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東京芸術大学上野キャンパス

東京芸術大学上野キャンパス

※写真はイメージです。

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上野公園の緑を背景に、明治時代から脈々と受け継がれてきた芸術教育の拠点が東京藝術大学上野キャンパスだ。日本で唯一の国立総合芸術大学として、世界的な芸術家を数多く輩出してきたこの場所は、芸術を志す者にとって特別な意味をもつ。

130年以上の歴史を誇る、日本唯一の国立総合芸術大学

東京藝術大学の歩みは、1887年(明治20年)に設立された東京美術学校と東京音楽学校の2校に始まる。岡倉天心や橋本雅邦、滝廉太郎といった明治の芸術界を牽引した人物たちと深く結びついたこれらの学校は、1949年(昭和24年)の学制改革によって統合され、現在の東京藝術大学として新たな出発を迎えた。

創設以来130年以上にわたり、「世界水準の教育研究活動を展開し、傑出した芸術家を育成・輩出する」という使命を掲げ続けているのが本学の特徴だ。美術と音楽という二大芸術分野を一つの大学内に擁する体制は国内に類がなく、専門領域を超えた学びや交流が自然に生まれる環境が整っている。上野キャンパスは美術学部・音楽学部・複数の大学院が集まる中心拠点として、伝統と革新が共存した独自の学術文化を今日も育んでいる。

美術学部——7つの専攻で磨く造形の力

美術学部には、絵画科・彫刻科・工芸科・デザイン科・建築科・先端芸術表現科・芸術学科という7つの専攻が設けられている。絵画科は日本画と油画の専攻に分かれており、素材や技法を深く掘り下げた専門的な制作を通じて、確かな造形力と表現力を磨いていく。

彫刻科では立体造形の基礎から現代的な素材・技法の応用まで幅広く学ぶことができ、工芸科では陶芸・漆芸・金工・染織・木工・ガラスといった多彩な素材・技法が扱われる。デザイン科はビジュアルコミュニケーションから空間・プロダクトデザインまでをカバーし、建築科は芸術的感性と工学的思考を融合した建築設計教育を行う。先端芸術表現科はメディアアートやインスタレーションなど、従来の芸術分類に収まらない表現を探求する場として注目されており、芸術学科は芸術史・美学・芸術理論の研究を中心に据えた、人文的アプローチによる芸術の学びを提供している。

附属施設として古美術研究施設や写真センター、共通工房なども整備されており、専攻の垣根を越えた実習・制作が可能な環境が学生を支える。

音楽学部——西洋音楽から邦楽まで、多彩な専門教育

音楽学部は、作曲科・声楽科・器楽科・指揮科・邦楽科・楽理科・音楽環境創造科という7つの専攻から構成される。作曲科では音楽理論と実践的な作曲技法を深め、声楽科は独唱だけでなく大学院レベルではオペラ専攻も設けられており、舞台芸術としての声楽も学べる体制が整っている。

器楽科はピアノ・弦楽器・管楽器・打楽器など多様な楽器を専攻でき、指揮科は国内でも数少ない指揮専門の教育課程として知られる。邦楽科では箏・三味線・尺八・琵琶・雅楽・能楽囃子など日本の伝統音楽を網羅的に学ぶことができ、日本の音楽文化の継承と発展を担う人材育成にも力を注いでいる。楽理科は音楽学・音楽文化学の研究分野を担い、音楽環境創造科は演奏・制作・教育・社会実践を組み合わせた実験的なカリキュラムで学際的な学びを提供する。

さらに附属音楽高校が併設されており、早い段階から高度な音楽教育を受けた学生が学部へと接続できる環境も整っている。音楽総合研究センターやアートリエゾンセンターを通じた研究活動も盛んだ。

大学院と映像・国際芸術分野への展開

東京藝術大学では学部教育にとどまらず、大学院レベルでの高度な研究・制作活動も重視されている。大学院美術研究科・大学院音楽研究科に加え、大学院映像研究科では映画・メディア映像・アニメーションという3専攻において映像表現の専門的な教育研究が行われており、国内の映像芸術教育をリードする存在となっている。

大学院国際芸術創造研究科は、アートプロデュース専攻を設置し、芸術文化の企画・運営・社会実装を担う人材の育成を目指している。グローバルな視点から芸術と社会のつながりを考える学びの場として、国内外から多様な学生が集まる。

キャンパスの施設と上野という文化的環境

上野キャンパス内には、大学美術館・奏楽堂・附属図書館・藝大アートプラザといった充実した施設が揃っている。大学美術館では所蔵作品の展示をはじめ、学生の卒業・修了作品展など一般公開の展覧会も定期的に開催されており、キャンパス外からも芸術に触れる場として親しまれている。奏楽堂は演奏会の会場として活用され、学生・教員によるコンサートを通年にわたって楽しめる。

立地面でも上野キャンパスは恵まれた環境にある。JR上野駅・東京メトロ上野駅から徒歩圏内に位置し、上野公園・東京国立博物館・国立西洋美術館・東京都美術館といった国内有数の文化施設が周辺に集積している。こうした環境は日々の学習や制作に豊かなインスピレーションをもたらし、在学中から本物の芸術作品と向き合う機会が自然に生まれる点が大きな魅力だ。

こんな人に向いている

東京藝術大学上野キャンパスは、芸術を職業として突き詰めたい人、あるいは芸術の学術的・理論的な側面を深く研究したい人に広く開かれている。高校生から社会人まで、入試を経て門戸が開かれているほか、公開講座や各種プログラムを通じて生涯学習の場としても活用できる。卒業後は芸術家・演奏家としての活動のほか、デザイン・建築・映像・教育・芸術行政など多彩な分野での活躍が期待できる。日本の芸術教育の最高峰として、本気で芸術と向き合いたいすべての人にとって、東京藝術大学上野キャンパスは唯一無二の選択肢といえるだろう。

アクセス

JR上野駅から徒歩約10分、東京メトロ銀座線上野駅から徒歩約15分

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