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メッゲンドルファー

メッゲンドルファー

※写真はイメージです。

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鎌倉駅から由比ガ浜方面へ歩くこと約10分。住宅街と観光地が溶け合うエリアに、ひときわ個性的な小さな専門店が佇んでいる。その名は「メッゲンドルファー」——日本初のしかけ絵本専門店として、2006年に鎌倉の地で産声を上げた、唯一無二の書店だ。

日本初のしかけ絵本専門店として誕生

メッゲンドルファーが開店したのは2006年のこと。日本で初めての「しかけ絵本専門店」として鎌倉にオープンし、以来20年近くにわたってこの街で愛され続けてきた。店名の「メッゲンドルファー」とは、19世紀後半にヨーロッパで活躍したしかけ絵本の巨匠、ロタール・メッゲンドルファーに由来する。しかけ絵本の歴史と文化への敬意を込めた店名が、この店のコンセプトをそのまま体現している。

しかけ絵本とは、ページをめくる以上の体験を読者に提供する本のこと。ページを開くと折りたたまれた紙が立ち上がるポップアップ型、ページを引いたり回したりして絵が動くもの、本を開くと音が鳴るもの、穴からのぞき込む構造のものなど、そのバリエーションは実に多彩だ。もともとは天文学や医学書などから発展した表現手法であり、難しい情報を視覚的・直感的に伝えるツールとして歴史的な背景を持っている。

700種類以上の圧巻のラインナップ

店内に揃うしかけ絵本は700種類以上。赤ちゃんや小さな子ども向けのシンプルで可愛らしいものから、大人が楽しめる精巧な造りの作品まで、年齢や好みを問わず幅広く対応している。国内外の出版社から厳選されたタイトルが並び、定番の名作から最新の話題作まで取り揃えている。

日本ではなかなか手に入らない希少な海外作品も扱われており、ギフトを探す大人から専門的なコレクターまで、訪れる目的は十人十色だ。価格帯は1,000円台から7,000円を超えるものまで幅広く、予算に合わせて選びやすい。「不思議の国のアリス」や「恐竜時代」「あおいよるのゆめ」など、テーマも多彩で、SNSでも定期的に話題作が紹介されている。来店前に公式サイトやSNSで気になる作品をチェックしておくと、訪問がさらに楽しくなるだろう。

手に取って体験できる、温かな店内

メッゲンドルファーの最大の魅力のひとつが、ほとんどの商品に「見本」が用意されていることだ。しかけ絵本は実際に手に取ってページをめくり、しかけを動かして初めてその魅力が伝わるもの。そのため、商品を封したまま陳列するのではなく、お客さんが自由に触れて体験できる形で展示している。

子どもが目を輝かせながらポップアップを開いたり、大人が精巧な仕掛けに思わず歓声をあげたり——そんな光景が日常的に見られる温かい空間だ。店内はこぢんまりとしているが、一冊一冊に担当スタッフが愛情を込めて丁寧に向き合っており、贈り物の相談にも親身に応じてもらえると評判が高い。また、店内には小さな展示スペースも設けられており、しかけ絵本のアートとしての側面も楽しめる。

鎌倉限定のオリジナル商品とサービス

鎌倉の名物・段葛(鶴岡八幡宮の参道)をモチーフにした「鎌倉 段葛」は、メッゲンドルファーだけで販売されているオリジナルのしかけ商品だ。のぞきからくりと呼ばれる形式で作られており、覗くと段葛の桜並木の風景が広がり、中心には和装の新郎新婦が見える仕掛けになっている。鎌倉土産はもちろん、引き出物としても喜ばれる一品で、ここでしか手に入らない特別感が際立つ。

ギフトラッピングも充実しており、包装紙は染色造形作家・望月通陽氏がデザインしたメッゲンドルファーオリジナルのもの。贈り物の特別感をさらに高めてくれる心遣いが嬉しい。

定期的に開催される「しかけ絵本教室」も見逃せない。はさみが使える年齢の子どもから大人・ご年配の方まで参加でき、キットを使わず一からしかけ絵本を制作する本格的なワークショップだ。しかけの仕組みを体で理解しながら作る楽しさ、完成したときの達成感は格別だと参加者から好評を得ている。毎月の開催スケジュールは公式サイトで告知されるため、事前にチェックしておきたい。

また、「ブッククラブ」サービスでは、子どもの年齢や興味・希望に合わせて選んだしかけ絵本を毎月1冊または2冊届けてくれる。専門家によるキュレーションサービスは、しかけ絵本の世界をもっと深く楽しみたい人に最適だ。

アクセスと周辺の楽しみ方

メッゲンドルファーは、JR鎌倉駅の西口から由比ガ浜方向へ徒歩約10分の場所にある(神奈川県鎌倉市由比ガ浜2丁目9-61)。観光客で賑わう小町通りや鶴岡八幡宮周辺とは少し離れた静かなエリアで、地元の生活感が漂う落ち着いた雰囲気の立地だ。

由比ガ浜エリアは、鎌倉の中でも古都の情緒とモダンな感性が交差する地区。個性的なカフェやギャラリー、雑貨店が点在しており、お気に入りの一冊を手に入れた後に近くのカフェでゆっくり読書を楽しむというプランもおすすめだ。夏には由比ガ浜の海岸まで歩いてすぐの距離にもなる。鎌倉観光の定番コースを一通り楽しんだ後、少し足を伸ばして訪れる価値が十分にある場所だ。営業時間や定休日は公式サイト(meggendorfer.jp)や電話(0467-22-0675)で事前に確認してから訪れると安心だ。

こんな人におすすめ

メッゲンドルファーが特におすすめなのは、子どもへの特別なプレゼントを探している人だ。市販の書店ではなかなか出会えない質の高いしかけ絵本は、誕生日や入学・卒業のお祝いにも最適。スタッフが子どもの年齢や興味を聞きながら商品選びを手伝ってくれるため、はじめての来店でも安心して相談できる。

大人のコレクターやアート好きにとっても見逃せない。精巧な紙細工のような高品質なしかけ絵本は、それ自体がひとつのアート作品としての価値を持つ。絵本好きの友人や海外からのゲストへのお土産としても喜ばれ、既製品にはない鎌倉ならではの贈り物として活躍してくれる。観光地としての華やかさとは一線を画した、静かで知的な驚きと喜びに出会える場所——それがメッゲンドルファーだ。

アクセス

鎌倉駅より徒歩10分

営業時間

10:00~22:00

料金目安

1,100円~7,700円(しかけ絵本の例:だ~れだ? 1,100円、あおいよるのゆめ 1,980円、不思議の国のアリス 4,950円、Little tree 7,700円)

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