
古民家の宿 川の音
GALLERY
群馬県多野郡神流町の奥多野に佇む「古民家の宿 川の音」は、秩父山系を望む一軒宿です。都心から車でわずか2時間という距離にありながら、上信越自動車道の藤岡インターから神流川沿いをさかのぼること1時間余り、山々と川が織りなす風景が旅人を非日常へと引き込んでいきます。神流湖の青い水面と幾重にも重なる山の緑が道中の随所に現れ、到着する頃にはすでに「遠くへ来た」という感覚が体に染みているでしょう。
130年の時を刻む古民家の空間
宿の建物は築130年余りを数える古民家。太い大黒柱と、長い年月で黒くすすけた大きな梁がそのままに保たれており、現代の建物では感じられない重厚な時間軸が空間全体に漂っています。入口の御堂には子宝の神様が納められており、宿に足を踏み入れる前から、この土地に根付いてきた暮らしの気配を感じさせます。
4室のみの静かな滞在
客室は全4室。本館には和モダンな洋室仕様の客室が用意されており、伝統的な古民家の意匠にモダンな居心地が溶け込んでいます。一方、別棟として建つ離れの2棟はよりラグジュアリーな設えで、客室風呂には檜が使用されています。少ない部屋数ゆえの静けさとプライベート感が、この宿の滞在を特別なものにしています。
料理長が語る、その日だけの食卓
夕食は料理長が自ら客前に立ち、一品ずつ説明を加えながら提供される民宿のような温かみのある形式です。献立はその日仕入れた食材を見てから決め、天気や気温によっても変えるというスタイルで、同じ食卓は二度とありません。素材の旨味と食感をシンプルに、かつ最大限に引き出すことを基本とし、地元・奥多野の食材と海の食材を組み合わせることで、山間部では意外な組み合わせのギャップを楽しませる構成になっています。むずかしい料理ではなく「分かりやすい献立」を心がけているというスタンスも、飾らない宿の個性を体現しています。
朝もや——神流町にしかない天然の芸術
川の音の滞在で多くの宿泊客が語るのが、翌朝の光景です。標高約340メートルの位置にあるこの宿では、周囲に連なる1,000メートル級の西上州の山々から流れ込む冷気と川の湿気が、神秘的な「朝もや」を生み出します。刻々と動き変わるその様は「天然の芸術」とも呼べる光景で、宿ではこれを「究極のマインドフルネス」と表現し、涼暮月(すずくれつき)という言葉で朝もやや小雨を静かに楽しむ時間として位置づけています。都市生活のペースをいったんリセットしたい人に、この朝の時間は特別な意味を持ちます。
アクセス
車:関越自動車道本庄・児玉ICから約60分、藤岡ICから約60分、上信越自動車道下仁田ICから約60分。電車・バス:JR高崎駅からJR高崎線で新町駅乗車後、日本中央バス奥多野線で70分。
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店舗詳細
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