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函館の街角に、昭和のスナックがそのまま宿へと生まれ変わった一軒がある。その名も「rose(ローズ)」。カウンターもカラオケステージも現役のまま、旅人を迎えるこの宿は、どこにも似ていない函館の夜を届けてくれる。

スナックをまるごとリノベーションした唯一無二の宿

「rose」は、かつて地元の常連客でにぎわったスナックの店舗をそのまま宿泊施設へとリノベーションした、全国でも珍しいユニークな宿だ。内装には手を加えすぎず、昭和レトロの雰囲気を色濃く残しているのが最大の特徴。カウンター席、ソファ、間接照明、壁に残るこまごまとした装飾——そのすべてが「あの時代のスナック」の空気を再現している。

一般的なホテルや旅館とはまったく異なる世界観を持つこの宿は、旅の途中で「ちょっと変わった体験がしたい」という旅行者や、懐かしい昭和の雰囲気に心惹かれる世代にとって、忘れられない一夜を約束してくれる場所だ。宿泊施設としての実用性を保ちながら、スナックというカルチャーの記憶を次世代に伝えるという点でも、唯一性の高い存在といえる。

昭和レトロが薫る室内空間

室内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、往年のスナックそのままのカウンターだ。木製の天板、ずらりと並ぶ椅子、背後に控えるボトル棚——オーナーが手をかけて残したこれらの内装は、まるで時間が止まったかのような錯覚を覚えさせる。夜になると間接照明がやわらかく灯り、昼間とはまったく異なる雰囲気を演出してくれる。

壁には当時の装飾がさりげなく残され、どこを切り取っても絵になる空間が広がっている。近年注目を集めている「昭和レトロ」ブームのただ中にあって、roseの室内はあくまで「本物の記憶」をベースにしている。作られたレトロ感ではなく、実際にその時代を生きた空間の空気感——それがこの宿のほかにない魅力だ。

カラオケステージで過ごす、特別な夜

roseのもうひとつの目玉が、スナック時代から現役のカラオケステージだ。宿泊者はこのステージを自由に使うことができ、友人グループや家族連れで訪れれば、普通のホテルでは決して味わえないプライベートカラオケ体験が楽しめる。昭和歌謡から最新のヒット曲まで、舞台に立ってマイクを握れば、旅の疲れも笑いに変わる。

ひとり旅の旅人であっても、このステージとカウンターがあれば、なんとなく「ひとりスナック」気分で函館の夜をゆったり過ごすことができる。BGMをかけながらカウンターに腰を落ち着け、お気に入りの一杯を傾ける——そんな使い方も、この宿ならではの楽しみ方だ。旅先での「非日常」を求めているなら、roseはその期待に十分に応えてくれる。

函館観光の拠点として

roseが位置するのは、北海道南端の港町・函館。幕末の開港以来、異国文化と日本文化が交差してきたこの街には、国内外から多くの旅行者が訪れる。宿からほど近いエリアには、函館を代表する観光スポットが集まっている。

函館山の夜景は「世界三大夜景」のひとつに数えられ、山頂からは市街地と両側の海が一望できる絶景が広がる。元町エリアには明治・大正期の洋館や教会が並び、異国情緒あふれる街並みを散策できる。函館朝市では新鮮な海の幸を堪能でき、特にいくら・うに・カニなどの海産物は訪れた人を虜にする。五稜郭公園は春の桜シーズンに特に美しく、タワーからの俯瞰も見ごたえがある。夜には函館のネオンが輝く大門横丁や電車通り周辺のグルメ街を歩くのも旅の醍醐味だ。一泊二日でも、roseを拠点にすれば函館の定番をひと通り回ることができる。

アクセス

roseへのアクセスは、函館空港からが最も便利だ。函館空港は市街地に近い空港として知られており、空港から函館市内中心部まで車やタクシーで20〜30分程度とアクセスしやすい。新幹線利用の場合は新函館北斗駅からシャトルバスまたは在来線で函館駅へ向かい、そこからバスやタクシーを利用するのが一般的だ。

函館市内は路面電車(市電)のネットワークが整備されており、主要観光地を結ぶ公共交通として旅行者にも使いやすい。車の場合は、道央自動車道を経由して函館ICで下りるルートが広く使われている。宿泊前に最新のアクセス情報を確認のうえ、スムーズに向かいたい。

こんな旅人におすすめ

roseは、画一的なビジネスホテルや旅館に飽きた旅人に強くおすすめしたい宿だ。「旅先での体験そのもの」を大切にする人、昭和カルチャーや古い建物のリノベーションに興味がある人、友人や家族とユニークな思い出を作りたいグループ旅行者——そういった層に刺さる個性がある。

また、函館はひとり旅の旅行者にも人気の街であり、roseのカウンターとカラオケステージはひとりで過ごす夜にも意外なほどフィットする。「ちょっと変わった宿に泊まってみたい」というSNS映えを狙った旅行者にも、そのビジュアルと世界観は十分に応えてくれる。昭和という時代の記憶を体感できる宿として、函館の旅にひと味違う彩りを加えてくれるはずだ。

アクセス

函館市電大町電停:徒歩約6分、JR函館駅:車で約9分(市電で約17分)、函館空港:車で約25分

料金目安

¥6,600 〜

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