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台東区立中央図書館

台東区立中央図書館

Photo: Suikotei / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons
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浅草の喧騒とかっぱ橋道具街の賑わいが交差する西浅草エリアに、台東区立中央図書館は静かにたたずんでいます。台東区が誇る生涯学習の拠点として、地域住民から研究者まで幅広い人々に親しまれてきた、区内最大規模の公共図書館です。

台東区最大の蔵書を誇る知の宝庫

台東区立中央図書館の最大の特徴は、その圧倒的な蔵書数です。約38万点にのぼる資料を所蔵しており、台東区が運営する図書館のなかで群を抜いた規模を誇ります。一般的な区立図書館の蔵書数が10万〜20万点台であることを考えると、この38万点という数字がいかに充実しているかがわかります。

文学・歴史・科学・芸術など幅広い分野にわたる蔵書は、日常的な読書から学術的なリサーチまで多彩なニーズに対応できるよう整備されています。地域の公共図書館でありながら、調査研究の場としても機能できる充実した資料群は、この図書館の大きな強みといえるでしょう。台東区内に住む子どもたちから、近隣の大学に通う学生、専門的な調査を必要とする研究者まで、幅広い利用者がここを訪れる理由がここにあります。

池波正太郎記念文庫と郷土資料調査室

中央図書館が単なる「本の貸し出し施設」を超えた文化的拠点である証左として、館内に設けられた二つの特別コーナーを紹介しましょう。

一つは「池波正太郎記念文庫」です。台東区出身の直木賞作家・池波正太郎は、『鬼平犯科帳』や『剣客商売』など、江戸の下町を舞台にした時代小説で知られる文豪です。浅草をこよなく愛した池波の著作や関連資料を体系的に収集・保存するこのコーナーは、文学ファンのみならず、江戸・東京の歴史や文化に関心を持つ人々にとっても貴重な資料室となっています。

もう一つは「郷土資料調査室」です。台東区の歴史・地域史・文化に関する資料を専門に収集したこのスペースは、地域研究や家系調査、町の変遷を追うルーツ探しなどに活用されています。閲覧席も10席用意されており、腰を据えて資料と向き合う環境が整えられています。この二つの専門コーナーは、中央図書館が地域の歴史・文化の記憶を守る「アーカイブ機能」を持つ施設でもあることを示しています。

多彩な閲覧・学習スペース

中央図書館は、読書や調査をするための環境も充実しています。館内には目的や用途に応じて異なる閲覧席が設けられており、利用者は自分のスタイルに合ったスペースを選ぶことができます。

1階には26席の一般閲覧席があり、図書館利用カードを持っていれば1階カウンターで受付後、最長3時間利用できます。2階には中高生優先のグリーンコーナー(8席)が設けられており、若い世代が落ち着いて勉強できる場として機能しています。また、電源とWi-Fiが完備された「電子機器持込閲覧席」が12席用意されており、ノートパソコンや電卓を持ち込んでの作業が可能です。在宅ワーカーや学生が資料調査と作業を同時に行える環境は、現代のニーズに応えるものといえるでしょう。

さらに、インターネット閲覧専用のパソコンコーナーも6席確保されています。資料を探しながらウェブ検索を並行したい場合や、自前のデバイスを持っていない利用者にとっても便利な設備です。新聞・雑誌閲覧コーナーも設けられており、最新情報を広く収集したい方の利用も想定されています。

かっぱ橋道具街に面した個性的な立地

中央図書館が入る「台東区生涯学習センター」は、プロの料理人や飲食店関係者が集まる道具街として全国的に知られるかっぱ橋道具街に面しています。この立地は、図書館としてはやや珍しい個性的な環境です。周辺には包丁や食器、厨房機器などを扱う専門店が軒を連ね、観光客も多く訪れる活気ある商業エリアですが、その一角に静かな学習空間が広がっているというギャップが、この場所ならではの魅力でもあります。

また、浅草の観光エリアとも近接しており、浅草寺や仲見世などを訪れた後に立ち寄ることもできます。観光と学びを組み合わせた訪問もしやすく、東京の歴史・下町文化に興味を持って浅草を訪れた方が、池波正太郎記念文庫や郷土資料調査室で知識を深めるという過ごし方も自然に生まれます。

アクセスと利用案内

中央図書館へのアクセスは複数の交通手段から選べます。電車の場合、東京メトロ日比谷線「入谷駅」1番出口から言問通りを浅草方面へ徒歩約8分、またはつくばエクスプレス「浅草駅」A2番出口からかっぱ橋道具街方面へ徒歩約8分が最もわかりやすいルートです。

バスを利用する場合は、都営バスの複数路線が「西浅草三丁目」バス停や「奥浅草」バス停、「入谷二丁目」バス停に停車し、いずれも徒歩3〜5分圏内です。また、台東区循環バス「めぐりん」の北めぐりん・南めぐりんがそれぞれ「生涯学習センター北」「生涯学習センター南」停留所に停まるため、区内各地からのアクセスも便利です。

通常の開館時間は月曜〜土曜が午前9時〜午後8時(こどもとしょしつは午後6時まで)、日曜・祝日が午前9時〜午後5時です。第3木曜日と年末年始(12月28日〜1月3日)が定例の休館日となっています。なお、令和7年(2025年)9月1日から令和8年(2026年)11月末まで改修工事による休館が予定されており、休館中は生涯学習センター6階に臨時窓口が設けられています。訪問前に最新情報を公式サイトまたは電話(03-5246-5911)で確認することをおすすめします。

アクセス

東京メトロ日比谷線入谷駅徒歩8分 つくばエクスプレス浅草駅徒歩8分

営業時間

月〜土: 9:00〜20:00(こどもとしょしつは〜18:00) 日祝: 9:00〜17:00 休館日: 第3木曜日、12月28日〜1月3日 ※現在改修工事のため2025年9月1日~2026年11月末まで休館

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