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北海道を代表する学術の殿堂、北海道大学。明治時代に開拓使の農学校として誕生し、約150年の歴史を経て今や国際的な研究大学へと発展した。広大なキャンパスと豊かな自然環境、そして多彩な学問領域が、全国・全世界から意欲ある学生と研究者を引きつけている。
開拓精神が息づく歴史と建学の理念
北海道大学の起源は1876年(明治9年)に設立された札幌農学校にさかのぼる。北海道開拓の担い手を育成するために設立されたこの学校には、初代教頭としてアメリカ人農学者ウィリアム・スミス・クラーク博士が招かれ、近代的な農学・自然科学教育の基礎を築いた。クラーク博士が残した「Boys, be ambitious!(青年よ、大志を抱け)」という言葉は、今なお北大の精神的な柱として受け継がれている。
その後、東北帝国大学農科大学を経て1918年に北海道帝国大学として独立。戦後は北海道大学として再出発し、現在は12の学部、18の大学院、16の附置研究所・センターを擁する総合大学へと成長した。理系・文系の壁を超えた学際的な研究と、社会課題の解決に向けた実践的な教育が、現代の北大の大きな特色となっている。
多彩な学部・学科と充実したカリキュラム
北大には文学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、歯学部、薬学部、工学部、農学部、獣医学部、水産学部、教育学部の12学部が設置されており、文理を問わず幅広い学問領域をカバーしている。なかでも農学部・獣医学部・水産学部といった一次産業・生命科学系の学部は、北海道という自然豊かな土地柄を最大限に活かした実習環境と研究の深さで全国的に高い評価を得ている。
1年次は全学教育として「フレッシュマンセミナー」や「大学院共通授業科目」など、専門分野にとらわれない幅広い教養を身につける機会が設けられている。また、英語による授業(EMI)の拡充や海外大学との共同学位プログラムも積極的に推進しており、グローバルな視野を持つ人材育成に注力している。理系学部では大学院への進学率が高く、研究者・専門家としてのキャリアを見据えた一貫した教育体系が整っている。
世界水準の研究環境と附置研究所
北大は「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学)」として文部科学省に指定されており、世界最先端の研究が日々行われている。低温科学研究所、電子科学研究所、触媒科学研究所、スラブ・ユーラシア研究センターなど、独自性の高い附置研究所・センターを多数擁し、それぞれが世界的に注目される研究成果を発信している。
特に低温科学研究所は、北海道の寒冷環境を活かした氷雪・海洋研究で国際的な拠点となっており、気候変動研究においても重要な役割を担っている。また、医学部・医学院では北海道内外の医療機関と連携した臨床研究や、希少疾患の解明に向けた先端研究が進められている。さらに、北大からはノーベル賞受賞者も輩出されており、鈴木章名誉教授(2010年化学賞)の業績は、北大の研究水準の高さを世界に示した。
都市と自然が調和する広大なキャンパス
北大のキャンパスは、札幌市北区に広がる約177ヘクタールという広大な敷地を誇り、首都圏の大学では実現し得ない開放的な学習環境を提供している。キャンパス内には四季折々の美しさで知られる「北大イチョウ並木」や「ポプラ並木」があり、秋には黄金色に輝く並木道が全国から観光客を呼び込むほどの名所となっている。
また、構内には北海道の植物を収集・保存する「北海道大学植物園」(札幌市中央区)が附設されており、希少な在来植物の保護や市民への自然教育の場としても機能している。図書館、学生寮、食堂、カフェ、クリニックなど学生生活を支えるインフラも充実しており、長時間キャンパスで過ごすことが苦にならない環境が整っている。JR札幌駅から徒歩約10分というアクセスの良さも、地方出身学生にとって大きな魅力だ。
進路・就職実績と地域・国際社会への貢献
北大卒業生の就職先は、官公庁・地方自治体、大手製造業、医療・福祉、IT・情報通信、金融・保険など多岐にわたる。北海道内の行政機関や医療機関への就職も多く、地域の社会基盤を担う人材を継続的に輩出している。大学院進学率は理工系・農学系で特に高く、修士・博士課程での研究深化を経て、企業の研究開発職や大学・研究機関へ進むルートも確立されている。
国際面では、世界60カ国以上の300を超える大学・研究機関と協定を締結しており、留学生の受け入れ・送り出し双方において積極的な交流が行われている。外国人留学生数は全国有数の規模を誇り、キャンパス内では日常的に多文化交流が生まれている。また、北海道の農業・水産・環境分野における専門知識を活かした国際開発協力も活発で、アジア・アフリカ諸国の研究者受け入れや技術移転プログラムにも貢献している。
こんな人に向いている
北海道大学は、特定の専門分野を深く追究したい学生はもちろん、文理横断的に学びたい人、自然と都市の両方を享受しながら学びたい人、将来は研究者や専門職を目指したい人に適した環境が整っている。「大志を抱け」という開学の精神が示すように、現状に満足せず、より大きな問いに挑み続けることを奨励する文化が根づいている。札幌というコンパクトで住みやすい都市を拠点に、世界水準の学問に触れてみたいという意欲ある学生にとって、北大は最高の選択肢のひとつといえるだろう。
アクセス
北海道札幌市北区北18条西9
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