
お亀堂 本店(工場直営店)
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1950年の創業以来、東三河の和菓子文化を支えてきたお亀堂。愛知県豊橋市に複数の店舗を構えるなか、南小池町の本店は自社工場に併設した直売店であり、出来たての菓子をそのまま手に取れる特別な場所だ。「採算度外視しても最高の素材を使う」という老舗のこだわりが、ここで製造される菓子一つひとつに宿っている。
看板商品「もっちりあん巻き」──素材へのこだわり
お亀堂を語るうえで外せないのが「もっちりあん巻き」だ。皮には愛知県産の最上級小麦粉「きぬあかり」と、青森県産の希少な餅小麦粉「もち姫」をブレンドして使用。この二種の組み合わせが「ふんわり」と「もっちもち」という二層の食感を生み出している。中に包むのは北海道産の小豆を丁寧に炊き上げたあん。シンプルな構成ながら、素材の選定に妥協しない姿勢が年間180万個(17秒に1個ペース)という圧倒的な支持につながっている。第25回全国菓子博覧会金賞、あいちのお菓子総選挙理事長賞、お伊勢さん菓子博2017金菓賞と、三度の栄誉あるコンクールで評価された実績も、その完成度を裏付ける。
豊橋同士のコラボから生まれた「ブラックサンダーあん巻き」
「ブラックサンダーあん巻き」は、同じく豊橋に主力工場を持つ有楽製菓とのコラボレーションから誕生した豊橋限定品だ。もっちりした皮とザクザクのチョコレートを組み合わせた新感覚は「和菓子でも洋菓子でもない」と話題を集め、累計販売数は500万個を突破。名古屋市や浜松市、岐阜・三重など県外からわざわざ買いに来る客も多い。JR東海の調査(2026年2月)で豊橋駅みやげ人気ランキング第1位に輝いたほか、愛知県ふるさと食品コンテスト最優秀賞(2019年)、農林水産省食料産業局長賞(2020年)と、公的機関からも高い評価を受けている。
毎朝仕込みの「鬼まんじゅう」──当日売切が証明する鮮度
鬼まんじゅうは70年の歴史を持つお亀堂の自慢の一品。さつまいもには四国・徳島県から直送した鳴門金時を使用し、生地には愛知県産「きぬあかり」を合わせる。添加物・保存料は一切使わず、職人が毎朝蒸し上げる「全量当日製造・当日売切」を徹底しているため、購入できるのは常にその日の朝できたてのみ。蒸したてのホクホク感はこの方針があってこそで、夏場は冷蔵庫で30分ほど冷やした「冷やし鬼まんじゅう」としても楽しめる。
職人技が詰まった「亀最中」と「栗きんとん」
亀最中の中あんには、北海道の襟裳種小豆を4日間かけて炊き上げた粒あんを使う。小豆を潰さないようかごに入れ、中まで蜜が染みるよう蜜漬けする製法をとることで、日数が経っても皮がしけない仕上がりを実現している。栗きんとんは熊本県産「美玖里(みくり)」の選りすぐりの特選栗のみを使用し、栗と砂糖だけで炊き上げた手絞り仕上げ。香料・添加物を一切加えず、収穫直後に加工・冷凍することで採れたての風味をそのまま閉じ込めている。
地域活性化を担う工場直売店
本店は製造現場に隣接した直売店として、できたての菓子を最短で届けられる場所でもある。いちじくガレットではJA豊橋と連携し、傷ものとして廃棄されがちな豊橋産いちじくをお菓子に転換する食品ロス対策にも取り組んでいる。地元素材への愛着と老舗としての矜持が重なるお亀堂本店は、豊橋土産を探す旅行者はもちろん、東三河の食文化を肌で感じたい人にも足を運ぶ価値がある。
アクセス
愛知県豊橋市南小池町164番地
営業時間
9:00〜18:00
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