
瀬戸内ジャムズガーデン
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瀬戸内海に浮かぶ周防大島——「柑橘の島」とも呼ばれるこの島に、年間180種類ものコンフィチュールを手作りするジャム専門店がある。それが瀬戸内ジャムズガーデンだ。島の自家農園や瀬戸内の契約農家から届く旬の果実の個性を最大限に活かし、添加物を一切使わない「Vintageで高品質なジャム作り」を追い求める。園主・白鳥匡史氏のクリエーションが、瀬戸内の季節を瓶の中に閉じ込める。
こだわりの製法——大鍋を使わず、一釜ずつ丁寧に
一般的なジャム工場では大きな鍋で大量に煮込むが、ここでは大鍋を使わない。果実ごとに短時間で煮込む製法により、熱による風味の劣化を最小限に抑え、果物本来の味と香りをそのまま封じ込める。砂糖は種子島産の洗双糖(化学的精製を行う前の砂糖)を使用し、ゲル化剤やpH調整剤などの添加物は一切不使用。生産者や畑によって異なる果実の個性を見極め、それぞれに最適な煮込み方で仕上げるのが流儀だ。耕作放棄地を借り受けて希少柑橘を自ら栽培する一方、島の農家と栽培方法から協働するなど、素材へのこだわりは調達の段階から始まっている。
看板商品——ローズクラウン、Terra Terra、焼きジャム
園主・白鳥氏が特に推す三つの商品が、この店の世界観を物語る。
ローズクラウンは、原木が1本しかないような希少な果物を使った当店最高峰のコンフィチュール。いつも以上の細やかな手仕事で仕上げた、贈答品としても格別の一品だ。
こだわりのマーマレードTerra Terraは、周防大島の耕作放棄地で希少柑橘を自ら育て、島の農家との試行錯誤を重ねて生まれた。マーマレードの新たな地平を示す一作として位置づけられている。
焼きジャムは当店発祥のユニークな商品。通常のジャムはトーストに塗ってから食べるが、焼きジャムはトーストに塗った状態でもう一度焼くことで「ほっこり・トロリ」とした食感が楽しめる。
島のレモンが生んだチェッロとコーディアル
果実加工の技術は、ジャムの域を超えている。瀬戸内の生レモンチェッロは、周防大島のレモンをたっぷり使い、イタリア伝統の「チェッロ」をベースに日本人の口に合わせてアレンジしたリキュール。生果汁でフレッシュ感を出し、アルコール度数はワイン程度の14度に抑えてある。
その発売から4年半をかけて開発されたのがノンアルチェッロ。アルコールを使わずに濃厚な柑橘の香りを引き出すため長い試行錯誤を経て完成した、まさに結晶と呼ぶべき一品だ。炭酸で2〜3倍に薄めたり、紅茶や牛乳、アイスクリームに合わせても楽しめる。
新顔の瀬戸内コーディアルは、フルーツやハーブ・花の風味を砂糖と水で抽出・濃縮したノンアルコール飲料。紅茶や炭酸で割るだけでなく、かき氷やヨーグルト、さらにはジンや焼酎のベースとしても使えるなど、幅広い楽しみ方が提案されている。
工房カフェで味わう、島の旬
周防大島の直営店にはカフェが併設されており、毎年大人気の「シャインマスカット」や「いちじく」を使ったごろごろ果実のソフトクリームパフェ、瀬戸内コーディアルのかき氷、抹茶ぜんざい氷など、季節限定スイーツを提供している。秋には美祢市の厚保くりや信州安曇野のりんご、柑橘シーズンの幕開けを告げる青みかんなど、工房に届く旬の素材が季節の移ろいを静かに知らせる。
ギフトと定期便——島の味を都市部へ
瀬戸内の島でしか生まれない個性的な味わいは、東京や大阪など都市部では手に入らない特別な贈り物として高い評価を受けている。ジャム屋の季節便は年4回届く頒布会で、初回のみ送料を負担すれば2〜4回目の送料は店側が負担する仕組みも好評だ。
2014年の新書大賞を受賞した『里山資本主義』では地域資源を活かした持続可能な経済の実践事例として紹介され、TBS「王様のブランチ」などのメディアにも取り上げられるなど、周防大島発のジャム作りは島の外にも広くその名を知られている。
アクセス
JR大畠駅からフェリー約20分で周防大島へ、またはタクシーで天然橋経由で約30分
営業時間
10:00~17:00、定休日:カフェ(水・木曜)、ブティック(水曜)
料金目安
1,000円~
店舗詳細
- 価格帯
- $$
- 決済方法
- クレジット
- 対応言語
- 日本語
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