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鳴戸部屋

鳴戸部屋

※写真はイメージです。

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墨田区向島の静かな住宅街に佇む鳴戸部屋は、公益財団法人日本相撲協会に所属する本格的な相撲部屋です。元大関・琴欧洲が師匠を務めるこの部屋では、東武浅草駅からほど近いロケーションで、若い力士たちが日本の国技・大相撲に真剣に向き合っています。

鳴戸部屋の歩みと師匠のこと

鳴戸部屋の歴史は2017年4月にさかのぼります。もともと佐渡ヶ嶽部屋の所属力士として活躍した元大関・琴欧洲が、2015年2月に15代「鳴戸」の名跡を継承し、2年後に同部屋から独立。新たな相撲部屋として歩みを始めました。

師匠の鳴戸親方(本名:カロヤン・ステファノフ・マハリャノフ)はブルガリア出身の元力士で、四股名「琴欧洲」として活躍した実力者です。2005年に大関へ昇進し、ヨーロッパ生まれの力士として史上初めて大関の地位に到達した人物として大相撲の歴史に名を刻んでいます。その豊富な経験と国際的な視点が、部屋の稽古や雰囲気に独自の色を与えていると言われています。

「鳴戸」という名跡は大相撲における由緒ある名称のひとつであり、先代から引き継いだ重みある名前を背負いながら、師匠は後進の育成に日々取り組んでいます。設立からまだ日が浅い部屋ながら、師匠の人柄と指導力に惹かれて入門する若者も多く、着実にその存在感を大きくしています。

力士たちの稽古と日常

相撲部屋での生活は、稽古・食事・睡眠を軸とした規則正しいものです。鳴戸部屋に所属する力士たちも、毎朝早くから土俵に上がり、夕方まで体と技を磨く日課を繰り返しています。

朝稽古は相撲部屋における一日の核となる時間です。まだ薄暗い時間帯から始まることも多く、「すり足」「四股」といった基礎運動に始まり、「ぶつかり稽古」「申し合い」へと進む本格的なトレーニングが行われます。力士同士が本気でぶつかり合うその場の迫力は、テレビ越しに見る本場所とはまったく異なる、生の大相撲のダイナミズムそのものです。

師匠の鳴戸親方が直接稽古を見守り、技術的な指導を行う場面もあります。現役時代にヨーロッパから日本の厳しい相撲の世界へ飛び込み、自らの努力で頂点に立った師匠の言葉は、若い力士たちにとって特別な重みを持っています。国際的な視野を持つ師匠のもとで、日本の伝統武道としての相撲の奥深さを体で学ぶ環境が整っています。

朝稽古見学の機会

鳴戸部屋では、一般の方が朝稽古を見学できる機会があります。実際に大相撲の力士たちが本気で稽古する姿を間近に見られるのは、一般的なスポーツ観戦では得られない特別な体験です。Googleマップのレビューでも平均4.6点(23件)と高い評価を受けており、実際に訪れた人たちから好意的な声が多く寄せられています。

ただし、相撲部屋はあくまで力士が生活し修行する場であり、観光地や体験施設ではありません。見学を希望する場合は、事前に部屋側への連絡が必要です。電話(03-6658-8638)または公式ウェブサイトを通じて問い合わせを行い、見学可能な日時・人数制限・マナーについて事前に確認することが大切です。

見学時には力士の集中を妨げないよう静かに観覧することが求められます。写真撮影についても部屋ごとにルールが異なるため、事前に確認しておきましょう。それらのルールを守ったうえで訪れれば、力士たちのひたむきな姿と師匠の厳しくも温かな指導を間近で感じることができるでしょう。

なお、大相撲の本場所(年6回開催)の期間中は、力士の多くが国技館に集中するため、部屋での朝稽古の様子が通常とは異なることがあります。見学を計画する際は、本場所のスケジュールも事前に確認しておくことをおすすめします。

向島という下町の風土

鳴戸部屋が位置する墨田区向島は、東京屈指の下町情緒を残す地域のひとつです。隅田川に沿って広がるこのエリアは、江戸時代から庶民文化が根付いてきた場所であり、かつては花街として多くの文化人・芸術家に愛されてきた歴史があります。

大相撲と東京の下町は、長い歴史の中で深い縁を結んできました。江戸時代から明治・大正にかけて、本所や深川など隅田川東岸には多くの力士が暮らし、地域の人々に親しまれてきました。このような伝統が現代にも息づいており、向島に構える鳴戸部屋もまた、そうした地域文化の一端を担っています。

部屋の周辺には、向島百花園や長命寺の桜もち、言問団子など下町らしい見どころや食どころも点在しています。相撲部屋の見学前後に、この地域ならではの散策を組み合わせると、より充実した一日を過ごすことができるでしょう。

アクセスと訪問のポイント

鳴戸部屋の所在地は東京都墨田区向島1丁目22-16です。最寄り駅は東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)の浅草駅で、徒歩数分の距離でアクセスできます。東京メトロ銀座線・都営浅草線の浅草駅からも徒歩圏内に位置しており、浅草の観光スポットとあわせて訪れやすい立地です。

問い合わせは電話(03-6658-8638)または公式サイト(naruto-beya.com)から受け付けています。見学を希望する場合は必ず事前連絡のうえ、部屋のルールを尊重した行動を心がけてください。

日本の国技を真剣に探求する場としての鳴戸部屋は、相撲ファンはもちろん、日本文化や伝統スポーツに興味を持つすべての人にとって、忘れられない体験を提供してくれます。下町情緒あふれる向島の地で、現代に受け継がれる大相撲の世界をぜひ体感してみてください。

アクセス

東武浅草駅から徒歩圏内

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