記念したポップアップストアや、楳図かずおの名作『漂流教室』のグッズ展開、さらには宇宙刑事シリーズや『COBRA』など特撮・SF系の作品も取り上げられる。これらのポップアップストアは中野本店にとどまらず、全国のハンズや蔦屋書店、百貨店などにも出張展開されており、墓場の画廊のコンテンツが全国規模で認知されていることを示している。
ソフビコレクターの聖地
墓場の画廊を語るうえで欠かせないのが、ソフビ(ソフトビニール製フィギュア)への深いこだわりだ。ソフビは1960〜70年代に日本で独自に発展したおもちゃ文化で、ウルトラマンや仮面ライダーなどのキャラクターフィギュアとして親しまれてきた。しかし量産品ではなく、少数生産・手作り塗装による「作家ソフビ」と呼ばれるジャンルも存在し、国内外のアーティストや工房がコレクター向けの作品を発表している。
墓場の画廊はこの作家ソフビの分野でも強い存在感を放つ。店内には「墓場の極み」と銘打った特選ソフビコーナーがあり、CCP(シーシーピー)やマルサン、artisantoy、Vegarelicsなど国内のソフビメーカー・作家の作品が並ぶ。ゴジラシリーズのフィギュアや怪獣ものを中心に、ヤッターマン、宇宙戦艦ヤマトなど昭和アニメのキャラクターをかたどった作品も揃い、見ているだけでも昭和の記憶が蘇ってくる。
抽選販売方式を取るアイテムも多く、発売日には公式オンラインストアでの抽選受付が行われる。限定性の高さがコレクター心をさらに刺激し、国内のみならず海外のソフビファンも注目する店となっている。
オンラインストアで全国・世界へ
中野ブロードウェイ内の実店舗だけでなく、墓場の画廊はオンラインストアも充実している。地方在住のファンや、店舗への来訪が難しい人でも、公式サイト(hakabanogarou.jp)からグッズの購入や抽選への参加が可能だ。
通販人気ランキングには、シティーハンターのブラインド缶マグネットやコインケース、カイジシリーズのグッズ、ハリウッドザコシショウのコラボTシャツなど、バラエティに富んだ商品が並ぶ。限定品は抽選販売も多く、毎週のように新たなアイテムが登場するため、公式サイトやSNSを定期的にチェックしているファンも少なくない。
実店舗でのポップアップイベントと並行してオンラインでも購入できる体制が整っており、全国各地のサブカルファンに向けてコンテンツを届ける仕組みが確立されている。
中野ブロードウェイへのアクセスと見どころ
墓場の画廊が入居する中野ブロードウェイは、JR中央線・総武線の中野駅北口から徒歩約5分の場所にある商業施設だ。1階から4階にかけてサブカルチャー系のショップが密集しており、まんだらけを筆頭に、フィギュア・漫画・同人誌・レトロゲームなどを扱う店舗が多数入居している。
墓場の画廊は3階に位置する。中野ブロードウェイを訪れた際には、ぜひ他のショップと合わせて立ち寄りたいスポットのひとつだ。店内のディスプレイは季節やイベントに合わせて変わるため、何度訪れても新鮮な発見がある。訪問前に公式サイトや公式SNSでイベント情報を確認しておくと、目当てのグッズを見逃さずに済む。営業時間や混雑状況については、直接店舗(03-5318-9221)へ問い合わせるのが確実だ。昭和の懐かしさと現代のポップカルチャーが交差するこの空間は、サブカルチャー好きにとって一度は訪れる価値のある場所といえるだろう。
交通
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