
Hostel NABLA<新島>
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伊豆諸島のなかでも独自の文化と自然美で知られる新島に、バックパッカーや一人旅を歓迎するゲストハウスが存在する。「Hostel NABLA<新島>」は、島の雰囲気をそのまま体感したい旅人にとって、気軽に拠点を構えられる宿だ。
コーガ石の島に溶け込む、旅人のための宿
新島は東京都に属しながらも、本州とはまるで異なる表情を持つ火山島である。島内に広がる白い建物や石垣の多くは、新島固有の火山岩「コーガ石(抗火石)」で作られており、この素材が島全体に独特の白さと静けさをもたらしている。Hostel NABLAは、そんな新島の風土に溶け込むようなたたずまいの宿だ。全室ドミトリー形式というシンプルなコンセプトのもと、島を訪れるサーファーやトレッカー、フォトグラファー、連泊で島を深掘りしたい一人旅客などさまざまな旅人が集まる。リゾートホテルのような豪華さはないが、それこそがこの宿の魅力でもある。「島で過ごす」という体験そのものを主役にしたい人にとって、最適な宿泊スタイルといえるだろう。
ドミトリー形式がもたらす旅の自由と交流
Hostel NABLAは全室がドミトリー(相部屋)仕様で、宿泊料金を抑えながら旅できる点が最大の特徴だ。ドミトリーというスタイルは、同じく島を旅する人たちとの自然な交流が生まれやすい環境でもある。波情報を共有するサーファー同士、翌日の観光ルートを語り合う旅人たち——宿の共用スペースは情報交換の場にもなる。なお、12歳以上から利用可能なため、ある程度自立した旅ができる年齢の方を対象としている。子ども連れの家族旅行よりも、10代後半以上の若旅行者やソロトラベラーに向いたスタイルだ。駐車場は無料・先着順で用意されており、島内をバイクや自転車でめぐる旅人にとっても使い勝手がよい。島ではレンタサイクルやレンタルバイクも利用できるため、宿を拠点に機動力高く動き回ることができる。
新島が誇る自然と絶景
新島を訪れる旅人が真っ先に向かうのが、島の東側に広がる「羽伏浦海岸」だ。全長約6kmにわたる白砂のビーチは、国内屈指のサーフスポットとしても知られ、シーズン中には全国から波を求めるサーファーが集う。コーガ石由来の白砂が陽光を反射して輝き、エメラルドグリーンの海との対比が鮮やかだ。波が強い日は泳ぎよりもサーフィンや眺望観賞に向いているが、島の西側に位置する「間々下海水浴場」は波が穏やかで海水浴に適しており、シュノーケリングを楽しむ旅行者にも人気がある。島の北部には「白ママ断崖」と呼ばれる白いコーガ石の断崖絶壁が続き、その迫力ある景観はハイキングやフォトスポットとして多くの人を引きつけている。島全体が比較的コンパクトなため、自転車でも主要スポットを一日でめぐることができる。
島ならではの食と露天温泉
新島の食文化の象徴といえば「くさや」だ。独特の風味を持つ発酵干物で、新島をはじめ伊豆諸島に伝わる伝統食品。食べ慣れない旅人には強烈な香りに驚かれることもあるが、一度その味わいにはまると離れられない島の名物である。島内の食堂や居酒屋では新鮮な魚介を使った料理も豊富で、島のローカルな雰囲気を感じながら食事を楽しめる。宿泊費を抑えつつ、食事は島の味を満喫するというスタイルがドミトリー泊との相性もよい。また、新島には「湯の浜露天温泉」がある。砂浜のすぐ脇に設けられた無料の露天温泉で、海を眺めながら湯につかることができる。サーフィンや観光で一日動き回った後、夕暮れの海を眺めながら入る温泉は格別だ。島内には他にも温泉施設があり、宿の周辺をぶらりと歩きながら立ち寄ることができる。
新島へのアクセスとHostel NABLAへの道順
新島への主なアクセスは2通りある。ひとつは東海汽船が運航する大型客船・高速船で、東京の竹芝客船ターミナルから出発する。夜行便を利用すれば翌朝に島へ到着でき、旅のワクワク感が高まる移動体験でもある。所要時間は条件によって異なるが、高速船なら約2時間半〜3時間、夜行フェリーは約8〜10時間が目安だ。もうひとつは調布飛行場から新島空港への飛行機で、所要時間は約30〜40分と短く、天候が許せば空路が最もスムーズに島へアクセスできる手段となる。Hostel NABLAは新島港および新島空港からいずれも徒歩約20分の距離にある。なお、島の北部・若郷地区にある若郷渡浮根港(わかごうきふね)を発着する便を利用する場合は、宿へ連絡すれば送迎対応が可能とのことで、遠方の港からでも安心して向かうことができる。
こんな旅人におすすめ
Hostel NABLAが特に向いているのは、費用を抑えて島に長期滞在したい一人旅客、サーフィンや海のアクティビティを目的とした旅行者、そして都市の喧騒を離れて自然のなかでリフレッシュしたい人たちだ。全室ドミトリーという性質上、プライバシーを重視する方やカップル・家族旅行にはやや不向きかもしれないが、バックパッカーや自由旅行スタイルを好む旅人にとっては理想的な宿といえる。島での滞在期間中、毎日ビーチへ出かけ、夜は宿で旅仲間と語らう——そんな「島暮らし体験」を気軽に実現できるのが、この宿の最大の魅力だ。新島という非日常の舞台で、ミニマルなスタイルの旅を楽しみたい人に、ぜひ選んでほしい一軒である。
アクセス
新島港、新島空港より徒歩約20分(若郷渡浮根港発着の場合はお迎えにあがりますのでご連絡ください。)
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