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蔵元レストランせきのいち

蔵元レストランせきのいち

※写真はイメージです。

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岩手県一関市。東北新幹線の停車駅でもある一ノ関駅からほど近い場所に、明治時代から続く歴史ある酒蔵を舞台にしたレストランがある。「蔵元レストラン せきのいち」は、地域の食文化と酒文化を一度に体験できる、旅人にとってまさに訪れるべき一軒だ。

一関が誇る"ハレとケ"の郷土料理

一関・平泉エリアには、全国でも珍しいもち食文化が根づいている。冠婚葬祭や人生の節目ごとに餅を振る舞う習慣が今も息づくこの地で、「せきのいち」はその文化の伝道師的存在だ。

看板メニューのひとつ「果報もち膳」は、9種類ものもちだれとお雑煮がセットになった豪華な膳。あんこ・ずんだ・しょうゆ・ごま・くるみといった定番から、季節ならではのだれまで、食べ比べる楽しみがある。さらにこの膳には、萩の小枝を探す縁起遊びという地域の慣わしが添えられており、食事をしながら一関の文化に触れられる趣向が凝らされている。

もう一方の「手切りはっと膳」は、小麦粉を手でのばして鍋に落とす素朴な郷土料理。もちとは対照的に、日々の食卓に寄り添ってきた「ケの料理」として親しまれてきた。季節の野菜とともに味わうやさしい一皿は、旅の途中に地元の暮らしを感じさせてくれる。

地元食材と自家醸造が生み出す味わい

「酒しゃぶ膳」は、しゃぶしゃぶのベースに蔵元ならではの工夫が光る一品だ。使用する肉は、ブランド牛として名高い前沢牛、いわて南牛、そして自家配合飼料で育てた一関の地豚の3種から選べる。タレには世嬉の一酒造が手がける特別本醸造酒を使用しており、肉のうまみをやわらかく引き立てる。

また、ユニークな発想のメニュー「もちフォンデュ」も見逃せない。チーズとの相性が案外抜群なのが餅というのは、一度試してみると納得の組み合わせ。地元のハム・ソーセージや旬の野菜とともにいただくこのオリジナルメニューは、郷土料理をより多くの人に知ってもらいたいという蔵元の思いから生まれた。

酒好きなら「蔵人利き酒セット」がおすすめ。本醸造「世嬉の一」、特別純米酒「手造り」、特別純米原酒「手造り」を飲み比べる本醸セットと、大吟醸・純米吟醸・吟醸生原酒を楽しめる吟醸セットの2種類から選べる。日本酒が苦手な方には、ヴァイツェン・ペールエール・レッドエール・スタウトの4種を少量ずつ楽しめる「蔵ビールお試しセット」も用意されている。「いわて蔵ビール」は世嬉の一酒造が自醸するクラフトビールで、地ビールブームの先駆け的存在として全国にファンを持つ。

石蔵が醸す、唯一無二の空間

店内は明治・大正期に建てられた石蔵を活かした造りで、重厚な雰囲気と温もりが共存している。歴史的な建築物の中でいただく郷土料理と地酒は、ただ食事をするだけでなく、場所の記憶と文化を五感で味わう体験だ。個人旅行はもちろん、団体旅行や観光ツアーの昼食場所としても利用されており、旅行会社向けの受け入れ体制も整っている。

石蔵ホールは、ウェディングや結婚式披露宴、各種宴会・イベントにも対応している。非日常の空間で行う特別なひとときとして、地元の方々にも選ばれ続けている。

体験型プログラムでもち文化を深く知る

より深く一関のもち文化に触れたい方には「もち本膳体験」がある。30分ほどの講義形式で、もちにまつわる儀礼文化や地域の習慣を学びながら、実際に本膳形式のもちを味わう内容だ。おかわり自由というのもうれしいポイントで、食べながら学ぶ充実した体験となっている。旅行の思い出として、また食育・文化体験として、家族連れや学習旅行の場としても活用されている。

価格帯・営業情報・予約について

ランチは1,500円から、ディナーは2,000円からと、郷土料理のボリュームや品質を考えれば納得のプライスレンジ。特別な食体験としてはコストパフォーマンスが高く、旅の昼食・夕食に取り入れやすい。

営業時間はランチのみ11:00〜15:00(ラストオーダー15:00)。定休日は基本的に火曜日と水曜日だが、祝日は営業する。予約は営業3日前までに電話(0191-21-1144)で入れるのが確実で、ウェブサイトからの当日予約は確認が遅れる場合があるとのことなので、返信メールの確認を忘れずに。団体・ツアーの場合は事前相談が望ましい。

アクセスと周辺観光

住所は岩手県一関市田村町5-42。JR一ノ関駅から徒歩圏内にあり、東北新幹線・東北本線・大船渡線の利用者にとってアクセスしやすい立地だ。車の場合は東北自動車道・一関ICからほど近く、駐車場も利用できる。

周辺には世界遺産・平泉(中尊寺・毛越寺)があり、「せきのいち」での食事と組み合わせた観光コースが人気だ。一ノ関駅から平泉駅は電車で約8分と近く、午前中に平泉を観光してから昼食を「せきのいち」で、というプランが定番となっている。岩手の自然と歴史、食と酒をまとめて体験できる、東北旅行のハイライトとなる一軒だ。

アクセス

一関駅から車で約10分。住所: 岩手県一関市田村町5-42

営業時間

11:00~15:00(ランチ)、定休日: 火曜・水曜(祝日の場合は営業)

料金目安

¥1,500 〜

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