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江北図書館

江北図書館

※写真はイメージです。

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滋賀県長浜市木之本に佇む江北図書館は、明治39年(1906年)に誕生した、県内現存最古の私設図書館だ。創立から約120年、地域の人々に支えられながら活動を続けるその姿は、単なる本の貸出施設にとどまらない、まちの記憶を守る文化拠点といえる。

弁護士・杉野文彌が種をまいた図書館の歴史

江北図書館のはじまりは、明治35年(1902年)に伊香郡余呉村(現・長浜市余呉町)出身の弁護士・杉野文彌が設立した「杉野文庫」にさかのぼる。その後明治39年に私設図書館として正式に誕生し、以来一世紀以上にわたって木之本の町と歩みをともにしてきた。滋賀県で最も古い現存する図書館という事実が、この地域における本と人との深いつながりを物語っている。

地域の歴史を掘り下げる企画展

江北図書館の大きな特徴のひとつが、年間を通じて開催される企画展だ。伊香郡の資料をもとに養蚕改良技術の歩みをたどる展示や、賤ヶ岳の戦いにまつわる所蔵資料を通じた展示など、北近江の歴史と文化を深く掘り下げるコンテンツが用意されている。図書館が保有・保存する貴重な地域文化・歴史資料が、こうした企画展の核を担っており、地域研究の拠点としての役割を果たしている。

本を軸にした地域イベントの場

江北図書館は、展示にとどまらずイベントを通じても地域の人々を集めている。春に開催される「きのもと一箱古本市」は、本を介して人がつながる場として親しまれており、冬の「木之本クリスマスマーケット」は季節の賑わいをもたらすイベントとして定着している。また「木之本ブックギャザリング」など、本をテーマにしたさまざまな集いが催され、図書館が地域コミュニティの核として機能していることがわかる。

受賞歴が示す文化的評価と、カフェ・ファンクラブの存在

その活動は外部からも高く評価されており、第35回サントリー地域文化賞と第4回野間出版文化賞特別賞を受賞している。館内には「つるやカフェ」が併設されており、図書館の利用と合わせてゆったりとした時間を過ごすことができる。また図書館ファンクラブや寄付制度を設けるなど、地域の人々が主体的に図書館を支える仕組みが整っている点も、この館ならではの特色だ。「新しい江北図書館を目指して」という姿勢のもと、120年の歴史を礎にしながら、今も進化を続けている。

アクセス

滋賀県長浜市木之本町木之本1362

営業時間

10:00~16:00(休館日:毎週火曜日・水曜日、年末・年始12月29日~1月4日)

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