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富士八合目山小屋 白雲荘 ^

富士八合目山小屋 白雲荘 ^

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富士山の吉田ルートを登り続け、標高およそ3,400メートルの八合目にたどり着いたとき、岩と空だけの世界に忽然と現れる宿がある。白雲荘は、御来光を目指す登山者たちの疲れた体と心を長年にわたって迎え入れてきた、吉田ルートを代表する山小屋だ。頂上アタックのベースキャンプとして、多くの人がここから夜明けへの歩みを踏み出してきた。

標高3,400メートルの山小屋、白雲荘とは

白雲荘は富士山吉田ルート(富士吉田口)の八合目に位置する山小屋で、古くから登山者に親しまれてきた施設です。富士山の登山シーズン(例年7月上旬〜9月上旬)のみ営業しており、この短い期間に全国・全世界から訪れる登山者を受け入れています。

吉田ルートは富士山の登山道のなかでも最もにぎわうルートです。富士山スバルライン五合目を起点に山頂を目指す多くの人が、この八合目で足を止めて休息を取ります。白雲荘はそうした登山者にとって、体力を回復させ、翌朝の御来光アタックに備える重要な拠点となっています。麓の喧騒を離れ、雲の上でひと夜を過ごすという非日常の体験が、ここに泊まる最大の価値です。

宿泊スタイルと館内の様子

白雲荘の宿泊形態は、山小屋ならではの相部屋(雑魚寝スタイル)が基本です。個室はなく、大広間にマットや寝袋が並ぶシンプルな環境ですが、標高3,400メートルという厳しい自然環境のなかで屋根と壁があり風雨を防いでくれるだけで、それは大きな安らぎです。

トイレは館内または近接した場所に設置されており、利用に際して環境協力金がかかる場合があります。シャワーや入浴施設は設けられていないため、ウェットティッシュやドライシャンプーなど拭き取り系の衛生用品を持参するのがおすすめです。毛布や寝袋は貸し出しが行われている場合が多いため、予約時に確認しておくとよいでしょう。携帯電話の電波状況はキャリアや気象条件によって変わりますが、概ね通信可能なエリアです。

食事とエネルギー補給

山小屋の食事はカロリーと温かさが命。白雲荘ではカレーライスや豚汁、うどんといった、体の芯から温まる定番の山小屋メニューが提供されています。標高が高いため水の沸点が平地より低く、炊飯や調理が難しい環境ですが、山小屋スタッフが工夫を凝らして温かい食事を用意しています。

宿泊者向けの夕食・朝食のほかに、日帰り登山者向けの軽食や飲料販売も行っています。カップ麺やエネルギーバー、ホットドリンクなどが購入でき、小休止しながらエネルギー補給するのに最適です。山上の物価は平地より高めになります。ペットボトルの水も販売していますが、荷物に余裕があれば五合目でしっかり水を確保しておくのが賢明です。

御来光と山頂アタック

白雲荘に宿泊する最大の醍醐味は、夜明けの御来光を山の高みから体験できることです。深夜に出発して山頂を目指し、日の出の時刻に合わせて太陽が水平線を染め上げる瞬間を眺める御来光登山は、多くの人にとって生涯忘れられない体験となります。

八合目から山頂までは、登山者のペースにもよりますがおおむね2〜3時間ほどかかります。高山病のリスクを下げるために、白雲荘でしっかり休息を取り、水分補給をこまめに行うことが大切です。夜間の気温は夏でも0度以下になることがあるため、防寒着や手袋、ヘッドランプは必携です。宿泊予約を事前に確保しておくことで、余裕を持ったスケジュールで頂上アタックに臨むことができます。

アクセス

白雲荘への道のりは、まず登山口となる富士山スバルライン五合目へ向かうことから始まります。最寄り駅は富士急行線の富士山駅で、そこから車でおよそ70分で五合目に到着します。登山シーズン中はマイカー規制が実施される場合があり、途中でシャトルバスへ乗り換えが必要になることもあるため、最新の規制情報を事前に必ず確認してください。白雲荘に隣接した駐車場はありません。

五合目から八合目の白雲荘まで、健脚者でおおむね3〜4時間の登山が必要です。高山病を防ぐために、五合目で30分〜1時間ほど体を慣らしてから登り始めることをおすすめします。登山道は整備されていますが、岩場や砂礫が続くため、登山靴や足首サポートのしっかりしたウェアを選びましょう。

こんな旅のスタイルに最適

白雲荘は、富士山の山頂を目指す登山者のための宿であり、温泉リゾートや観光ホテルとはまったく異なる宿泊体験を提供しています。

御来光を山の上で見たい方には特に向いています。深夜出発の御来光登山を計画している場合、前日のうちに八合目まで登り、白雲荘で数時間の休息を取ってから出発するスタイルが多くの登山者に選ばれています。初めて富士山に挑戦する方にも、八合目で一泊して高度に慣らすプランは安全面でおすすめです。また、グループや家族での登山では、山小屋での共同生活が特別な思い出になるでしょう。

日本最高峰の自然に身を委ね、極限に近い標高でひと夜を過ごす。白雲荘はその挑戦を静かに支える山小屋として、今日も登山者を待ち続けています。

アクセス

富士山駅から車で約70分

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