
ゲストハウス・与左衛門
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福井県小浜市の市街地から車で約30分、標高300メートルの山里・上根来に佇むゲストハウス・与左衛門。ここは現在住民がひとりもいない「無住集落」でありながら、まるで人の気配が残るような集落景観を保つ、日本でも稀有な場所です。古民家を活用したこの宿に泊まることは、単なる山里体験を超え、消えゆく地域の記憶に触れる旅になります。
人口300人から住民ゼロへ——集落が歩んだ歴史
上根来はかつて炭焼きと農業を中心に人口300人を数えた集落でした。しかし石油の普及で炭焼きが衰退し、植林へ転換すれば外材輸入で採算が取れなくなり、畜産を試みると牛肉自由化で行き詰まる——そうした産業の波に翻弄される中で集落の人々は近隣に移転し、行政区としても消滅しました。それでも青壮年たちが「百里会」を結成して集落の維持管理を引き継ぎ、まちづくりNPO・WACおばまや小浜市のバックアップも受けながら、景観と文化を守り続けています。ゲストハウス・与左衛門はこの「上根来プロジェクト」の一環として活用されている空き家であり、泊まること自体がこの取り組みへの参加となります。
鯖街道・針畑越えルートの最奥集落
上根来は歴史街道「鯖街道」の中でも、若狭と京都を結ぶ最短ルートとして盛んに利用された「針畑越え」のルート上に位置する遠敷谷最奥の集落です。古来、若狭は朝廷に食材を供給する「御食国」として京の食文化を支えてきており、その物流の要衝がこの山里でした。険しい峠道を越えた先にある静けさは、かつての旅人たちが感じた山深さと重なります。遠敷峠近くの「池の平」は地形がなだらかで若狭湾を一望できる眺望スポットで、ここに車を置けば鯖街道の古道を比較的気軽に歩くことができます。
豊かな自然と野生の営み
秋には上根来林道沿いにミズナラのどんぐりや山栗がたわわに実り、一面を埋め尽くすほど落ちています。この実りを目当てに猿が居着くほど食料が豊富で、下流の里には猿が下りてこないという話も伝わります。人と獣が棲み分けられるこの山は、もはや「里山」という言葉を超えた深い自然の領域です。また下根来の祖父ヶ谷には小浜市指定天然記念物のトチノキ群生地があり、幹回り3メートルを超える大木が複数本、杉林の中に立っています。根元に山の神のほこらが祀られており、かつてここでトチの実を拾いトチ餅を作っていた人々の暮らしが偲ばれます。
施設の様子と予約について
施設では棚の増設や土間整備、BBQ道具の整理・収納、LED照明の取り付けなど、訪れるたびに手が加えられ整備が続いています。10畳間にはBBQ関連道具類も備わっており、自炊や野外調理を楽しむスタイルにも対応しています。予約はカレンダー制で、空白日が予約可能日です。先約が入っている日でも、利用開始日の午後から、または利用終了日の午前中までの利用となる場合が多いため、前日午前中までや終了翌日まで滞在できるケースもあります。日程に柔軟性がある場合は問い合わせてみる価値があります。なお、Safariブラウザではカレンダーが表示されないことがあるため、ChromeやFirefoxの利用が推奨されています。
アクセス
福井県小浜市から車で30分
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店舗詳細
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- 日本語
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