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マキノのメタセコイア並木

マキノのメタセコイア並木

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滋賀県高島市マキノ町に、思わず息をのむほど美しい一本道がある。約2.4kmにわたって約500本ものメタセコイアが整然と立ち並ぶこの並木道は、まるで映画のセットのような非日常の景観を生み出している。四季を通じて訪れる人々を魅了し続けるこの場所は、今や関西を代表するフォトスポットとして全国に知られている。

並木道誕生の物語

マキノのメタセコイア並木が整備されたのは1981年のこと。マキノ高原へと続く農道の景観向上を目的として、地元農業協同組合がメタセコイアの苗木を植栽したのが始まりである。当初は農業上の実用目的が主だったが、年月を重ねるごとに木々は力強く成長し、今日では高さ20mを超える木も珍しくない。

メタセコイアは「生きた化石」とも呼ばれる針葉樹の一種で、もともとは中国に自生する樹木だ。落葉針葉樹であるため、季節ごとに姿を大きく変えるのが特徴で、それが一年中飽きることなく人々を引き寄せる理由にもなっている。この並木道は2003年に「新・日本街路樹百景」に選定され、地域の誇りであるだけでなく、全国的な観光地としての地位を確立した。植栽から40年以上が経った今、見事に成熟した並木の存在感は圧倒的で、一度訪れた人が再び足を運びたくなるのも自然なことだろう。

四季折々に変わる並木の表情

この並木道の最大の魅力は、四季を通じてまったく異なる景観を見せてくれることにある。

春(3月下旬〜5月)は、冬の間すっかり葉を落としていた木々が一斉に芽吹く季節だ。柔らかな黄緑色の新芽が空に向かって広がり、並木道全体が淡いグラデーションに包まれる。まだ人出が少なく、静かに散策を楽しみたい方には特におすすめの季節といえる。

夏(6月〜9月)になると、木々は生命力あふれる深い緑色に変わる。葉が生い茂ることで木立のトンネルが完成し、強い日差しを遮りながら涼しい木陰を作り出す。青空とのコントラストが美しく、夏らしい清涼感のある写真が撮れる時期だ。農道沿いのため交通量も少なく、サイクリングや早朝の散歩に訪れる地元の人の姿も見られる。

秋(10月下旬〜12月初旬)はいうまでもなく、最も多くの観光客が訪れるハイシーズンだ。そして冬(12月中旬〜3月)もまた、独特の美しさを持っている。葉を落とした後の幾何学的な枝ぶりが整然と並ぶ様子は、余計なものをそぎ落とした厳粛な美しさがある。雪が積もった日には、白と茶色のモノクロームの世界が広がり、ほかの季節とはまったく異なる静謐な表情を見せてくれる。

秋の紅葉シーズン——黄金のトンネル

マキノのメタセコイア並木といえば、やはり秋の紅葉シーズンが最大の見どころだ。例年11月下旬から12月上旬にかけて、葉が鮮やかなオレンジ色から黄金色へと染まり、2.4kmにわたって「黄金のトンネル」が出現する。

メタセコイアは落葉前に葉の色が変わる針葉樹のため、広葉樹とは少し異なる温かみのある色合いが特徴だ。見上げると空が覆われるほどに広がる黄金色の葉、地面に積もる落ち葉のじゅうたん、そして遠くに見える比良山系の山並み——これらが一体となった景観は、カメラを持つ手が止まらなくなるほどの美しさである。

紅葉のピーク時には早朝から多くの観光客が訪れるため、混雑を避けて写真をゆっくり撮影したいなら日の出直後の時間帯を狙うのがおすすめだ。朝もやの中に浮かび上がる並木道は幻想的で、昼間とはまったく違う表情を見ることができる。また夕方には西日が差し込み、木々が黄金色にいっそう輝く。訪問前にはマキノ高原の公式情報などで紅葉の状況を確認しておくとよいだろう。

並木道の歩き方・楽しみ方

並木道は約2.4kmあり、片道を歩くと30〜40分ほどかかる。全長を往復するなら1時間半程度を見ておくといい。道路は舗装されており、基本的に平坦なため、年齢を問わず歩きやすい。自転車での走行も可能で、景色を眺めながら風を感じて走るサイクリングは格別の気持ちよさがある。レンタサイクルは近隣のJRマキノ駅周辺で借りることができる。

並木道は農道であるため、車での通行も可能だ。車窓から両側にそびえる木々を眺めながらゆっくりドライブするのも贅沢な体験である。ただし紅葉シーズンには多くの観光客が訪れ、道路沿いに駐車スペースが設けられるものの、混雑することもあるため時間に余裕を持って訪れたい。

フォトスポットとしては、並木道の中央付近で道の正面に立ち、遠近法を活かして奥まで続く木々のトンネルを縦に収めるアングルが定番だ。早朝の光、霧の日、雪の日など、天候や時間帯によって印象がガラリと変わるため、何度訪れても新たな発見がある。

周辺情報とアクセスガイド

マキノのメタセコイア並木は、JR湖西線「マキノ駅」から北へ約4kmの場所に位置している。マキノ駅からは路線バスが運行しているほか、タクシーを利用することもできる。車の場合は北陸自動車道の木之本インターチェンジや、湖西道路の今津インターチェンジからアクセスするルートが一般的だ。

周辺には立ち寄りどころも豊富にある。並木道の先には「マキノ高原」が広がっており、夏はキャンプやハイキング、冬はスキー場として多くの人が訪れる。高原内には温泉施設「さらさ」もあり、散策の後に疲れた体を癒すのにちょうどいい。また、マキノ町一帯は古くからブドウやメロンの産地としても知られており、季節によっては地元の農産物の直売所で新鮮な果物を手に入れることもできる。

琵琶湖岸も近く、湖畔沿いのドライブルートと組み合わせてゆっくりと滋賀の自然を楽しむことができる。高島市内にはほかにも「海津大崎の桜」「白鬚神社」「びわ湖バレイ」など見どころが点在しており、一泊二日の小旅行先としても最適だ。大阪や京都からは車で約1時間半〜2時間とアクセスもよく、日帰りでも十分楽しめる距離にある。四季の移ろいとともに何度でも訪れたくなる、そんな特別な場所がマキノのメタセコイア並木である。

アクセス

JRマキノ駅からバス6分「マキノピックランド」下車

営業時間

散策自由

料金目安

無料

編集部最終確認: 2026-04-25 (AI抽出)

滞在時間目安

90分

施設の特徴

駐車場あり子連れ可

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