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椋鳩十文学記念館

椋鳩十文学記念館

※写真はイメージです。

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長野の山里に生まれ、鹿児島の地で日本の動物文学を切り拓いた作家・椋鳩十(本名:久保田彦穂、1905〜1987)の生涯と作品世界を伝える記念館。姶良市加治木町は「椋文学発祥の地」として知られ、その縁により平成2年に開館した。動物と人間が自然の中で共存する大切さを問い続けた文学は、世代を超えて読み継がれている。

椋鳩十の生涯と功績

1905年(明治38年)、長野県下伊那郡喬木村に生まれた椋鳩十は、法政大学文学部国文科を卒業した1930年(昭和5年)に鹿児島県加治木高等女学校の教師として赴任し、以後17年間この地に根を下ろした。教壇を離れた後は1947年(昭和22年)から19年間、鹿児島県立図書館長を務め、図書館員・作家・教育者の三つの顔を持ち続けた。

1951年(昭和26年)に刊行した「片耳の大シカ」は文部大臣奨励賞を受賞し、動物文学作家としての地位を確立。1961年には「大空に生きる」で小川未明文学奨励賞、1971年には「マヤの一生」「モモちゃんとあかね」で第1回赤い鳥文学賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いた。なかでも昭和16年発表の「大造じいさんとガン」は現在も小学校5年生の国語教科書に掲載され続けており、子どもたちが初めて本格的な文学と出会う入り口のひとつとなっている。

加治木が「椋文学の発祥地」である理由

赴任後の約20年間、椋鳩十は加治木の自然の中で動物の生態を丹念に観察し、執筆の基盤を築いた。九州山地や錦江湾に近いこの土地の風土が、動物の息遣いを活写した独自の文学スタイルを育んだとされる。「片耳の大シカ」「カガミジシ」「マヤの一生」といった代表作の多くはこの時代に構想・執筆されており、加治木は名実ともに椋文学の原点といえる場所だ。

館内の見どころ

マルチスクリーン映像では、生まれ故郷の信州の風景から加治木・鹿児島市の情景を背景に、椋鳩十の生涯を約10分間にわたって映像化。展示ホールでは生い立ちをパネルで詳しく紹介するほか、直筆の色紙・掛軸や著名作家からの手紙の実物を間近に見られる。

とりわけ印象的なのが書斎の復元展示。晩年に執筆の場とした鹿児島市長田町の自宅2階書斎がそのまま再現されており、机の配置や蔵書の雰囲気から作家の日常に触れられる。資料閲覧室では執筆原稿や取材手帳の写しを実際に手に取って確認でき、点字本も備わっている。

ビデオコーナーでは「山の太郎グマ」「カガミジシ」「片耳の大シカ」「大造じいさんとガン」など28本のアニメ作品(各約20分)を視聴でき、文章で読んだ世界を映像で追体験できる。

子どもと地域をつなぐ取り組み

別館の「自由の館」には児童図書約5000冊が並び、子どもたちが自由に手に取って読める空間として開放されている。定期的な読み聞かせ会(乳幼児・児童とその保護者を対象、参加無料)や企画展も開催され、「大造じいさんとガン」をテーマにした展示では各学校での授業実践例や教科書掲載の歴史的資料なども紹介される。

毎年開催される「椋鳩十文学記念館賞」全国読書感想文コンクールは、椋文学を通じた読書教育の場として全国から作品が集まる継続事業となっており、記念館が文学の継承拠点として機能し続けていることを示している。

アクセス

〒899-5231 鹿児島県姶良市加治木町反土2624番地1。最寄駅情報は記載されていません。

営業時間

9:00〜17:00(入館は16:30まで)、定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日

料金目安

小・中学生220円、高校生以上330円、学割(学生証提示)220円(高校生以上)、障害者等無料

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価格帯
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対応言語
日本語

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