
つたふじ 福山店
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昭和22年、広島県尾道の路地に灯った小さな屋台の火は、三世代の手を経て今も燃え続けている。「つたふじ 福山店」は、本場・尾道で育まれた味をそのまま福山の地へと持ち込み、1,400件を超える口コミを集める地元の名店として長年愛され続けてきた。
昭和22年創業、三代にわたる屋台の魂
「つたふじ」の歴史は、現在の三代目店主の祖父が尾道の路地で屋台を引き始めた昭和22年(1947年)にさかのぼる。終戦からわずか2年、物資も乏しく人々が懸命に生きていたその時代に、一杯のラーメンで体と心を温めることを使命として店は生まれた。
創業者の志は二代目へ、そして三代目へと確かに受け継がれてきた。現在、尾道に残る本店は二代目が切り盛りし、三代目はその暖簾を引き継ぐかたちで福山に独立店舗を構えた。同じ家族が営む二つの店は互いに支え合いながら、それぞれの土地で「つたふじ」の味を守り続けている。
長年の常連が通い詰めるかたわら、初めて暖簾をくぐる客もその一杯に「どこか懐かしい」と感じるのは、この店が時代を超えて積み重ねてきた歴史があるからだろう。ただ古いだけではなく、三代の職人がその時々の最善を尽くしながら進化させてきた味には、年季と誠実さの両方が宿っている。
尾道ラーメンとは何か――その個性と魅力
尾道ラーメンは広島を代表するご当地ラーメンのひとつで、醤油ベースのスープに背脂(せあぶら)が浮かぶのが最大の特徴だ。麺は平打ちのストレート麺が用いられることが多く、スープとよく絡む。背脂のコクとまろやかさが醤油の塩気を包み込み、見た目の印象よりもずっとやさしい風味に仕上がるのが尾道ラーメンの醍醐味といえる。
「つたふじ」ではこの伝統的なスタイルを守りながら、長年かけて磨かれた独自の配合で一杯を作り上げている。スープは一度飲めば記憶に残る深みがあり、「また食べたくなる味」として多くのリピーターを生み出してきた。トッピングの焼き豚(チャーシュー)はやわらかく丁寧に仕込まれており、スープとの相性も抜群だ。
地元の食通からも「尾道ラーメンを語るなら外せない店」として名前が挙がることが多く、福山を訪れた際には必ず立ち寄りたいスポットとして観光客にも知られている。
店内の雰囲気と価格帯
店内は落ち着いた雰囲気で、老若男女が気軽に立ち寄れる地域の食堂らしい温かみがある。昼どきには近隣のサラリーマンや家族連れで賑わいを見せ、夕方以降は仕事帰りの常連客の顔も増える。カウンター席とテーブル席を備えており、一人でもグループでも利用しやすいつくりになっている。
価格帯はリーズナブルで、ラーメン一杯を気軽に楽しめる水準に抑えられている。ランチ利用からディナーまで幅広い時間帯に対応しており、地元の人が日常的に通える「街の食堂」としての役割を担っている。特別な日のごちそうではなく、ふと立ち寄りたくなる身近な一杯を提供するという姿勢は、創業以来変わっていない。
こんな時に訪れたい――利用シーン
観光で福山を訪れる際にはもちろん、地元に住む人の日常のランチや夕食にも最適だ。仕事や買い物の途中にサッと立ち寄って本格的な尾道ラーメンを味わえるのは、この店のもつ大きな魅力のひとつといえる。
また、尾道本店に行く前に「予習」として、あるいは尾道を訪れた記念として福山店で再び味わうという使い方をするファンも多い。尾道と福山は電車でおよそ30分の距離にあり、両店を巡るラーメンの旅もひとつの楽しみ方だ。
初めて尾道ラーメンを食べるという方にとっても、「つたふじ」はそのジャンルへの入り口として最適な一軒だ。歴史と実績に裏打ちされた味は、尾道ラーメンの基準点として自信をもって薦められる。
営業情報とアクセス
住所: 広島県福山市(福山駅周辺) 電話: 084-924-2815 営業時間: 11:00〜21:30(日曜・祝日は21:00まで) 定休日: 火曜日(祝日の場合は翌日に振替) 駐車場: 有り
JR福山駅からアクセスできる立地で、車での来店の場合も駐車場が確保されているため安心だ。平日のランチタイムや週末は混み合うことがあるため、時間に余裕をもって訪れるのがおすすめ。火曜日が定休日(祝日の場合は翌水曜が休み)のため、事前に確認してから向かいたい。
周辺のおすすめスポット
福山市は「ばら公園」や「福山城」など見どころが多く、観光がてらランチに訪れる旅行者も多い。福山城は2022年に改修を終えてリニューアルオープンし、天守内部の展示が一新された。ばら公園は5月のバラの季節に多くの観光客が訪れる市内有数の名所だ。
また、車を使えば鞆の浦(とものうら)まで足を延ばすこともできる。映画やアニメの舞台としても知られる鞆の浦は、江戸時代の街並みが残る港町で、瀬戸内海の景色とともに独特の情緒が漂う。「つたふじ」でランチを済ませてから鞆の浦を観光するコースは、福山を訪れる際の定番ルートのひとつとして多くの旅行者に親しまれている。
三世代が守り続けた一杯のラーメン。それはただの食事ではなく、尾道から続く歴史と、人と人をつなぐ食文化の結晶だ。福山を訪れたなら、ぜひ「つたふじ」の暖簾をくぐってみてほしい。
アクセス
福山駅から徒歩圏内
営業時間
11:00〜21:30(日・祝21時まで)、定休日: 火曜(祝日の場合は翌日)
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