
白布温泉 東屋
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白布温泉 東屋は、正和元年(1312年)に開湯した白布温泉に七百年以上にわたって湯を守り続ける温泉宿だ。標高900mの天元台の麓、吾妻連峰に抱かれた山あいに位置し、毎分1500Lという豊富な硫酸塩泉が今も絶えることなく湧き続けている。かつて江戸時代には「奥州三高湯」のひとつに数えられた名湯であり、上杉家・松平家両藩の人々にも親しまれてきた。2000年に火災で茅葺き屋根を失ったが、翌年に杉を主体とした木造の宿として再建し、山宿の風情を今に伝えている。
四百年の時を刻む名物「滝風呂」
東屋を象徴する湯が、石造りの浴槽「滝風呂」だ。慶長6年(1601年)、直江兼続がこの地で鉄砲鍛造を行う際に旅館を移して以来、約400年にわたって受け継がれてきた。人が最も楽な姿勢で浸かれるよう設計された浴槽に横たわり、3メートルの湯滝を患部にあてれば整体効果も期待できるといわれる。歴史と効能が重なり合うこの湯は、他ではなかなか味わえない体験だ。
藩公の庭石が宿る「石風呂」と家族風呂
藩公上杉家の保養御殿時代の大きな庭石を、昭和26年から2年かけて手彫りした「石風呂」も東屋ならではの湯。宿の歴史の厚みがそのまま浴槽に刻まれている。家族風呂はバリアフリー設計で、予約不要・内鍵式のため家族連れや体の不自由な方も気兼ねなく利用できる。
四季を纏う露天風呂
男女それぞれに設けられた露天風呂は、周囲の樹木と調和した野趣あふれる空間だ。春の新緑、秋の紅葉、冬の雪見風呂と、訪れる季節によって全く異なる表情を見せる。男女の入れ替えは行われないため、どちらの湯もそれぞれの静けさを保っている。
泉質と効能
泉質はカルシウム硫酸塩泉で、無色透明。動脈硬化症・糖尿病・慢性皮膚病・慢性婦人病・高血圧症・神経痛・筋肉痛・関節のこわばり・慢性消化器病・病後回復期・疲労回復・健康増進など幅広い効能が知られており、古くから湯治場として人々の病を癒してきた。浴場から続く石段の先には薬師如来尊堂が祀られ、往時の湯治文化の名残を静かに伝えている。
米沢牛を中心とした素朴な田舎料理
食事は、雪国に育まれた米沢牛をはじめとする白布の自然の恵みが中心だ。きめ細やかな霜降りと深い旨みを持つ米沢牛を、白布ならではの四季の食材とともに提供する。牛しゃぶしゃぶまたはすき焼きコースでは、薄切りの米沢牛を熱々の出汁にくぐらせ、湯上がりの体に染み渡る味わいを楽しめる。量を控えめにしたコースや山形県産牛のコースも用意されており、食の好みや体調に合わせて選べる。
日帰り入浴と周辺の楽しみ
宿泊だけでなく日帰り入浴にも対応しており、利用時間は11時〜16時、料金は大人700円・子ども350円。源泉かけ流し100%の湯を気軽に体験できる。また、東屋から車でアクセスしやすい「鈴木農園」では初夏にさくらんぼ狩りも楽しめるなど、温泉と山形の旬を組み合わせた滞在プランも組みやすい。毎年6月12日に行われる源泉まつりは開湯を祝う地元の行事で、百年ごとには大祭も営まれる。700年を超えて湧き続ける湯の存在感は、訪れるたびに改めて実感できる。
アクセス
山形県米沢市関1537
営業時間
日帰り入浴:11:00~16:00、宿泊:15:00~翌朝9:00(9:00~11:00は清掃のため利用不可。6月・7月は複数日の休館日あり)
料金目安
日帰り入浴:大人700円、子ども350円
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店舗詳細
- 個室
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