
ホームメイド メルシー
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宍道湖畔に佇む小さなパン屋、ホームメイド メルシー。夫婦二人で営むこの店の看板に掲げられた言葉は「生地こそパンの生命」。ドイツ、イタリア、フランスそれぞれの伝統製法を誠実に継承しながら、自家製ラードや自家製スパイス、自家製発酵種と向き合い続ける職人気質のベーカリーだ。水曜から土曜の昼12時から17時という短い営業時間に、松江のパン好きが足しげく通う理由がある。
「食パン」だけで語れる奥行き
山型食パン(360円)は自家製ラードで仕込まれ、トースト向きに設計された歯切れと噛み応えのバランスが秀逸。グラハムブレッド(390円)は全粒粉を50%配合し、バターでコクを加えたサンドイッチにもトーストにも対応する健康志向の一本。そしてひときわ目を引くのが「グリエール」(ホール980円、ハーフ490円)。スイス産高級ナチュラルチーズ・グリエールをふんだんに練り込んだ食パンで、しっかりキツネ色になるまでトーストすると、とろけるようなチーズの旨みが広がる。
個性的な惣菜パン・ハード系パン
バゲット(220円)は少量の酵母で低温長時間発酵させることで小麦本来のうまみを引き出した一本。皮は薄くクリスピーで、中はしっとりとした穴ボコのクラムが特徴的だ。カンパーニュ(はかり売り1.5円/g)はどんな料理にも寄り添うハード系の名脇役として存在感を放つ。
ゴルゴンノア(ホール680円、ハーフ340円)はイタリア産ゴルゴンゾーラとフランス・グルノーブル産クルミを練り込んだ大人のカンパーニュで、赤ワインや辛口白ワインとの相性が抜群。同じくおつまみ系のオリーブ(280円)はスペイン産グリーンオリーブ8粒をスティックに閉じ込めた一品、ステッキ(340円)はゴルゴンゾーラとクルミを使ったスティックタイプと、酒席を豊かにするラインナップが揃う。
チャバタは複数バリエーションを展開。チーズ&クミン(300円)はプロセスチーズとクミンシードの組み合わせ、豆トリオ(300円)は大納言・うぐいす豆・黒豆と国産有機ゆずピールを練り込んだジャパニーズスタイル、季節限定のトマト&オリーブ(250円)は自家製セミドライトマトと6種のイタリアンハーブが香る一口でカンツォーネが聴こえてきそうな本格派だ。
あんパン・甘いパンのこだわり
桜あんパン(280円)は特筆に値する。大納言あずきとうぐいす豆を合わせた粒あんがなんと100g入った贅沢な薄皮スタイルで、木次の八重桜の塩漬けがアクセントになっている。夏には冷凍した冷やしあんパンとしても楽しめる。クランベリーコッペ(180円)はクランベリーリキュールに漬け込んだ甘酸っぱいクランベリーがぎっしり入ったスティックパン。カレンツ(ホール700円、ハーフ340円)はライ麦粉40%配合の生地に、ウォッカとオレンジリキュールで長期間漬け込んだ小粒レーズン(カレンツ)をこれでもかと詰め込んだ、赤ワインが恋しくなる一本だ。
焼き菓子と季節の特別品
焼き菓子部門ではパウンドケーキ(1,400円)が看板商品。小麦粉・卵・バター・粉糖のみを使い、ベーキングパウダーを一切使わずに卵の力だけで膨らみを出す製法が潔い。アイシングにはヘーゼルナッツリキュールを用いている。
季節商品として、ドイツのクリスマス発酵菓子シュトレン(8円/g)は8種のフルーツ・ナッツと挽きたてのスパイスを練り込み、熟成によって味が変化していく楽しみがある。クリスマスパネットーネ(3,800円)は自家製発酵種を使い足がけ3日かけて仕上げるイタリア伝統の発酵菓子。アマレッティ(170円)はアーモンド・メレンゲ・アーモンドリキュールだけで作る素朴なイタリア菓子で、マカロンの原形とも言われる。
訪れる前に知っておきたいこと
営業は水曜から土曜(祝日は営業)の12時から17時のみ。日曜・月曜・火曜は定休だ。パンのお取り寄せも受け付けており、代引き決済で対応している。品数が限られ早い時間に売り切れることも珍しくないため、目当てのパンがある場合は開店早々の来訪が賢明だ。
アクセス
松江駅から車で約15分(宍道湖畔、西浜佐陀町894)。駅からのバス運行情報は公式サイトに記載なし
営業時間
12:00~17:00、営業日: 水〜土(祝日は営業)、定休日: 日〜火
料金目安
山型食パン360円、グラハムブレッド390円、バゲット220円、ゴルゴンノア(ハーフ)340円、パウンドケーキ1,400円
店舗詳細
- 価格帯
- $$
- 決済方法
- 現金
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