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日奈久温泉センター足湯

日奈久温泉センター足湯

※写真はイメージです。

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熊本県八代市の南、不知火海に近い日奈久地区に湧く「日奈久温泉」。その中核を担う公衆温泉施設が、愛称「ばんぺい湯」で知られる日奈久温泉センターです。開湯から615年(2024年現在)という九州屈指の歴史を刻みながら、地域住民と旅人の両方が気軽に立ち寄れる場として、今も日奈久の街の中心に佇んでいます。

孝行息子の祈りが生んだ温泉――「孝感泉」の伝説

温泉発見の由来は南北朝時代にさかのぼります。肥後の武将・菊池武重の部下だった濱田右近が戦傷を負って八代の小島に身を寄せ、その土地の娘と結ばれました。成長した息子・六郎左衛門は父の持病を憂い、安芸の一社に平癒を祈願。満願の夜、夢に現れた女神のお告げに従って干潟の奇石を掘り下げると、こんこんと温泉が湧き出したといいます。応永16年(1409年)のこと。孝行心が天に通じて生まれた湯として「孝感泉」と称えられたこの逸話は、日奈久温泉の原点として語り継がれています。

「御前湯」から「ばんぺい湯」へ――歴史を重ねた湯の変遷

江戸時代には肥後細川藩の藩営温泉「御前湯」として整備され、明治・昭和期には「日奈久温泉本湯」として地域に根付きました。昭和42年からは「温泉センター」の名で多くの入浴客を受け入れ、2009年7月21日に現在の建物へリニューアルオープン。施設の愛称「ばんぺい湯」は、八代を代表する柑橘・晩白柚にちなんで命名されたものです。多くの人々に愛され、末永く利用される施設であってほしいという願いが、その名に込められています。

藩営温泉を彷彿とさせる3層構造の建物

建物のデザインは細川藩営の「御前湯」をイメージして設計されており、外観からも歴史の重みが伝わります。館内は3フロアに分かれた構成です。

1階には公衆浴場と物産コーナーを設置。物産コーナーでは日奈久の名産品であるちくわをはじめ、地元産の新鮮な野菜、醤油・味噌などの加工食品、そして職人が手がけた竹細工の工芸品も販売されており、入浴後の買い物も楽しめます。

2階は大浴場で、サウナと露天風呂も完備。3階は家族風呂となっており、グループや家族でプライベートな湯時間を過ごすことができます(家族風呂の利用には整理券の配布あり)。

東湯と並ぶ、日奈久の湯めぐり

日奈久には「ばんぺい湯」のほかに、浜町エリアに「東湯」と呼ばれる公衆浴場も存在します。早朝6時から開いている東湯には、湯グッズを手に地元の人々が朝一番で集まるという光景が日常的に見られ、地域生活に溶け込んだ温泉文化の息吹を感じさせます。入湯料も大人200円と手頃なため、両方をはしごして日奈久の湯の多様な顔を味わうのもひとつの楽しみ方です。

アクセス

熊本県八代市日奈久中町316

営業時間

10:00~22:00、定休日: 毎月第3火曜日・元日(祝日の場合は翌日)

料金目安

大人520円、小人310円、70歳以上及び障がい者310円

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