
西表野生生物保護センター
GALLERY
西表野生生物保護センター(IWCC)は、国内最大の亜熱帯照葉樹林が広がる西表島において、絶滅危惧種イリオモテヤマネコの保護活動の拠点として1995年に設立されました。単なる展示施設にとどまらず、調査・救護・普及啓発を一体的に担う環境省の施設として、島の自然保全を現場で支えています。
2022年リニューアルの展示と「いきものギャラリー」
開館から四半世紀を経た2022年、センターの展示内容は全面的にリニューアルされました。新たに整備された「いきものギャラリー」では、西表島に生息する植物と動物を体系的に紹介しており、熱帯・亜熱帯の生態系がいかに多様であるかを視覚的に学ぶことができます。展示はイリオモテヤマネコだけを切り取るのではなく、マングローブ林・森林・河川・海岸といった多様な環境と、そこに生きる生物たちの関係性を丁寧に解説しています。
参加型プログラム:ツアーとサイエンスイベント
来館者が受け身で見るだけでなく、専門スタッフと直接対話できる機会が用意されているのもこのセンターの特徴です。展示解説ツアーでは、担当スタッフが展示の読み解き方を案内し、バックヤードツアーでは通常非公開のエリアも見学できます。また「サイエンスゆんたく」と題したトークイベントでは、シイラ川マングローブなど西表島の特定の生態系をテーマに研究者や専門家が話し、地域に根ざした科学の知見を島内外へ発信しています。
イリオモテヤマネコと交通事故対策
センターの中核的な取り組みの一つが、ヤマネコの交通事故防止です。島内の住民や観光客から寄せられた目撃情報をもとに「イリオモテヤマネコ運転注意マップ」を毎月作成・公開しており、その月にヤマネコの目撃が多い区間をドライバーへリアルタイムに周知しています。さらにケガをしたヤマネコや死亡個体を発見した際の24時間受付の緊急ダイヤル(0980-85-5581)も整備されており、迅速な救護体制を維持しています。救護されたヤマネコたちに関する記録も公開し、保護の現場を透明化しています。
外来種対策とパークボランティア
西表石垣国立公園の管理拠点としての役割も担い、外来種の侵入を防ぐための情報提供や啓発活動も展開しています。また、パークボランティア制度を通じて市民が国立公園の保全活動に参加できる仕組みも整えており、訪れるだけでなく島の自然を守る側として関わる機会を提供しています。
地域と未来をつなぐ取り組み
毎年開催される絵画コンクールはヤマネコや西表島の自然をテーマに次世代へ生物多様性への関心を育てる場となっており、インターンシップでは希少種保護の実務を学ぶ機会も提供されています。設立30周年を機に開催された記念講演など、学術と地域をつなぐイベントも定期的に実施されており、保護センターとしての役割を超えた西表島の知的・文化的拠点としての存在感を示しています。
アクセス
沖縄県八重山郡竹富町字古見
営業時間
10:00〜17:00、定休日: 月曜(祝日の場合翌火曜)、年末年始、慰霊の日
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店舗詳細
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