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伊佐須美神社
※写真はイメージです。

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福島県大沼郡会津美里町の高田地区に鎮座する伊佐須美神社は、岩代国一之宮・名神大社・旧国幣中社という格式を誇り、会津総鎮守として古くから人々の信仰を集めてきた東北有数の名社です。3,500個の風鈴が揺れる夏の祭事や200品種のあやめが咲く外苑など、四季を通じて多彩な表情を見せてくれます。

悠久の歴史と会津の守護神としての格式

伊佐須美神社の歴史は古く、その格式は東北でも有数です。岩代国一之宮・名神大社・旧国幣中社という由緒ある肩書きが示すように、会津の地における信仰の要として長い歳月を刻んできました。会津はもとより、県内外から多くの参拝者が訪れるこの神社は、地域の精神的な支柱として今なお深く根付いています。

境内に一歩足を踏み入れると、豊かな緑に囲まれた荘厳な雰囲気に包まれます。楼門をくぐり進む表参道の静けさは、日常の喧騒を忘れさせてくれる別世界への誘いのようです。参道を歩くたびに、積み重なってきた信仰の歴史を肌で感じることができます。この地に根ざした祭祀は時代を超えて受け継がれ、現在もさまざまな祭事を通じて地域と人々との絆を紡ぎ続けています。

国指定重要無形民俗文化財「御田植祭」

伊佐須美神社を語る上で最も外せないのが、国指定重要無形民俗文化財に指定されている「御田植祭」です。毎年7月11日から13日にかけて執り行われるこの祭りは、伊勢の「朝田」、熱田の「夕田」とともに「高田の昼田」と称される「日本三田植」の一つに数えられる、由緒ある農耕儀礼です。

豊作を祈り感謝する神事として古くから受け継がれてきたこの祭りは、12日の当日祭を中心に繰り広げられます。格式ある所作と衣装、田植えの歌声は、日本の稲作文化の原風景を今に伝え、見る者に深い感動と歴史の重みをもたらします。地域行事にとどまらない日本農耕文化の象徴として国に認められたこの祭りは、会津の大地と人々の暮らしが一体となって守り続けてきた、伊佐須美神社の魂とも言うべき文化遺産です。

3,500個の風鈴に彩られる夏の祭典

毎年6月1日から8月23日にかけて開催される「七夕祈願祭・御涼風鈴」は、伊佐須美神社の夏を象徴する催しです。境内には約3,500個の風鈴が飾り付けられ、表参道に設けられた「風鈴廊」では、涼風が吹くたびに澄んだ音色が境内に響き渡ります。七夕飾りと風鈴が織りなす夏の情景は、訪れる人の心を穏やかに解きほぐしてくれます。

7月15日以降は授与所の開所時間が午後9時まで延長され、7月18日頃の点灯式を皮切りに毎日日没から午後9時まで、表参道の風鈴廊と楼門が七色にライトアップされます。闇夜に七色の光を帯びた風鈴が揺れる幻想的な情景は、昼間とはまったく異なる神社の表情を見せてくれます。

祭りのハイライトは、8月7日に執り行われる「七夕祈願祭」と、それに続く「乞巧奠(きっこうてん)」です。技芸上達・縁結び・諸願成就を祈るこの神事では、平安時代の七夕行事が再現され、織姫と彦星の二つ星へ和歌や舞が奉納されます。参列は自由・拝観無料で、誰でも参加することができます。

期間中は色とりどりの短冊に願い事を書いて境内の笹竹に下げることが可能です。また「会津風鈴市」では、会津ゆかりの伝統工芸品や工芸作家による手作り風鈴が授与されており、短冊御守付きの縁起物として旅の土産にも喜ばれています。

あやめ苑と初夏の彩り

神社外苑に広がる「あやめ苑」は、200品種以上のアヤメやハナショウブが栽培される初夏の名所です。毎年6月中旬から月末にかけて「あやめ祭り」が開催されており、紫や白、淡いピンクの花々が一面に咲き誇る景色は、境内の厳粛な雰囲気とは対照的な、華やかで開放的な空間を演出しています。会津美里町観光協会が案内を担当するこの祭りは、地域の観光拠点としても定着し、花の見頃に合わせて多くの来場者で賑わいます。

また6月30日には「夏越の大祓」が午後4時から執り行われます。境内に設置された茅の輪をくぐり、知らず知らずのうちに犯した罪や穢れを祓い清めるこの伝統的な神事は、どなたでも自由に参加できます。年の前半の締めくくりとして心身をリセットする機会として、地元の人々にも大切にされています。

御朱印・授与品と参拝のご案内

伊佐須美神社では、御神札・御幣束をはじめ各種御守や縁起物など多彩な授与品が揃っています。七夕期間限定の御朱印(初穂料1,000円)は毎年デザインが異なり、全国の御朱印コレクターからも注目を集めています。七夕限定「結(むすび)」御守は青竹(緑色)・仙翁花(赤色)各1,000円で授与されており、天の川をモチーフにした白色の御守は七夕祈祷の申込者への授与品です。縁結びの瑞鳥とされる鵲(かささぎ)をあしらったデザインには、人や物事との縁が結ばれるようにとの祈りが込められています。

なお、境内へのペット同伴参拝も認められていますが、神域への敬意と他の参拝者への配慮から、ペットは必ず抱っこまたはカートやスリングを使用し、地面に足を付けないルールが設けられています。リードやハーネスの装着も必須ですので、事前にご確認の上お越しください。

アクセスは会津鉄道会津線「会津高田駅」が最寄り駅です。お問い合わせは社務所(電話:0242-54-5050)へどうぞ。悠久の歴史と彩り豊かな祭事が共存する伊佐須美神社は、会津路を旅するすべての人にぜひ訪れてほしい、特別な場所です。

アクセス

福島県大沼郡会津美里町宮林甲4377

営業時間

社務所・宝物殿:午前9時~午後4時(7月15日以降午後9時まで)

料金目安

宝物殿拝観料:大人300円、18歳以下150円、団体割引(20名以上)10%割引

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