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立江寺
※写真はイメージです。

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天平19年(747年)、聖武天皇の勅命によって光明皇后のご安産を祈願して建立された立江寺は、四国八十八ヶ所第十九番札所として知られる古刹だ。「子安の地蔵尊」「立江の地蔵さん」と親しみを込めて呼ばれ、西国巡礼御詠歌集では高野山や善光寺と並んで名を連ねるほど、全国から厚い信仰を集めてきた。今日も安産を願う参拝者の姿が絶えず、創建から1200年以上を経てなお、その霊験はこの地に脈々と生き続けている。

「四国の総関所」としての重み

立江寺は単なる八十八ヶ所の一番寺にとどまらず、「四国の総関所」として根本道場の位置づけを持つ。遍路文化において、ここを通過することは四国霊場めぐりの要所をくぐり抜ける意味を持ち、古来より巡礼者にとって特別な意識を伴う場所とされてきた。

昭和を代表する名刹建築と286枚の格天井画

現在の本堂は、奇跡的に焼失を免れたご本尊の霊威と多くの人々の浄業によって、昭和52年12月に復興が完成した。「昭和を代表する名寺院建築」と評されるこの聖堂の最大の見どころが、本堂内陣の天井を覆う格天井画だ。東京藝術大学の教授をはじめとする40名余りの画家たちが競演した286枚の絵は、豪華絢爛という言葉がそのままあてはまる空間を生み出している。本尊を拝顔しながら見上げる天井画の荘厳さは、他に類を見ない体験として多くの参拝者の記憶に刻まれる。

境内を彩る祈りの場所

四季折々の草花が境内を彩るなか、複数の独特な参拝スポットが点在している。

お願い地蔵では、一度お地蔵様を持ち上げてから、左手で左回りに三度・右回りに三度おさすりして願いを祈念し、再び持ち上げたときの感触で祈りの成就を占う。軽く感じれば「成就が近い」、重く感じれば「精進が必要」という問答が、参拝者と地蔵との静かな対話の場となっている。

一願龍からは浄水が絶えず流れ出ており、小判守り(ガチャガチャまたは事務所で購入)をその水に浸し加持を受けることで、開運と金運のご利益があるとされる。また経木流しもここで行える。

黒髪堂には寺宝「肉付鐘の緒」が祀られており、その由来は独特の伝承を持つ。白杉大明神は「至心に勤念すれば一願必ずかなうべし」と感得された霊験あらたかな明神で、弘法大師入唐の守護神として境内に鎮座している。

多宝塔は大正12年建立で、国指定登録有形文化財(第36-0228号)に指定されており、歴史的建造物としても貴重な存在だ。

一年を通じた行事の豊かさ

毎週土曜日午後1時の護摩供厳修を軸に、年間を通じて多彩な行事が組まれている。初詣・修正会に始まり、2月には黒面大師御開帳と開運大餅投げ、節分には星祭大祈祷、初会式と大植木市(令和8年は6月開催の第二十三回十九番寺市が予定)、夏には大般若会・夏会式と萬体地蔵・萬体観音供養会、お盆の供養会と地蔵盆・ローソク祭、秋にはお十夜大法会と流水潅頂大法会、歳末には除夜法要と除夜の鐘など、1年の各節目に境内が参拝者で賑わう。

多彩な祈祷・供養の受け皿

家内安全・病気平癒・安産成就・交通安全・商売繁昌など各種祈祷に加え、先祖供養・水子供養・万体地蔵尊奉納・厄除開運も受け付けている。納骨堂「宝珠殿」は永代供養完備で、どなたでも安心して利用できる体制が整う。四国最大級の公園墓地「高良大霊園」と、ペット用の「徳島ペット供養苑」も併設されており、人とペット双方の供養の場として地域に根付いている。また阿波七福神の毘沙門天を祀る「泰安」も境内に含まれ、七福神めぐりの拠点としても機能する。宿泊設備も200人収容規模で整備されており、個人・団体を問わず予約制で利用できる。

アクセス

〒773-0017 徳島県小松島市立江町字若松13番地 TEL:0885-37-1019

営業時間

納経時間 8:00~17:00

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