
町家体験ゲストハウス ほんまちの家
GALLERY
富山県高岡市の本町に、1938年(昭和13年)に建てられた一軒家をまるごとリノベーションした「ほんまちの家」がある。城下町として発展した高岡の閑静な住宅街に佇むこの宿は、1日1組だけが泊まれる一棟貸切のゲストハウスだ。ものづくりの街の"まちなか暮らし"を、自分たちだけの空間でじっくりと味わえる。
うなぎの寝床が生む、奥深い空間体験
建物の最大の個性は、いわゆる「うなぎの寝床」と呼ばれる奥行きの長い間取りだ。間口は狭くとも、奥へ奥へと続く空間が高岡の典型的な古町家のかたちを今に伝えている。母屋・中庭・戸前・蔵という伝統的な平面構成がそのまま残されており、それぞれの場所が異なる表情を持つ。外の通りから一歩踏み込めば、木のぬくもりに包まれた落ち着きある空気に切り替わる。
中庭が呼ぶ風と光
リノベーションでとくに大切にされたのが、風の通り道だ。母屋と蔵のあいだに設けられた中庭が採光と通風の要となり、晴れた日は自然光が建物の奥まで差し込む。現代的な設備を備えながらも、木材や土壁などの素材感を活かした内装は、泊まるというよりも「古い家に住まう」感覚に近い。
1日1組限定、LINEで予約する宿
「ほんまちの家」は同時に複数組を受け付けない。予約は公式LINEに宿泊希望日・人数・泊数を送ると、空室状況と料金が返ってくるスタイルだ。画一的なオンライン予約フォームではなく、やりとりを通じて旅のかたちを相談できる点は、一棟貸切の宿ならではの気軽さといえる。旅館業(簡易宿所営業)許可番号 第102号として正式に登録されている。
高岡市の再生事業が生んだ宿
この施設は高岡市が推進する「まちなか空き家再生支援モデル事業」の支援を受けて開発された。空き家になっていた古町家に新たな命を吹き込みながら、地域の歴史的な景観を守るという役割を担っている。宿泊者にとっては「観光施設に泊まる」というよりも、地域の街並みに溶け込みながら高岡の日常を体験する機会になる。
城下町・高岡を拠点に
高岡は鋳物や漆器をはじめとするものづくりの伝統が根付く城下町だ。本町エリアは市の中心部に位置しており、周辺を歩けば歴史的な建物が点在する町並みに出会える。一棟を借り切って、ゆっくりと高岡の路地や工芸の空気に浸る旅のベースとして、「ほんまちの家」は静かに扉を開けている。
アクセス
JR高岡駅から徒歩約15分
料金目安
宿泊料金あり(2025年9月改定)。具体額は不明
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