
きすげ荘
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白馬の大自然に抱かれた山里で、温かな家族経営の民宿がひっそりと旅人を迎えている。きすげ荘は、かつての日本の農山村に息づいていた「ふるさとの宿」そのものの空気感を今に残す、白馬エリア屈指の個性派宿泊施設だ。スキーリゾートとして国際的な知名度を誇る白馬でありながら、ここには都会の喧騒も高級ホテルの緊張感もない。ただ、ゆったりとした時間と、人の手によるもてなしがある。
昔なつかしい民宿の温かみと家庭的な雰囲気
きすげ荘の最大の魅力は、何といっても「昔なつかしい民宿」という言葉がそのまま当てはまる、飾り気のない温かさにある。宿の名前の由来でもある「キスゲ」は、ユリ科の山野草で、夏になると白馬の高原を黄橙色に彩る可憐な花だ。その花の名を冠した宿らしく、建物全体に素朴さと自然への敬意が感じられる。
客室はシンプルで清潔な和室が中心で、畳の上でくつろぐひとときは、日常の疲れを芯からほぐしてくれる。ビジネスホテルのような均質さはないが、それこそが民宿の醍醐味。宿の方々と食卓を囲むような距離感で、地元の話や山の情報を気さくに教えてもらえることも多い。家族連れやグループでの利用はもちろん、ひとり旅や山歩きを楽しむ個人旅行者にも、アットホームな雰囲気が好評だ。
信州の農家民宿に共通するもてなしの精神が宿全体に宿っており、チェックインからチェックアウトまで、宿泊者一人ひとりに寄り添う対応が嬉しい。予約の際に要望や不安なことを伝えれば、できる限り対応してもらえる柔軟さも、大型ホテルにはない民宿ならではの強みだ。
ミニ体育館で天候を気にせずアクティブに
きすげ荘が他の民宿と一線を画す設備として特筆すべきが、宿内に備わった「ミニ体育館」だ。白馬は冬のスキー・スノーボードシーズンだけでなく、春から秋にかけてもトレッキングやサイクリング、パラグライダーなどアウトドアアクティビティが盛んな土地だが、山の天候は変わりやすく、急な雨や雪で屋外活動が中断されることも珍しくない。
そんなとき、宿内にミニ体育館があることは想像以上に心強い。バドミントンや卓球といった軽スポーツはもちろん、子どもたちが思い切り体を動かせるスペースとして、ファミリー層から特に喜ばれている。スキー合宿や部活動の遠征先としてグループが利用するケースもあり、雨の日でもメンバー全員で楽しめる空間として重宝されている。
信州の長い冬や予測しにくい山の天気を熟知したオーナーが、宿泊者のために用意したこの設備は、旅の充実度を格段に高めてくれる。夜、夕食後のひとときに体を動かしてリフレッシュするのも、きすげ荘ならではの過ごし方だ。
そば打ち体験で信州の食文化に触れる
長野県は全国屈指のそばの名産地として知られており、白馬周辺でも地元産のそば粉を使った手打ちそばが食文化に深く根ざしている。きすげ荘では、希望者を対象にそば打ち体験を提供しており、本格的な信州そばの製法を実際に手を動かしながら学ぶことができる。
水まわしから始まり、こねて、伸ばして、切る——一連の工程は熟練を要するものだが、丁寧な指導のもとで初心者でも挑戦しやすい。自分の手で打ち上げたそばをその場で試食できれば、食卓の喜びはひとしおだ。旅の思い出として記憶に刻まれるだけでなく、自宅に帰ってからも挑戦したくなるほど、そば打ちの奥深さに引き込まれる人も多い。
子どもから大人まで楽しめる体験型コンテンツとして、特に家族旅行や教育旅行でのニーズが高い。白馬の雄大な自然の中で、日本の食文化に直接触れるこの体験は、ただ観光地を巡るだけでは得られない、旅の豊かさをもたらしてくれる。体験を希望する場合は、予約時に事前に宿へ申し出ておくとスムーズだ。
白馬エリアの観光とアクティビティ
きすげ荘の立地する白馬村は、北アルプスの峰々に囲まれた長野県北西部に位置し、四季を通じて多彩な魅力を持つ観光地だ。冬はハクババレーとして国内外のスキーヤー・スノーボーダーが集結する国際的なスノーリゾートとなり、八方尾根スキー場や白馬五竜スキー場など複数の大型スキー場が隣接している。
春から夏にかけては、残雪が残る北アルプスを背景に高山植物が咲き乱れ、登山やトレッキングを楽しむ登山者で賑わう。白馬岳や唐松岳といった北アルプスの名峰への登山口が近く、経験豊富な登山者にとっても魅力的なベースキャンプとして機能する。
秋は紅葉シーズンとなり、山肌が赤や黄に染まる景観は格別だ。白馬村の至る所で色づく木々を眺めながらのドライブやサイクリングも、この季節ならではの楽しみ方だ。また、白馬ジャンプ競技場や白馬村博物館など、地域の文化・歴史に触れるスポットも充実している。きすげ荘を拠点に、白馬エリアをじっくりと探訪する旅のスタイルが、リピーターに特に人気だ。
アクセスと駐車場について
きすげ荘へのアクセスは、JR大糸線「白馬駅」から車で約15分。白馬駅はJR松本駅から特急・普通列車を利用して約1時間30分ほどで到達できる。鉄道利用の場合は、白馬駅から宿への送迎について事前に宿へ問い合わせておくと安心だ。
自家用車でのアクセスも便利で、長野自動車道の安曇野ICや長野ICから国道147号・148号を経由して白馬方面へ向かうルートが一般的だ。宿には無料の駐車場が15台分用意されており、予約不要で利用できる。スキー板やアウトドア用品など大きな荷物を持ち込むことが多い白馬への旅において、広めの無料駐車場は大変ありがたい。
グループや家族での利用でも複数台の駐車が可能なため、マイカー旅行派にも使いやすい環境が整っている。白馬の豊かな自然と、きすげ荘の素朴なもてなしが交差する場所で、忘れられない旅の一ページを綴ってほしい。
アクセス
白馬駅より車で15分
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