中央区立京橋図書館(本の森ちゅうおう)
東京の都心・中央区に位置する京橋図書館は、「本の森ちゅうおう」の中核施設として、地域の知的拠点を担う歴史ある公共図書館です。明治時代から続く長い歴史を持ちながら、令和の新施設で生まれ変わり、幅広い世代が学び・調べ・集える場所として親しまれています。
明治から続く歴史と、新たな出発
京橋図書館の歴史は、明治43(1910)年8月にさかのぼります。東京市立図書館として設立認可を受け、京橋尋常小学校内で「東京市立京橋簡易図書館」として開館したのが始まりです。大正11年に移転した建物は翌年の関東大震災で全焼するという悲劇にも見舞われましたが、昭和4年に中央区役所内へ移転してからは戦火を免れ、その後も地域の知の拠点として歩み続けてきました。
令和4(2022)年12月、中央区立郷土資料館とともに新設された複合文化施設「本の森ちゅうおう」の2〜5階へ移転。100年以上にわたる歩みを受け継ぎながら、現代の学習ニーズに応える設備と環境を兼ね備えた図書館として、新たなスタートを切りました。
都内屈指の蔵書と貴重な地域資料
京橋図書館の最大の特色のひとつが、その圧倒的な蔵書の充実度です。図書38万4,000冊、雑誌377種、新聞19紙、CD・DVD1万1,875点という規模を誇り、一般的な区立図書館をはるかに上回るコレクションを有しています。
なかでも特筆すべきは「戦前図書」の所蔵です。昭和20(1945)年以前に発行された図書を約2万6,000冊所蔵しており、近現代史の研究や文化・社会の変遷を辿るうえで非常に貴重なコレクションです。一般の図書館ではなかなか目にすることのできない資料が手元で確認できる点は、研究者や歴史愛好家にとって大きな魅力といえます。
また、「地域資料室」では中央区に関連する資料を網羅的に収集しているほか、東京23区全体や多摩地域に関する資料も幅広く取り揃えています。地図、錦絵、写真、絵葉書といった多彩な形式の資料も所蔵しており、まちの歴史や風景を多角的に調べることが可能です。さらに、画像データや古い電話帳のPDFデータは公式ホームページでも公開されており、来館前からオンラインで資料にアクセスできる利便性も整えられています。
充実した学習・調査環境
京橋図書館では、静かに本を読むだけでなく、腰を据えた調べ学習や研究にも対応できる環境が整っています。館内の座席数は501席にのぼり、一般学習室(40席)、グループ学習室(8席)、ラウンジ(13席)などが用意されています。個人での学習はもちろん、小グループでの共同作業にも活用できる構成です。
インターネット接続パソコンも3台設置されており、自分のデバイルがなくてもオンライン調査が行えます。フリーWi-Fiも完備しているため、自身のパソコンやタブレットを持ち込んでの作業にも対応しています。
さらに注目したいのが、国立国会図書館の「デジタル化資料閲覧サービス」が館内の学習用端末機から利用できる点です。国立国会図書館がデジタル化した膨大な資料を、区立図書館の端末から閲覧できるというのは、調査・研究を行う方にとって大変便利なサービスといえます。中央区電子書籍貸出サービスも利用可能で、旅行ガイドをはじめとする電子書籍コンテンツを自由に楽しめます。
イベント・展示で広がる学びの場
図書館は本を借りるだけの場所ではありません。京橋図書館では年間を通じてさまざまなイベントや展示が開催されており、本や知識を入口に多彩なテーマに触れる機会が提供されています。
たとえば「効果音の秘密に迫る!〜歌舞伎の世界〜」といった伝統文化にまつわる講座や、「本の森ちゅうおうプラネタリウム」の案内、ミニコンサートなど、文化・芸術・科学にまたがるプログラムが定期的に企画されています。また、「大人が楽しむ水族館〜生きものを知る、その未来を考える〜」のように、自然や環境について考えるイベントも。こうしたプログラムは大人向けだけでなく、子ども向けのおはなし会や展示も充実しており、幅広い年齢層が楽しめる設計になっています。
子ども向けには「子ども読書手帳」の配布や「親と子のふれあいブックスタート」といった取り組みも行われており、読書習慣を育む場としての機能も大切にされています。
アクセス抜群の立地と快適な施設設備
八丁堀駅(東京メトロ日比谷線・JR線)のA3出口から徒歩わずか1分という、都心でも有数の好立地に位置しています。新富町駅(東京メトロ有楽町線)からは徒歩6分、宝町駅(都営浅草線)からは徒歩7分とアクセスの選択肢も豊富で、通勤・通学の帰りにも気軽に立ち寄れる環境です。
開館時間は月曜日〜土曜日が9時〜21時、日曜日・祝休日が9時〜17時と、仕事帰りや学校帰りでも十分に利用できるスケジュールが組まれています。
施設面では、バリアフリートイレ・授乳室・おむつ交換台・エレベーター・エスカレーターが完備されており、乳幼児連れの保護者や障がいのある方も安心して利用できます。駐車場(24台・初回30分無料)および駐輪場(54台)も併設されており、公共交通機関を使わない来館者への対応もなされています。屋外には「つどいの森」「テラス」「屋上」といったオープンスペースもあり、晴れた日は読書や休憩に活用することができます。
アクセス
東京メトロ日比谷線・JR線「八丁堀」駅 A3出口から 徒歩1分 東京メトロ有楽町線「新富町」駅 出口5から 徒歩6分 都営浅草線「宝町」駅 A1出口から 徒歩7分
営業時間
月曜日~土曜日:9:00~21:00 日曜日・祝日:9:00~17:00 定休日:毎月第3木曜日(祝日の場合は翌日)、12月31日~1月2日
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