
ONOMICHI U2 / HOTEL CYCLE
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広島県尾道市の海沿いに佇む「ONOMICHI U2」は、古い海運倉庫が現代の旅の拠点へと生まれ変わった複合施設だ。ホテル、レストラン、カフェ、ショップ、サイクルショップが一体となったこの場所は、尾道観光における新しいシンボルとして、国内外から多くの旅人を惹きつけている。
歴史ある海運倉庫が生まれ変わった「まちの中のちいさなまち」
ONOMICHI U2の前身は、1943年に建設された「県営上屋2号倉庫」だ。かつて尾道水道を往来する船が運ぶ荷物を保管していたこの倉庫は、瀬戸内の海運業が盛んだった時代の記憶を静かに蓄積してきた。その歴史ある建物をリノベーションし、2014年3月にONOMICHI U2としてオープンした。施設名の「U2」は、旧称「上屋2号」の頭文字と数字をそのまま受け継いだもので、場所が歩んできた歴史を現代に引き継ごうとする姿勢が感じられる。
コンセプトは「まちの中のちいさなまち」。ひとつの施設の中に、宿泊・飲食・ショッピング・アクティビティといった旅の要素がすべて凝縮されており、ここだけで充実した滞在が完結する。外観は倉庫の骨格をそのままに活かしており、鉄骨と木材が組み合わさった内部空間は工業的でありながらどこか温かみがある。尾道水道を正面に望む絶好の立地も相まって、訪れるたびに新鮮な発見がある場所だ。2026年3月にはオープン12周年を迎え、地域に根ざした施設としての存在感をますます高めている。
HOTEL CYCLE — 自転車とともに旅する唯一無二の宿
ONOMICHI U2の中核を担うのが、「HOTEL CYCLE」という宿泊施設だ。その名のとおり、自転車と一緒に旅をする旅人のために設計されたホテルで、自転車をそのまま客室に持ち込めるのが最大の特徴だ。サイクリストにとっては、愛車を手放すことなく眠れる安心感が何より嬉しい。
客室はシンプルながら洗練されたデザインで統一されており、工業系のインテリアと木の質感が調和した空間は、旅の疲れをほどよく癒してくれる。尾道水道に面した部屋からは、行き交う船や対岸の向島を望むことができ、瀬戸内の穏やかな景色を独り占めできる贅沢を味わえる。チェックイン後にそのまま尾道の夕暮れを眺めながら寛ぐひとときは、まさに尾道でしか体験できないものだろう。
施設内にはサイクルショップも併設されており、自転車のレンタルやメンテナンスにも対応している。「しまなみ海道」のサイクリングを目的に訪れる旅人にとって、HOTEL CYCLEは理想的な出発点となる。
食を楽しむ — レストラン、カフェ、ベーカリー
ONOMICHI U2には、飲食の選択肢も豊富に揃っている。施設内の「The Restaurant」は、瀬戸内の食材を活かした料理を提供するレストランで、ランチからディナーまで幅広いシーンに対応する。地元の漁師や農家と連携した食材選びへのこだわりが、料理のひとつひとつに反映されている。海沿いの倉庫ならではのダイナミックな空間で味わう食事は、料理そのものの魅力に加え、場所の力が加わって格別だ。なお、The Restaurantは事前予約が可能なため、確実に利用したい場合は公式サイトからの予約がおすすめだ。
カフェやベーカリーも施設内に設けられており、散策の途中に立ち寄って一息つくことができる。焼きたてのパンや本格的なコーヒーをテイクアウトし、目の前の海沿いでのんびりと過ごすのも、尾道らしい旅の時間の使い方だ。価格帯はカフェ利用なら気軽に立ち寄れる水準で、レストランはランチで一定の落ち着いた価格帯が設定されている。
ショッピングと多彩なアクティビティ
ONOMICHI U2では、飲食や宿泊だけでなく、ショッピングも楽しめる。施設内のショップでは、食品や地域の特産品、アパレル、雑貨など幅広い品揃えを誇り、旅のみやげ探しにも最適な場所だ。尾道や瀬戸内にゆかりのあるプロダクトも多く、日常では出会いにくいこだわりの品が揃っている。不定期でポップアップイベントなども開催されており、訪れるタイミングによって新たな発見があるのも魅力のひとつだ。
アクティビティの面では、前述のサイクルショップが中心的な役割を担う。尾道から始まるしまなみ海道サイクリングは全国的に知名度が高く、ONOMICHI U2はその起点として多くのサイクリストが利用している。施設スタッフによるルートの案内や情報提供も充実しており、初めてしまなみ海道に挑戦する旅人でも安心してスタートを切れる環境が整っている。
尾道観光の拠点として — 周辺スポットとの組み合わせ
ONOMICHI U2は尾道駅から徒歩圏内に位置しており、尾道観光全体の拠点としても非常に使い勝手がよい。坂の町として知られる尾道には、千光寺や猫の細道、各所に点在する古い寺社仏閣など、徒歩で巡れる見どころが豊富だ。ONOMICHI U2を起点に、ロープウェイで千光寺山へ上がり尾道水道を一望する眺望を楽しんだり、路地裏をぶらぶらと歩いて商店街の個性的なカフェや雑貨店を巡ったりと、半日から一日かけて楽しめるコースを自由に組み立てられる。
また、対岸の向島へのフェリーも近くから出ており、島をサイクリングで探索するルートも人気だ。しまなみ海道への本格的な旅を計画している場合はもちろん、日帰り観光の一環として尾道の海と島を体験したい旅行者にとっても、ONOMICHI U2は最高の拠点となる。
アクセス・予約情報
ONOMICHI U2の住所は〒722-0037広島県尾道市西御所町5-11。JR尾道駅から徒歩数分という抜群のアクセスの良さも、この施設の大きな魅力だ。駅を出て海側に歩けば、すぐに倉庫の特徴的な外観が目に入る。お問い合わせは電話(0848-21-0550)にて受け付けており、宿泊予約やThe Restaurantの予約は公式サイトからのオンライン予約も可能だ。
尾道への旅を計画する際には、ぜひONOMICHI U2を宿泊先や食事の場として検討してみてほしい。歴史ある倉庫の空間で過ごす時間は、観光スポットを効率よく回るだけでは得られない、この土地ならではの体験を届けてくれるはずだ。
アクセス
尾道駅から徒歩約10分
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