
島根大学医学部附属病院
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島根県出雲市に位置する島根大学医学部附属病院は、「地域医療と先進医療が調和する大学病院」を掲げ、山陰地方における高度医療の中核を担う大学病院です。地域の患者さんに寄り添う温かみのある医療と、最先端の治療技術を融合させ、島根県全体の医療水準向上に貢献しています。
山陰地方の基幹病院としての役割
島根大学医学部附属病院は、島根県出雲市塩冶町に位置し、山陰地方全体をカバーする基幹病院として機能しています。島根大学医学部の附属施設として、高度専門医療の提供と医学教育・研究を同時に担う体制が整っており、地域の病院やクリニックから専門的な診断・治療が必要な患者さんを紹介してもらうリファラル病院としての重要な役割も果たしています。
島根大学医学部は2026年に設立50周年を迎え、半世紀にわたって地域の医療を支え続けてきた歴史と実績があります。その歩みは山陰中央新報にも「医の炎を受け継ぐ医師たち」として紹介されており、世代を超えて受け継がれてきた医療への情熱が、地域住民からの長年の信頼を築いてきました。また、島根県内の医師不足という喫緊の課題に対しても、地域の医療機関への医師派遣などの積極的な取り組みを通じて、地域医療の持続的な維持に尽力しています。
先進的な外科・がん医療への取り組み
同院が力を入れている分野のひとつが、先進的な手術支援技術の導入です。手術支援ロボット「ダ・ヴィンチXi」を2台体制で運用しており、2022年には手術実績が通算1000件を突破しました。これは山陰地方における外科医療の高度化を象徴する実績といえるでしょう。さらに、肝臓・胆道・膵臓(肝・胆・膵)分野でのロボット支援下手術は島根県内で初めて実施されており、これまで難しいとされてきた領域でも低侵襲な手術が行われるようになっています。
がんゲノム医療の分野においても先駆的な取り組みを進めており、患者さん一人ひとりの遺伝子情報に基づいた個別化医療の実現を目指しています。顎口腔腫瘍の切除と再建治療では、西日本で初めて最先端のデジタルテクノロジーを活用した手術を実施するなど、先進医療の実践においても高い実績を誇ります。消化器外科・肝胆膵外科では医師の専門資格取得を積極的に推進し、質の高い安全な医療の提供に取り組んでいます。
専門センターと高度診断への取り組み
同院には多くの専門診療科に加え、特化した専門センターが設置されています。「口腔ケアセンター」は、手術前後の口腔内環境を整えることで手術合併症のリスクを低減することを目的に設立されました。口腔の健康管理が全身の治療成績にも関わるという観点から、チーム医療の一環として注目されているアプローチです。
皮膚科では「血清TARC迅速測定法を用いた重症薬疹の早期診断」が国の先進医療に認定されており、専門的な診断技術の開発と普及においても先駆的な役割を担っています。また、新型コロナウイルス感染症への対応においても早期からCOVID-19検査センターを設置し、地域の感染症対応の最前線を担いました。さらに、島根県が原子力発電所の立地県であることを踏まえ、原子力災害時の医療体制についても定期的な訓練を実施するなど、万が一の事態への備えも怠りません。
地域住民への健康情報発信と啓発活動
島根大学医学部附属病院は、高度医療の提供にとどまらず、地域住民への健康情報発信にも積極的に取り組んでいます。「ちょっと気になる健康講座」では身近な健康テーマをわかりやすく解説し、「島大病院みみよりラジオ」はYouTubeでも公開されており、幅広い世代が気軽に健康情報を得られる機会を提供しています。病院広報誌「しろうさぎ」は定期発行されており、最新の診療情報やトピックが地域に届けられています。
地域スポーツチームとの連携による健康啓発も特徴的な取り組みです。プロバスケットボールチーム「島根スサノオマジック」と共同で乳がんの啓発イベントを試合会場で実施するなど、医療機関らしからぬ親しみやすいアプローチで、がん検診の重要性を広く伝えています。難病についての市民フォーラムや骨粗鬆症の予防講座など、地域住民が医療・健康についての知識を深める機会も数多く設けられています。
子どもと家族への配慮
小さな患者さんとその家族に寄り添った取り組みも、同院の特色のひとつです。手術前の子どもの不安を和らげるため、スタンプラリーを活用したユニークな取り組みが行われており、子どもたちが笑顔で手術への一歩を踏み出せるよう工夫されています。また、「しまね子どものアレルギーセミナー」に代表されるように、小児アレルギーに関する専門的な情報を保護者や地域に向けて継続的に発信しています。
入院患者さんやそのご家族が孤立せずに療養生活を送れるよう、「ほっとサロン」というサポート活動も継続されており、定期的な便りが発行されています。地域の企業や団体からの温かい支援(クリスマスプレゼントの贈呈など)も多く寄せられており、地域コミュニティと深く結びついた病院文化が根付いています。
アクセスと受診のご案内
島根大学医学部附属病院は、島根県出雲市塩冶町89-1に所在しています。出雲市駅周辺エリアに位置しており、公共交通機関や自家用車でのアクセスが可能です。
紹介状(診療情報提供書)をお持ちの場合は、よりスムーズに専門外来を受診することができます。紹介状なしの場合は初診時に特定療養費が発生しますので、かかりつけ医への相談を経てからの受診がおすすめです。診療科の確認や受診予約については、代表電話(0853-23-2111)または公式ウェブサイトをご確認ください。山陰地方の中核病院として、地域の医療を多面的に支え続けるこの病院は、安心して暮らせる島根の生活を支える重要な存在です。
アクセス
出雲市駅から徒歩圏内
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