
ulalaふるさと ^
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桜島という非日常の島に、かつての学び舎を再生したゲストハウスがある。「ulalaふるさと」は、活火山のふもとに佇む廃校活用型の宿泊施設で、リーズナブルな価格と島暮らしに近い体験を求める旅人から支持を集めている。
廃校が宿に生まれ変わった、桜島唯一の体験
鹿児島市のシンボルとして名高い桜島。フェリーで海を渡り、溶岩大地の広がるこの島の一角に「ulalaふるさと」はある。施設名の「ふるさと」が示すとおり、地域の人々が通った学校の建物をそのまま活用しており、懐かしさと開放感が入り混じった独特の雰囲気が漂う。黒板や廊下、体育館などかつての学校の面影が随所に残り、一般的なホテルや旅館では味わえない空間体験が待っている。廃校ゲストハウスというコンセプト自体が国内でも希少で、建物の歴史ごと旅の記憶に刻まれるような宿だ。
運営者のコンセプトはシンプルで明快。「島内で一番安くて、使い勝手の良いゲストハウスを目指す」という言葉に凝縮されている。余計なサービスを削ぎ落とし、快適な滞在に必要な機能を整えることで、長期滞在者からバックパッカーまで幅広い旅人が利用しやすい環境を整えている。
リーズナブルな料金と気取らない宿泊スタイル
最安料金は4,710円〜と、桜島内の宿泊施設の中でも屈指のリーズナブルさを誇る。島内には温泉旅館や民宿なども点在するが、コストを抑えて自分のペースで旅したい人にとって、このゲストハウスの存在は大きな選択肢となる。
ゲストハウスならではのドミトリー形式の部屋や共用スペースを通じて、国内外の旅人同士が自然と交流できる雰囲気がある。廃校の広い空間を活かした共有エリアはゆったりとしており、旅の疲れを癒やしながら他の宿泊者と島の情報を交換したり、それぞれの旅のスタイルで過ごしたりすることができる。旅の途中で仲間ができるような、ゲストハウスらしい人との繋がりを大切にした空間だ。
駐車場が完備されているため、鹿児島市内からレンタカーや自家用車でフェリーに乗り込んで桜島を周遊するドライブ旅のベースキャンプとしても使い勝手がよい。バイクや自転車でのツーリング旅にも適している。
桜島という非日常の立地が最大の魅力
ulalaふるさとの最大のアドバンテージは、なんといっても桜島という土地そのものにある。日本でも有数の活火山として知られる桜島は、標高1,117メートルの北岳をはじめとする山容が鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ姿が壮観で、噴煙を上げる火山をこれほど間近に感じられる場所は国内でもそうそうない。
宿の周辺には、溶岩が冷え固まった大地が広がる「溶岩なぎさ遊歩道」や、国の天然記念物に指定された「黒神埋没鳥居」など、火山の歴史を今に伝えるスポットが点在している。溶岩なぎさ遊歩道は錦江湾に沿って整備された約3kmの遊歩道で、波打ち際を歩きながら桜島の雄大な姿を眺めることができる。
また、桜島といえば温泉も見逃せない。島内には複数の日帰り温泉施設があり、無料や低価格で利用できる足湯スポットも整備されている。溶岩大地の散策で疲れた足を温泉で癒やすという、桜島ならではの旅の楽しみ方ができる。
周辺観光スポットと桜島の魅力を深掘りする
桜島内にはゲストハウスを拠点に自転車や車で巡れる見どころが多い。「桜島ビジターセンター」では火山の仕組みや噴火の歴史をわかりやすく解説しており、桜島を訪れた際にまず立ち寄りたいスポットだ。島の東側に位置する「有村溶岩展望所」は昭和溶岩の上に整備された展望台で、噴煙を上げる南岳火口を間近に望むことができる迫力満点の場所として人気が高い。
農産物の直売所では、桜島の火山灰土壌を活かして育てられた「桜島大根」や「桜島小みかん」を手に入れることができる。桜島大根は世界最大級の大根として知られ、桜島小みかんは反対に非常に小粒ながら濃厚な甘さが特徴。どちらも桜島ならではのお土産として重宝される。
島内を一周する道路は約36kmで、自転車でのんびり走っても半日〜1日あれば周遊できる距離。溶岩が流れ出た跡や集落の風景を眺めながら走るサイクリングは、車では気づきにくい島の細部を体感できる旅となる。
アクセスと鹿児島市内との往来
桜島へのアクセスの主役は、鹿児島市の桜島フェリーターミナルから出るフェリーだ。24時間運航(深夜・早朝は本数が減少)で、所要時間は約15分。頻繁に運航しているため、鹿児島市内の観光と桜島滞在を組み合わせた旅程を組みやすい。
ulalaふるさとは、鹿児島駅から車で約55分の距離にある。フェリーを利用してのアクセスが基本となるため、鹿児島中央駅周辺でレンタカーを借りてフェリーに乗り込むか、フェリーターミナルへ向かうバスを利用するのが一般的なルートだ。鹿児島市内に宿泊しながら日帰りで桜島を訪れる観光客も多いが、ゲストハウスに泊まることで島の朝や夕暮れ時の静寂な表情を体感できるのが島泊の醍醐味だ。
こんな旅人にぴったりの宿
ulalaふるさとは、費用を抑えながら桜島を深く体験したい旅人に特におすすめの宿だ。一般的な観光ルートでは日帰りで訪れることの多い桜島だが、泊まることで夜の静けさや翌朝の空気感、日の出と噴煙が織りなす絶景など、昼間の観光では届かない島の表情と出会うことができる。
一人旅のバックパッカー、自転車や原付で島内を巡りたいサイクリスト、鹿児島観光の拠点として島内に滞在したい旅行者、そして廃校という空間そのものに興味を持つ建築・デザインファンにとっても、訪れる価値のあるユニークな宿泊体験を提供している。観光地らしい華やかさよりも、土地の空気に溶け込みながら過ごす旅を求める人に、桜島の廃校ゲストハウス「ulalaふるさと」はきっと忘れられない一泊を届けてくれるはずだ。
アクセス
鹿児島駅から車で55分
料金目安
¥4,710 〜
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