
上牧温泉 辰巳館
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大正13年(1924年)、初代・深津謙三が田畑のなかに熱源を発見したことに始まる辰巳館は、群馬県みなかみ町・上牧温泉に根を張る里山の温泉宿だ。利根川のせせらぎが聞こえる静かな立地に、「温泉」「人」「炭火」という3つの"温"を宿のコンセプトとして掲げ、開業から100年近く、訪れる客を迎え続けてきた。
谷川岳の雪解け水が17年かけて湧く、美肌の湯
この宿の温泉は、谷川岳の雪解け水が地中に染み込み、長い年月をかけてゆっくりと湧き上がってきたもの。地下でろ過される歳月はおよそ17年。その泉質は「玉の肌になれる美肌の湯」として知られており、源泉かけ流しで提供される。加水・加温に頼らず湧き出たままの湯に浸かることができるのは、自然の恵みがそのまま届く贅沢といえる。
武士の「剣先焼き」に由来する名物料理「いろり献残焼」
食の看板は、年間を通じて提供される郷土料理「いろり献残(けんさん)焼」だ。その起源は、武士が山菜や川魚を剣の先に刺し、焚き火であぶった「剣先焼き」にある。炉を囲んで炭火を眺めながら食材を焼くという、この原風景のようなスタイルが辰巳館の食卓に受け継がれている。食材には、群馬が誇るブランド牛「赤城牛」を使ったステーキやしゃぶしゃぶ、旬の鮎などが並ぶ。炭にも食材の選定にも宿のこだわりが込められており、炎と向き合いながらゆっくりと食を楽しむ体験は、ほかではなかなか得られない時間だ。なお、別注料理として人気を集めていた岩魚の塩焼きと岩魚のお造りは、現在提供を中止している。
山下清のタイル壁画が迎える「はにわ風呂」
館内の浴場でひときわ個性を放つのが「はにわ風呂」だ。"裸の大将"こと画家・山下清が描いたタイル絵と、はにわをモチーフにした意匠が組み合わさった異色の空間で、この取り合わせが訪れた人に不思議な温かみと笑みをもたらす。温泉宿の大浴場でこれだけ強烈な個性を持つ浴場は珍しく、一度見ると忘れられない風景として記憶に刻まれる。
令和6年完了の新客室「登竜館」
令和6年5月に第二期工事が完了し、登竜館と名付けられた新客室が整備された。111号室は和室74㎡でプライベートサウナと源泉かけ流し露天風呂を備え、211号室は和洋室66㎡、311号室は和室66㎡でそれぞれ露天風呂付きという構成だ。源泉を独り占めしながらサウナも楽しめる客室は、静かな里山で本格的な整い体験を求めるゲストにとって魅力的な選択肢となっている。
月夜野の土地柄を体験する、季節のプログラム
辰巳館が宿泊だけで終わらない宿であることは、季節ごとに用意された体験プランにも表れている。夏休みには客向けに竹トンボ教室を開催し、秋には山へ分け入って薬草を学ぶ薬草教室を実施。そしてホタル観賞は2026年度も案内が出されるほど定着した夏の風物詩になっている。月夜野という土地の自然と文化を、宿泊を通じて肌で感じてもらいたいという姿勢が、これらの取り組みに一貫して流れている。
アクセス
群馬県利根郡みなかみ町上牧2052
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店舗詳細
- 個室
- あり
- 対応言語
- 日本語 / 英語
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